ビジネス、カジュアルシーンを問わず、社会人にふさわしい風格を身につけるうえで、質の高い小物選びは欠かせません。なかでもスタイル格上げの決め手になるのが腕時計です。海外の一流ブランドもいいけれど、ジャパンメイドにこだわりたい。けれども誰かと同じじゃ物足りない…。そう感じているおしゃれ感度が高めの方におすすめしたいのが国産ブランドのオリエントです。
お求めやすい価格帯でありながら、本格的な機械式時計もラインアップ。良いものを知る大人のメンズにも幅広く支持されています。今回は周囲と差がつくオリエントの腕時計の魅力についてご紹介いたします。
オリエントが創業したのは19世紀がちょうど幕を開けた1901年。輸入時計を販売していた吉田時計店を前身としています。その後、東洋時計製作所として1920年に置時計、1934年に腕時計の製造を開始しました。しかし、第2次世界大戦により、国内製造業は軍需産業への転換を迫られることになり、同社は時計の製造を中止せざるを得ない状況になったのです。
終戦後の1951年にはオリエント時計株式会社と社名を変更し、再出発を図ります。そして、のちにロングセラーとなり、現在でも看板モデルとして高い人気を誇る機械式時計「オリエントスター」が発売されました。その後も、1976年にLEDテクノロジーを搭載し一世を風靡した「タッチトロン」を発表。「デジタルエース」や「デジタル三世」などのヒット商品を連発するなど、セイコー、シチズンと並ぶ国産3大時計ブランドの地位を確立していきます。
1990年代に入ると機械式時計ブランドの「オリエントスター」を復活。再び本格的な機械式時計ブランドとして舵を切ります。2009年にセイコーエプソンの完全子会社化されるも、「オリエント」ブランドは継続して生産されています。
オリエントは、非常に精度が高い自社製ムーブメントを国産にこだわって製造し続けてきました。1935年ころに海外製品を参考に開発されたのを皮切りに、1958年にはオリエントにとっての基礎ムーブメントともいえる「N型」が登場。良質な材質と高い加工技術に加えて、耐震装置が標準的に装備されており、現在でも問題なく使用できる水準の性能を有していました。1958年に発表されたクラシカルな3針時計の名品「ロイヤルオリエント」に採用されたムーブメントとしても知られます。
1970年代にセイコーが特許を公開したのをきっかけに、クオーツが大流行。オリエントもその波に乗りますが、1973年にオリエントスターの多くに採用されている「46系」と呼ばれるムーブメントを発表します。クオーツが市場を席巻し、国内から国産機械式時計がほとんど見られなくなった80年代においても輸出用として「46系」を載せた機械式時計が製造され続けました。現在もなお主力として活躍し、熟練の職人による美しい装飾が施されたムーブメントを視認できるスケルトンモデルなどに受け継がれています。
これほどまでに長く、また数多く製造され続けてきたムーブメントは「46系」をおいて他にありません。その意味では、オリエントこそが国内を代表する本格的な機械式時計ブランドだといえるでしょう。
国内の腕時計ブランドとしては、国内外ともにセイコーとシチズンの知名度が圧倒的。そのため国産時計が欲しいと思った方の多くが、まずこの2ブランドを検討されるはずです。セイコーは「9Sキャリバー」、シチズンは「Calibre 0100」など、ともに優れたムーブメントを自社で開発・製造しています。外装も含め、どちらも隙のない作りで定評がありますが、オリエントの最大の魅力といえるのが、デザインのユニークさです。
1960年代に石を大量に埋め込んだ高級腕時計「グランプリ」が時計界で話題を呼ぶなど、ときに“強烈”と表現されるほどの独創的なデザインで評価され、多くのファンを魅了してきました。時計は時間を知るツールであると同時に、ファッション性・趣味性を帯びたアクセサリーとしての側面も持ちます。オリエントはその高い品質を備えながら、誰ともかぶらず誰にも似ていない、自分らしいスタイルを楽しみたい方にうってつけだといえるでしょう。
また、故障や誤差の少ない高品質の自社製ムーブメントによってジャパンクオリティーを有していながら、オリエントの腕時計の価格は極めて常識的。非常にコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。知名度こそセイコーやシチズンには及びませんが、一目置いている時計職人も少なくないだけあって、一度手にすると値段の安さには不似合いなスペックの高さにきっと惚れ込むはずです。
「オリエント」にはさまざまなコレクションがラインアップしており、どれも実用性と審美性を併せ持っています。メイドインジャパンブランドであるオリエントならではの緻密で精巧なコレクションを紹介していくので、ぜひ参考になさってください。
オリエントの技術の粋を結集した最上位コレクションがロイヤル オリエント。画像のモデルはダイヤルにパワーリザーブ表示が搭載されています。「末永く愛用できる機械式時計」の想いを込めて、1959年にオリエントのフラッグシップモデルとして誕生した名品を現代に復刻したタイムピースです。
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ロイヤルオリエント 一覧
両面シースルー仕様になっており、表からも裏からもムーブメントが動く様子を眺めることができます。メカニカルなデザインでありながら、高級感を漂わせる至極の逸品です。
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オリエントスター スケルトン 一覧
中央部に型打ち模様で立体感を出したダイヤルには、ローマンインデックスやブルーの眼鏡針が採用されており、クラシカルかつエレガントなデザインに仕上がっています。38.7mmのケース径は日本人男性の平均的な手首のサイズにぴったりです。
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オリエントスター エレガント クラシック トノー 一覧
ダイヤルにはレトログラード式曜日表示、スモールセコンド、パワーリザーブが搭載。ホワイトの文字盤とブルーのドルフィン針のコントラストが、シンプルながら洗練された上質なデザインとなっています。
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オリエントスター コンテンポラリー レトログラード 一覧
オリエントスター初の機械式月齢時計がメカニカルムーンフェイズ。セミスケルトンから自動巻きムーブメントcal.46系F7を覗くことができます。
