皆さんはタグ・ホイヤーと聞くと、どんなことをイメージしますか?「機械式時計の入門ブランド」「コスパに優れる時計ブランド」「スポーツウォッチ」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
そんなタグ・ホイヤーですが、実は時計業界に多くの画期的な技術を残してきたブランドでもあります。今回はタグ・ホイヤーが生み出した技術と偉業を解説します。
ぜひ、最後までご覧いただきタグ・ホイヤーの素晴らしさを感じてください。
タグ・ホイヤーは1860年、スイスにあるサンティミエの工房からその歴史をスタートさせます。創業当初からクロノグラフの技術に長けており、現在のクロノグラフにも使われている「振動ピニオン」を発明したブランドとして歴史に名を残しています。
タグ・ホイヤーが創業から現在まで力を入れてきたのが計時です。オリンピックをはじめ、モータースポーツの分野で多くの計時を担当してきた実績を誇ります。
1985年にTAGグループの傘下に入り、現在の社名であるタグ・ホイヤーに改名。現在はLVMHグループの中核を成すブランドとして人気を集めています。
時計の技術を多く発明したのは、時計界の父と称されるアブラアン-ルイ・ブレゲが知られますが、タグ・ホイヤーも数々の技術を生み出し、偉業を達成してきました。今回はそのなかでも代表的なものをピックアップし、ご紹介していきます。
現在では一般的な自動巻き時計のクロノグラフですが、その始まりは1969年と約半世紀前に遡ります。ゼニスの
エル・プリメロ
、セイコーのcal.6139とともに、誕生したのがクロノマチックことcal.11です。
cal.11はタグ・ホイヤーの前身であるホイヤー、ブライトリング、ハミルトン(ビューレン)、デュボア・デプラが共同で開発したムーブメントです。それぞれのメーカーの技術を結集し、誕生したcal.11は世界初の自動巻きクロノグラフの1つとして現在もその名が知られています。
現在、生産されているモナコにもcal.11は搭載されていますが、こちらはセリタ製ムーブメントにデュボア・デプラのクロノグラフモジュールが付けられたもの。名称は同一でも、その中身は変更されています。心臓部は異なるものの、デザイン上は当時のモナコの雰囲気を大きく残しています。
1969年、月面で初めて着用された腕時計として広く知られるオメガ スピードマスター。実はタグ・ホイヤー(当時はホイヤー)は、それより7年も前に宇宙空間に到達していたスイス時計として歴史に名を刻んでいます。
宇宙飛行士ジョン・グレンの腕元に携えられたのは、ホイヤー社のストップウォッチでした。この偉業から50年後にその敬意を表し、当時のデザインを模した
カレラ 1887 クロノグラフ スペースX
が世界2012本限定で生産されています。9時位置に宇宙船を模したデザインが表示された特別仕様です。
機械式時計の心臓部に使用されるひげぜんまい。髪の毛1本ほどの精密さであることから、生産できる時計ブランドは極めて少ない部品です。そのひげぜんまいの多くは合金、近年ではシリコンが広く普及されています。
そんななか、タグ・ホイヤーは独自のひげぜんまいの開発に成功します。素材は軽量かつ磁気による影響を受けないカーボンコンポジット製と、当時は大きな話題を呼びました。ハイエンドモデルの
カレラ キャリバー ホイヤー02T トゥールビヨン ナノグラフ
に搭載されています。
多くの機械式時計の弱点でもある衝撃を回避する独自のシステムをタグ・ホイヤーは開発。アドバンスト・ダイナミック・アブソーバー・システムとネーミングされた機構は、ムーブメントの四隅にショックアブソーバー(衝撃吸収の部品)を内蔵。時計の落下による衝撃が与えられても回避できるシステムでした。
赤枠四隅に設置されたアドバンスト・ダイナミック・アブソーバー・システム
車のサスペンションの構造によく似たシステムになり、タグ・ホイヤーのアイコンでもあるモナコに採用されています。スケルトンの文字盤から、アドバンスト・ダイナミック・アブソーバー・システムの動きが見えるのも特徴です。
機械式時計愛好家なら、いつかは手に入れてみたい時計がトゥールビヨンではないでしょうか。時計の精度のムラを補正する機構は、その繊細を極めた動きから、憧れる方も多いでしょう。とはいっても、1千万円をはるかに超えることが多いのがトゥールビヨンの世界。そこにタグ・ホイヤーは手の届くトゥールビヨンを新開発します。
6時位置に設置されるトゥールビヨン。調速機と脱進機をまとめたキャリッジが1分に1回転する動きが愉しめる
完成したトゥールビヨンはクロノメーター規格を通過しながらも、メーカー希望小売価格200万円台を実現。組み立てにオートメーションを取り入れ、中間マージンを大きくカットしたことで低価格を実現しました。
スポーツウォッチの名手、タグ・ホイヤーだけに100m防水のスペックも網羅しており、実用時計としての実力も申し分のないトゥールビヨンとして人気を集めています。
2015年にラグジュアリーブランドとしては初めてスマートウォッチへ参入したタグ・ホイヤー。外観はタグ・ホイヤーを代表する基幹コレクションのカレラですが、文字盤にはディスプレーが表示されており、アナログとデジタルの融合として大きな注目を集めました。
文字盤上にメニューを表示した状態。文字盤に触れることでそれぞれの機能を使うことができる
他のスマートウォッチと同様にフィットネス機能をはじめ、フェイスをカレラ、アクアレーサー、フォーミュラ1に変更することができる機能も搭載されています。アップルウォッチが独占していたスマートウォッチ業界に参入した技術の挑戦は現在も続いています。
2021年にはソーラーウォッチの分野にも参入。一見してソーラーウォッチには見えない高級感を備えているのが特徴です。心臓部にはムーブメントメーカーとして名を馳せるラ・ジュー・ペレ社が開発したcal.TH50-00が搭載。当初はメンズウォッチのみの展開だったものの、レディースウォッチも追加されており、バリエーションを拡大しています。
いかがでしたか?
今回はタグ・ホイヤーの技術的側面と偉業について解説しました。
タグ・ホイヤーは高い技術力とコスパに優れる物作りが両立しているからこそ、人気を継続し続けています。
当店ジャックロードには、今回ご紹介したタグ・ホイヤー以外にも、多くの腕時計を取り扱いしています。ぜひ、お気に入りの1本を見つけてみてはいかがでしょうか?
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半個室の商談スペースもあり、小さなお子さま連れのお客さまもゆったりとご覧いただけます。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
※店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。
また、ジャックロードは店舗に直接ご来店いただくことが難しいお客さまにも快適なショッピング体験をご提供するべく、オンラインストア事業に力を入れております。オンラインストア限定のサービスやクーポンもございますので、ぜひあわせてご利用ください。
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