ムーンフェイズ機能搭載のおすすめ腕時計ブランド

男性のステータスの象徴ともいえる腕時計。ビジネスシーンではもちろん、プライベートでも肌身離さず身につけているという方も多いのではないでしょうか？

そんな腕時計の中でもレトロなデザインで格式ある時計が好きな方や、ファッションと合わせて上品な雰囲気を演出したい方におすすめなのがムーンフェイズ機能が搭載されたモデルです。

今回はムーンフェイズ機能搭載の腕時計について詳しくご紹介していきたいと思います。機能美が堪能できるモデルが欲しいと考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。

ムーンフェイズとは？

ムーンフェイズとは、文字盤上にある夜空に満月や星の絵が描かれた小窓の部分(上の画像のモデルでは文字盤の12時の部分にある小窓)のことを指します。

このムーンフェイズとはどういった機能で、どのような仕組みや歴史を持っているのでしょうか？詳しくみていきましょう。

 ムーンフェイズの機能

さまざまなデザインのムーンフェイズ

ムーンフェイズという言葉は「月相」という意味で、月の満ち欠けの様相を表しています。私たちが普段何気なく満月や三日月、上弦の月や下弦の月などと呼ぶ月の形は全て月相の種類の1つです。

腕時計におけるムーンフェイズの機能は、満月の絵が描かれたディスクの回転により月相を正確に伝えてくれるというもの。文字盤上の小窓から月の絵の形を確認し現在の月の状態を知る、という使用方法がメインとなります。

月相とよく似た言葉で月齢、ムーンフェイズとよく似た言葉でムーンフェイスがありますが、それぞれ意味合いは異なります。月齢は、新月をゼロとしてそこから経過した日数を表します。また、ムーンフェイス(Moon Face)はムーンフェイズ(Moon Phase)の月に描かれた顔(フェイス)のことを指します。字面は似ていますが、意味内容は違うのです。

ムーンフェイズの仕組み

フレデリック・コンスタント スリムライン ムーンフェイズ マニファクチュール Ref.FC-702V3S4

もう少し詳しくムーンフェイズの仕組みを見ていきましょう。

ムーンフェイズ機構の多くは、小窓に表示される月の絵が実際の月と同じように満ち欠けすることで、その日の月の様子が視覚的に理解できるようになっています。具体的には、満月の絵が描かれたムーンフェイズディスクを一定の周期で回転させることによって、小窓から月が徐々に現れて満月になり、また徐々に隠れていって新月へ戻るのを繰り返します。

新月から次の新月に至るまでの周期は約29.530589日です。一般的なムーンフェイズ機構では小さな端数を切って29.5日周期とし、ムーンフェイズディスクが半周することで月の満ち欠けの1周分を表現します。ディスク半周で1周期ですから、ムーンフェイズディスクが1回転するには2周期が必要です。そのため、ムーンフェイズディスクには月の絵が2つ描かれています。29.5日×2周期＝59日間でディスクを1回転させるため、59歯の歯車を用いて1日1歯ずつ動かします。

これが基本的なムーンフェイズ機構の仕組みですが、もちろんメーカーによってその仕組みはさまざまです。

ムーンフェイズの歴史

IWC ポートフィノ ミッドサイズ オートマティック・ムーンフェイズ Ref.IW459011

ムーンフェイズのメカニズムが腕時計に搭載されるまでには、長い道のりがありました。

諸説ありますが、16世紀にはムーンフェイズの基本的な機構はできていたといわれています。しかし天才時計技師として名高いアブラアン-ルイ･ブレゲによって初めて懐中時計に搭載されたのは、2世紀後の18世紀。そして腕時計に搭載されはじめたのは1940年代と、腕時計の歴史の中ではわりと最近の出来事です。

技術が発展した今でこそ低価格帯の腕時計にも搭載されていることもありますが、当時は一部の高級時計にしか搭載されない、まさにステータスの象徴とも呼べる機能だったのです。現在でもムーンフェイズは時計の7大複雑機構の1つとして位置づけられています。

