2022年1月24日～28日まで開催された第3回LVMHウォッチウィークは、その名の通りLVMHグループに属するルイ・ヴィトン、ブルガリ、タグ・ホイヤー、ウブロ、ゼニスの新作発表会です。各メゾンの珠玉の2022年新作モデルが披露されましたが、タグ・ホイヤーでは誕生60年目の節目を迎えたオータヴィアに3本の新作モデルが追加されました。そのうち2本は待望のクロノグラフモデルです。
今回はそんなオータヴィアの新作と、オータヴィアの華麗なる歴史を振り返りながら紹介していきたいと思います。ぜひお愉しみください。
オータヴィア キャリバー5 COSC Ref.WBE5192.FC8300
2021年新作として加わったブロンズモデル
2022年新作として発表されたオータヴィアは以下の3モデルになります。
タグ・ホイヤー オータヴィア 60周年アニバーサリー フライバック クロノグラフ Ref.CBE511B.FC8279
シルバー×ブラック文字盤
タグ・ホイヤー オータヴィア 60周年アニバーサリー フライバック クロノグラフ Ref.CBE511C.FC8280
ブラック文字盤
タグ・ホイヤー オータヴィア 60周年アニバーサリー GMT Ref.WBE511A.BA0650
まずはクロノグラフモデルから紹介します。タグ・ホイヤー(当時はホイヤー)が1933年に発表したダッシュボード型のクロノグラフ(腕時計ではない)にネーミングした名称がオータヴィアでした。それゆえに同社にとってはオータヴィアのクロノグラフは特別なモデルであることが分かります。
現行オータヴィアのデザインコードでもあるアラビアインデックスが引き続き採用された文字盤は、センターセコンドモデルに3カウンターのインダイヤルを絶妙な配置でレイアウト。分積算、時間計は左右に配置し、6時位置に若干小径化したスモールセコンドを備えています。遠目で見ると2カウンタークロノグラフに見えるためクラシカルな雰囲気が強調されています。
クロノグラフボタンとりゅうずの造形も、ホイヤー時代に生産されていたダッシュボードタイマーを彷彿とさせる大型サイズで、計測するのに優れたデザインが採用されています。
ムーブメントには現在のタグ・ホイヤーの最上位に位置するホイヤー02をフライバック化した機構を採用。操作が簡略化されたフライバッククロノグラフは何度も計測する時に活躍します。パワーリザーブは依然として変わらず80時間です。
バリエーションは2型が用意されており、シルバー文字盤はインダイヤルがブラックでコーディネートされた通称パンダダイヤル。ブラック文字盤はブラックDLC加工が施された専用ケースを備え、夜光塗料には鮮やかに光るグリーンのスーパールミノバが用いられています。
カレラ キャリバー7 ツインタイム デイト Ref.WBN201A.BA0640
2021年新作として加わったカレラのGMTと同一のムーブメントが搭載
続いては現行オータヴィアでは初登場になるGMTモデル。カレラ、アクアレーサーですでに搭載されているGMT機構付きのムーブメント、cal.7がオータヴィアにも搭載されました。セラミック製の両方向回転式ベゼルはブラック×ブルーの落ち着いたカラーリングを採用。オレンジの24時間針がアクセントになり、視認性も抜群です。
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ここからは誕生から60年を迎えるオータヴィアの歴史の中において、代表的な名作を振り返っていきましょう。名作を知ることでオータヴィアの魅力がさらに深まります。当店ジャックロードが取り扱ったオータヴィアのアンティークモデルをご紹介していきますので、ぜひご覧ください。
オータヴィアの1st世代といわれているのが、こちらのRef.2446。インダイヤルが大きな通称ビックアイ、さらにフチが入らないドルフィン針とインデックスが特徴です。ムーブメントには手巻き仕様のcal.72が搭載されています。
Cal.72といえばロレックスのプレデイトナと呼ばれているRef.6238、Ref.6239のベースムーブメントにも使用されたもので、名門ミネルバにも搭載されています。ちなみにこちらの個体は急激な値上がりを見せたアンティーク・ホイヤーで、市場にはほとんど流通していないレアモデルです。
こちらは上記モデルの後に登場したオータヴィア。インダイヤルの大きさ、針、インデックス、そして回転ベゼルの表示が上記モデルとは異なりますが、搭載されているムーブメントはcal.72が搭載されています。注目ポイントは60分表記と12時間表記が併記されている回転ベゼルで、計測に特化した仕様に変更されています。この逆パンダダイヤルもいずれラインアップに加わって欲しいものです。
こちらも名機cal.72が搭載されているオータヴィアの手巻きモデル。ベゼルがタキメーター表記のみとレーシングモデルらしい雰囲気が感じられるアンティーク・オータヴィアです。ブレスレットにはIWC、ゼニスなど多くの時計ブランドに供給していたことで知られるゲイフレアー社製(後にロレックスに買収)のブレスレットが装着されています。繊細な造形のブレスレットはアンティークモデルによく映えます。
1969年に世界初の自動巻きクロノグラフムーブメントcal.11でホイヤー社は自動巻きクロノグラフモデルをモナコ以外にも波及させていきます。こちらのオータヴィアにはcal.11を6振動に改良したcal.12を搭載したことでケースの左側にりゅうずが備わり、インダイヤルは2カウンターで6時位置には日付表示が加わりました。通称バイセロイ(Viceroy)とも呼ばれているアンティーク・オータヴィアの人気モデルです。
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いかがでしたか？
今回は先日発表された2022年新作タグ・ホイヤーについてまとめてみました。まだ当社に入荷がないので実物を基にした情報をお伝えできないのが残念ですが、入荷があり次第、レポートしていきたいと思います。
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店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。