ドレス×スポーティ ラグジュアリースポーツウォッチの世界

1970年代初頭に登場したラグジュアリースポーツウォッチ(ラグスポ)という概念。近年価格が高騰し、非常に手に入りづらくなっているパテック フィリップのノーチラスもこのカテゴリーに属します。

今回はそんなラグジュアリースポーツウォッチの先駆者として世界にその名を馳せる雲上ブランドのモデルをはじめとして、エレガントかつスポーティーなタイムピースをいくつかご紹介いたします。高貴なラグジュアリースポーツウォッチの世界をお楽しみください。

高級感溢れるスポーティーなラグジュアリースポーツウォッチ

当店でも非常に人気の高いラグジュアリースポーツウォッチというカテゴリー。高級時計でありながら、ステンレススチールを素材としているがゆえに耐久性は十分。スポーティーなテイストを色濃く残した高級腕時計ということでラグジュアリースポーツウォッチと呼ばれるようになりました。

カジュアルはもちろん、スーツやドレッシーな装いにもマッチするけれども、堅苦しくなく、軽やかな印象も併せ持つ贅沢な魅力が人々を惹きつけて止みません。

ラグジュアリースポーツウォッチの誕生

1970年代に登場したラグジュアリースポーツウォッチ。ラグスポというカテゴリの誕生は、高級時計業界の高級時計＝ゴールドケースという常識を覆す出来事でした。貴金属よりも硬く、軽く、スポーティーに使えるステンレススチールを素材に使用したラグジュアリーウォッチは、クオーツショックを受けた当時の機械式時計業界を明るく賑わせました。

そんなラグジュアリースポーツの先駆けとなったのは世界三大時計の1つに数えられる雲上ブランド、オーデマ ピゲのロイヤル オーク。以降、ロイヤル オークを手がけたジェラルド・ジェンタ氏によるデザインのもと、1976年にはパテック フィリップのノーチラス、翌1977年にはヴァシュロン・コンスタンタンが同年創業222年を記念してオーヴァーシーズの前身となる222を発表しました。

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代表的なラグジュアリースポーツウォッチ

そんな歴史を持つラグジュアリースポーツウォッチ。ここでは3つの雲上ブランドをはじめとした、いくつかのラグジュアリースポーツウォッチをピックアップしてご紹介いたします。

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ラグジュアリースポーツウォッチ チャート

オーデマ ピゲ ロイヤル オーク

ラグジュアリースポーツの祖といわれているのが1972年に誕生したロイヤル オークです。当時、高級ブランドがステンレススチール素材を使用することは考えられない時代であったにも関わらず、オーデマ ピゲはロイヤル オークでステンレススチール素材のスポーツウォッチを作りました。

当時はステンレススチールでありながらも高価格であったことも重なり、販売は低迷しましたが、その後、多くのブランドからステンレススチール素材のスポーツウォッチが発売されたことで、ロイヤル オークのコンセプトが次第に市民権を得ることになります。

デザインはジェラルド・ジェンタ氏が担当し、ホワイトゴールド製のビスでケースとベゼルを貫通させることで厚みを抑えながら防水性にも寄与した、当時の高級時計の常識を覆す仕様が施されました。そんなロイヤル オークはラグジュアリースポーツの元祖として現在も圧倒的な人気を誇るコレクションです。

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パテック フィリップ ノーチラス

時計界の頂点に君臨するパテック フィリップのラグジュアリースポーツウォッチであるノーチラス。パテック フィリップ初のスポーツウォッチでもあります。

こちらのシンプルなセンターセコンドは特に人気が高く、メーカー希望小売価格の4倍以上の価格がついているプレミアモデルです。生産終了したことにより驚くほどの市場価格で流通しています。

サテン仕上げと鏡面仕上げを駆使した印象的な8角形のベゼル、美しいブルーグレーの文字盤に入った水平のエンボスは実にエレガント。初代ノーチラスからほとんどそのデザインを変えておらず、時計界のピカソとも称されるジェラルド・ジェンタ氏の時代を超えた意匠が感じ取れます。

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ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ

今から約250年前に誕生した世界最古のブランドかつ世界3大時計の1つとしても知られるヴァシュロン・コンスタンタンからは、オーヴァーシーズをピックアップ。

こちらのオーヴァーシーズ オートマティックは軟鉄製耐磁構造25,000A/mを持ち、スポーティーな装いながらも、ヴァシュロン・コンスタンタンのシンボリックなマルタクロスが随所にあしらわれている高級感漂う1本です。