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ムーンフェイズの実用性

H.モーザー エンデバー パーペチュアル・ムーン リミテッド Ref.1801-0402

月の明かりや潮の満ち引きなどを知るために作られたムーンフェイズ。現代においては一部の漁業関係者などを除き月相を気にする機会は少なくなりました。

しかしながら、腕の上で月の満ち欠けを眺められる複雑機構は、幻想的な魅力にあふれています。日々移り行く夜空を文字盤で眺めて愉しめる魅惑的なこの機能は、まさにロマンも感じさせます。そのため科学が発達した現在においても、ムーンフェイズは優れた装飾的な機能として愛され続けているのです。

ムーンフェイズの合わせ方

時計の7大複雑機構の1つであるムーンフェイズ。製造に高い技術を要する機構ですが、先ほどご説明した通り、本来は29.530589日である朔望月の端数を切り29.5日として扱い機構を作っているため、約3年で1日程度の誤差が生じてしまいます。

中には約122年で1日程度の誤差しか発生しないという高精度のものや、1000年以上で1日程度の誤差という超高精度のものもありますが、そこまで精度の高いムーンフェイズを搭載している腕時計は少なく、多くの場合は数年で誤差が生まれてしまいます。

したがってムーンフェイズの時計を購入する場合は、ムーンフェイズがズレてしまった場合の合わせ方についても確認しておいた方がいいでしょう。

ここでは万が一ムーンフェイズがズレてしまった場合の対処法について簡単にご紹介いたします。

りゅうずを使用して合わせる

りゅうずとは時計の側面についている突起部分のことを指します。

りゅうずは時刻や日付の調整に使用するのが一般的ですが、ムーンフェイズの機能を搭載しているものはりゅうずを使ってムーンフェイズの調整も行います。

りゅうずを使ってムーンフェイズの月相を合わせていく場合は、月齢カレンダーを確認しましょう。月齢と月相は連動していますので、月齢カレンダーを確認しながらりゅうずを回し歯車を合わせていけば、ズレてしまったムーンフェイズの月相を簡単に正しく合わせることができます。

押しピンで合わせる

押しピンで合わせる時計の場合は、時計にある小さなくぼみを付属の操作用のピンで押して調整していきます。

この場合も月齢のカレンダーを確認しつつ何回か押しながら調整していきましょう。

まずは押しピンを押して満月の状態にセットし、直近の満月の日から何日が経過しているかを計算、その日付分の回数を押すと設定が完了します。

ムーンフェイズ搭載のおすすめメンズブランド腕時計

エレガントな魅力溢れるムーンフェイズの仕組みや合わせ方の次は、ムーンフェイズ搭載の高級時計を価格帯別に紹介していきたいと思います。ムーンフェイズのデザインにはブランド毎の特徴が現れます。気になったモデルがありましたら、同ブランドの他モデルもチェックしてみると素敵な出会いがあるかもしれません。

価格がお手頃なブランドのおすすめモデル

まずは、比較的手に取りやすくリーズナブルな30万円台以内の価格帯のブランドモデルをご紹介いたします。

※本文中に記載されているメーカー希望小売価格、当店販売価格は2022年4月10日現在の価格であり、予告なく変動する可能性がありますのでご了承ください

＜ツェッペリン(ZEPPELIN)＞

はじめに紹介したいのは、1987年にドイツで創業されたツェッペリン。クラシカルなデザインとクオリティーの高さ、そしてコストパフォーマンスの高さで人気を博しているブランドです。

7大機構の1つでもあるムーンフェイズですが、ツェッペリンならばそんなムーンフェイズ機構を搭載したモデルもお手頃な価格でお求めいただけます。

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＜オリエント(ORIENT)＞

日本を代表する腕時計ブランド、 オリエント(現在はセイコーエプソンの完全子会社)。

オリエントスター メカニカルムーンフェイズは、オリエントで初めてムーンフェイズを搭載した記念すべきモデル。月相が確認できるのはもちろん、文字盤の9時位置に設置されたセミスケルトン小窓からムーブメントを見ることも可能な、機械式時計の機能美を堪能したい方にはぴったりな逸品です。