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オリエントスター メカニカル ムーンフェイズ 一覧
コレクション名通り、スリムなケースデザインとスケルトン仕様の文字盤やケースバックが魅力のタイムピース。自動巻きムーブメント cal.F7F62を搭載し、50時間のパワーリザーブを実現しています。
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オリエントスター スリムスケルトン 一覧
オリエントのスケルトンシリーズの中でも、特に遊び心を感じられるコレクションがモダンスケルトン。文字盤上はもちろん、裏ぶたからもメカニカルなムーブメントの機械美を堪能することができます。
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コンテンポラリー モダンスケルトン 一覧
こちらのモデルは、文字盤上にローマンインデックスやレイルウェイミニッツトラックを採用。ピンクゴールド色めっきケースやホワイトダイヤル、そしてブラウンの革ベルトにより、クラシカルで上品な雰囲気を醸し出しています。
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オリエントスター セミスケルトン 一覧
りゅうずが4時位置に設置されているため、手の甲に当たらず着け心地も◎。ケースサイズが39mmのため、日本人男性の平均的な手首にぴったりフィットします。
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オリエントスター スタンダード パワーリザーブ 一覧
ケースやブレスの素材には、軽量かつ高い強度を誇るチタンが採用されています。時代の波に左右されないシンプルでオーソドックスなデザイン。カジュアルやスーツスタイルにも合わせやすいタイムピースです。
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オリエントスター アーバンスタンダード チタニウム 一覧
いかがでしたか?ジャパンメイドならではの魅力が詰まったオリエント。実際に腕時計専門店である当店ジャックロードにも愛用しているスタッフがおります。ここからは実際にオリエントを購入するに至った経緯と今の心境について語ってもらいました。
ジャックロード EC運営スタッフ 増澤(29歳)
昔からファッションが好きで数々の時計を見てきた増澤さんはオリエントを着用中。購入を決意した理由とは?
この時計を購入したのは21歳の時。僕は専門学生だったので、社会人として働き始めて2年目のころでした。8年位前のことなので当時のことはうろ覚えなんですが、時計選びで意識したのは、まず値段でした。当時は10万円以下で腕時計を探していました。とはいっても7~8万円くらいで探していたので、ハミルトンやユンハンスも候補でしたね。ただ、日本製が好きだったのでオリエントにたどり着きました。
日本製のブランドにはセイコーやシチズンがあることも知っていたのですが、デザインがさっぱりしている印象があって、個性を出したかったためオリエントを選びました。あと社会人として使えるもの、例えばスーツやカジュアルなどどっちでも使えるような腕時計が欲しかったです。
数あるオリエントの時計の中でも決め手になった部分は”どこ”なのか教えてくれました。
最終的に決めた理由は見た目でした。文字盤がスケルトンになっていて中身が少し透けているところやブラウンの文字盤が珍しかったので選びました。ブラウンの文字盤は渋い色味で、メンズが好みそうですよね。他にもブルーの文字盤もあったんですが、「人と被るかな?」と思ってあえて選ぶのをやめました。意外にブラウンの文字盤を選んでいる方はいないんですよね。
あと、当時から値段の割にはいい買い物をしたかなと思っています。21歳で7~8万円くらいの時計はとても高価な買い物だったので、友達に自慢したことを覚えています。
約10年も愛用しているオリエントが新品同様の輝きを放っている秘密とは?
「この時計は長いこと愛用しているのですが、とても状態が良いと思います。買って1年くらいは大事に使っていて、今でも風防は毎日拭いたりしています。
あと、故障したわけではないのですが、年数が経ったので1度見てもらおうかなと思ってオーバーホールに出しました。そのときにも、「(腕時計の)状態が良いですね」といわれた記憶があります。でも、隅々までしっかり見ると傷はたくさんあるんですが…。」
オリエントの購入を検討している方へ一言
「オリエントは人と被らないちょっと個性的なデザインが1番のポイントだと思っています。特に初めて時計を買われる方は、写真で見るだけじゃなくて実際に店舗へ行って試着することをおすすめします。気に入ったものを着用すれば、飽きずにずっと使い続けられると思います。僕は20代を共にした相棒として、これからもずっと使い続けていきます。」
国産の機械式腕時計に興味を持たれている時点で、良いものを見極める目をお持ちのはずです。セイコー、シチズンといった有名ブランドに劣らないスペックと品質を維持しながら、高いデザイン性と良識のある価格を実現しているオリエント。今回掲載しているモデル以外にも、ジャックロード店舗ではオリエントを数多く取り揃えております。ぜひ好みの一本を見つけて、普段とは一味違うスタイル作りにお役立てください。
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オリエント 一覧
ジャックロードJACKROAD
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ3F
JR中野駅北口徒歩5分
電話 [店舗]
03-3386-9399
[通販]
03-3389-1071
営業時間 11:00~20:30
店舗案内は
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業界最大手!全国屈指の品揃えを誇るメンズブランド腕時計専門店ジャックロード。創業30年以上の実績と信頼を誇る、並行輸入店の草分け的存在です。東京・中野ブロードウェイ3Fに店舗があり、ブランドジュエリー&バッグ店舗、姉妹店であるレディース腕時計専門店ベティーロードも併設されているため、ご家族やご友人同士でご来店いただいてもみなさまにお楽しみいただけるラグジュアリー空間となっております。
半個室の商談スペースもあり、小さなお子さま連れのお客さまもゆったりとご覧いただけます。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。