機械式時計の美しさとムーンフェイズの神秘的な雰囲気を味わえるだけでなく、そのコストパフォーマンスの高さから多くの人を魅了しています。

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＜ロンジン(LONGINES)＞

スイス生まれの腕時計ブランドで200年もの歴史を持つ老舗ブランド、ロンジン。現在はオメガ、ブレゲを擁するスウォッチグループのハイレンジに属しています。1930年代には、あのロレックスに匹敵するほどの知名度を誇っていたブランドでもあります。

ロンジンの腕時計の特徴といえば何といってもそのクラシックなデザイン。落ち着いた印象を与えてくれるため、ビジネスシーンでも活躍してくれます。

ロンジンのムーンフェイズを搭載した時計は月相を確認できる部分だけでなく、月と曜日を表すインダイヤルも文字盤に搭載。多機能な時計といえますが、デザイン自体が落ち着いているため上品な雰囲気の時計に仕上がっています。複雑な機構を搭載しつつも、スウォッチグループ内のムーブメントを搭載しているため、20万円台で購入できるのも魅力です。

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＜フレデリック・コンスタント(Frederique Constant)＞

時計大国であるスイスで誕生したフレデリック・コンスタントは、1988年に誕生した比較的若いブランド。開発～製造まで全て自社で管理しており、その技術力はシチズンが自社傘下に受け入れるほど高く評価されています。

高級感漂うデザインとは裏腹にその他の高級時計ブランドと比べるとかなり控えめの価格に設定されています。フレデリック・コンスタントが高品質かつ低価格を実現できているのは、同社の「より多くの方に時計を楽しんでほしい」という理念の体現ともいえます。

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中～高価格帯のブランドのおすすめモデル

次に、40万円台～100万円台の中～高価格帯のブランドモデルをご紹介いたします。月面の様子まで描かれたこだわりのムーンフェイズや、トリプルカレンダー機能付きなど、ワンランク上の腕時計を求める方におすすめです。

＜モーリス・ラクロア(MAURICE LACROIX)＞

近年急成長を遂げているモーリス・ラクロア。古典的なレトログラードを取り入れつつもモダンなデザインにより注目を集める、スイス発の1975年創業新興ブランドです。

モーリス・ラクロアの時計の中でムーンフェイズを搭載している時計にはレ・クラシック・ムーンフェイズがありますが、こちらの時計にはムーンフェイズ以外にも、月や日付、曜日が確認できるトリプルカレンダー機能が搭載されています。

ベゼルや文字盤上にはダイヤモンドが配置されており、ラグジュアリーな雰囲気を纏う逸品。これ1本でコーディネートに明るく華やかな印象を与えてくれます。

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＜モンブラン(MONTBLANC) ＞

モンブラン スター レガシー ムーンフェイズ Ref.117580 

メーカー希望小売価格：709,500円(税込)
当店販売価格：448,000円(税込)

スイスを代表する筆記具ブランド、モンブラン。モンブランといえば筆記具をイメージする方も多いかと思いますが、実は時計ブランドとしても高い評価を得ています。

モンブランの時計の中でもムーンフェイズを搭載したスター レガシー ムーンフェイズは、そのエレガントなリーフ針やスターがデザインされたギョーシェ模様など、モンブランの世界観を体現した美しいモデルとなっています。

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＜ゼニス(ZENITH)＞       

1865年創業のゼニス。昭和初期に国鉄がゼニス製の鉄道時計を正式採用したなど日本との所縁もあるゼニスは、ムーブメントを自社開発しているマニュファクチュールブランドです。

モデル名の「エル・プリメロ」はムーブメント名そのものであり、世界で初めて開発された自動巻き一体型クロノグラフムーブメントです。ロレックスの大人気モデルであるデイトナの先代モデル(Ref.16520)も、かつてはこのエル・プリメロベースのムーブメントを搭載していました。

フルオープンの名の通り、文字盤の前面からも裏ぶたからも内部の構造を堪能できます。        

ゼニスはレディースモデルでもムーンフェイズ搭載モデルを展開しています。エリート レディ ムーンフェイズはシンプルながらスタイリッシュな佇まいと可愛らしいムーンフェイズが存在感を放ちます。

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＜オメガ(OMEGA)＞

メーカー希望小売価格：1,298,000円(税込)
当店販売価格：1,008,000円(税込)

究極の時計の異名を持つオメガ。こちらはオメガを代表するスピードマスターのムーンフェイズ搭載モデルです。月面の様子まで美しく表現されたこちらのムーンフェイズのデザインからは、腕時計として初の月面着陸を果たしたオメガらしいこだわりが感じ取れます。

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さらに高価格帯　高級腕時計ブランドのおすすめモデル

ここからは200万円を超えるような、更に高価格帯のブランドモデルをご紹介いたします。細部までこだわった洗練されたデザインは、上品な大人の魅力を引き立ててくれます。

＜ブレゲ(Breguet)＞         

1775年にパリで創業されたブレゲ。創設者の天才時計技師アブラアン-ルイ･ブレゲは「時計の進化を2世紀早めた男」といわれ、先程も紹介した通りムーンフェイズを初めて懐中時計に搭載した偉大な人物です。

現在の腕時計に備わる機構の多くを発明したブレゲの腕時計は、機能面もさることながらデザイン面でもブレゲ針やギョーシェ文字盤などを生み出し、クラシカルかつシンプルでありながら見る者を飽きさせない美しさがあります。

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＜ロレックス(ROLEX) ＞          

時計の王様、ロレックス。そんなロレックスのムーンフェイズ搭載モデルといえばチェリーニです。画像のモデルはメテオライトの満月が映える個性的なムーンフェイズを搭載しており、クラシックとエレガンスが融合したチェリーニの中でもひときわ個性を放っています。

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＜A.ランゲ&ゾーネ(A.LANGE & SOHNE)＞

モノづくりの国、ドイツで生まれた高級腕時計ブランドのA.ランゲ&ゾーネ。歴史は古く1845年に設立されましたが、一度は第二次世界大戦によって消えてしまったというブランドヒストリーを持っています。その後、創始者のひ孫によって1990年に復活し、今では世界中で愛される時計ブランドとなりました。

A.ランゲ&ゾーネは約122年で1日の誤差という非常に精度の高いムーンフェイズを生み出しています。また、ムーンフェイズのデザインでは、空をあらわす部分に昼夜の変化が表現されるなど、細部にもそのこだわりが表れており、時計好きにはたまらない仕上がりとなっています。

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ムーンフェイズ搭載モデルは高い！？中古品も要検討

魅力的なムーンフェイズ。1本は持っておきたいところですが、世界7大機構の1つということもあり、ツェッペリンやオリエントといったリーズナブルなモデルを除けば決して手に取りやすい価格とはいえません。そこでおすすめなのが、中古品という選択肢です。

メリットとして、新品を購入するよりもはるかに安い価格で手に入れることができることはもちろん、すでに生産が終了してしまっているレトロで人気の高いアンティークモデルも手に入れることができる点があげられます。

ただし、中古品ということもあって本体の購入価格以外にもメンテナンス費用が必要になるということも考慮しておかなくてはいけません。

当店ジャックロードでご購入いただいた中古商品は安心の1年間保証。もちろんアフターサービスに関してもできる限りサポートさせていただきますのでご安心ください。欲しかったあの時計、どうしても予算が・・・という方は中古品という選択肢も考慮してみてはいかがでしょうか？

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まとめ

いかがでしたか？

レトロで格式のある腕時計が欲しいと考えている方のために、ムーンフェイズ機能を搭載した時計を製造・販売しているおすすめの時計ブランドについてご紹介しました。

ムーンフェイズ機能が搭載された時計の魅力はデザイン性だけではありません。月の引力と生物の体調は関連性が高いともいわれており、腕元を見るたびにそんな神秘的な繋がりを感じられるのもムーンフェイズならではの魅力です。

今回ご紹介したモデル以外にも、ジャックロードではムーンフェイズ搭載の腕時計を多数取り揃えております。これを機にあなたのお気に入りの1本を見つけてみてはいかがでしょうか？

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