加えてステンレススチール製のブレスのみならず、付属されているレザーベルトやラバーベルトへワンタッチで付け替えができるのも魅力。

ドレッシーな装いの時はレザーベルト、夏場はラバーベルトなど、シーンやシーズンによって付け替えることができ、さまざまな雰囲気のオーヴァーシーズを愉しめます。

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ブレゲ マリーン

天才時計技師、ブレゲが自身の名を冠した1775年創業の歴史あるメゾン、ブレゲ。時計業界において数多の賞賛を得るブレゲのラグジュアリースポーツウォッチといえば、マリーン。マリーンはフランス海軍のマリン・クロノメーターをオマージュし、1990年代からその歴史をスタートしました。現在は第3世代目にあたります。そのバリエーションは豊富でメンズ、レディース、さらにハイジュエリーモデルまで揃えています。

現行モデルでは磁気帯びをしないことで知られるシリコン製ひげぜんまいの採用、高精度を維持するハイビートの自動巻きムーブメントを搭載していることが特徴です。現行モデルの外装に使用されている素材は18Kゴールド、チタンのみとなり、文字盤センターの装飾がプレーンなタイプがチタン。ウエーブ模様が入るのが18Kゴールドにすみ分けられています。

クラシックモデル、アエロナバルなどのパイロットウォッチとは一線を画した大きめのケース径やラバーストラップのラインアップなど、スポーティーな要素を感じさせつつも、ケースサイドのコインエッジの仕様や、ブレゲ針などブレゲファミリーならではのデザインが継承されています。

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A.ランゲ&ゾーネ オデュッセウス

1845年に創業後、長らくの休眠を経て1994年にランゲ1を含む4つのコレクションで復興したランゲ＆ゾーネ。2019年に復興25周年を記念して誕生したのがランゲ＆ゾーネ初のステンレススチール製ラグジュアリースポーツであるオデュッセウスです。ランゲ＆ゾーネは復興以来、ゴールドケースにレザーストラップの組み合わせを展開していましたが、実用性を向上させたスポーツウォッチの登場は当時大きな話題を呼びました。

初めて生産したとは思えない完成度の高いステンレススチール製ブレスレット、独特な配置の日付、曜日表示など、ランゲ＆ゾーネが考えるラグジュアリースポーツが体現されています。2020年にはブレスレットをレザーストラップに、ステンレススチールケースを18Kホワイトゴールドケースに置き換えた上位モデルも誕生しています。

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ジラール・ペルゴ ロレアート

1791年に創業したジラール・ペルゴは、一貫した自社製造(マニュファクチュール)を掲げ、現在に至ります。1975年には当ブランドを代表するロレア―トが誕生。初代ロレアートは時計史に名を残す傑作とまで称され、ラグジュアリースポーツの始祖の1つとして数えられています。

2018年に登場した新作モデルでは1970年代に人気を博した8角形と円形を組み合わせた個性的なベゼルが特徴である名作を再現。クロノグラフ機能も搭載され、上質なデザインに加えて機能性も充実したタイムピースが展開されています。

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ショパール アルパイン イーグル

創業1850年の老舗ブランド、ショパールはジュエリーのイメージが強いですが、現在はムーブメントを自社で製造するマニファクチュールブランドに数えられています。そんなショパールのラグジュアリースポーツウォッチが2019年に発表されたアルパイン イーグルです。ショパール初のスポーツウォッチとして人気を博したサンモリッツをモチーフに、現代のデザインが加わりアルパイン イーグルとして生まれ変わりました。

ステンレススチールはショパール独自の専用素材であるルーセント スティール A223を採用。ステンレススチールでありながらゴールドに匹敵する輝きを誇ります。文字盤にはイーグルアイリスと呼ばれている独特な装飾が施され、他のブランドとは異なるアルパイン イーグルならではのフェイスを実現しています。

2021年には18Kエシカルゴールドとセラマイズドチタンを組み合わせたラグジュアリーモデル、アルパイン イーグル XL クロノやレインボカラーが豪華絢爛なアルパイン イーグル フローズンが新たにラインアップに加わっています。

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ピアジェ ポロ

1874年に創業した名門時計ブランド ピアジェ。同社の名前が広く知れ渡るきっかけとなったのが1957年に発表された薄型ムーブメント、cal.9Pの開発に成功したことです。厚みがわずか2mmの薄型ムーブメントは多くの時計メーカーに衝撃をもたらし、長年薄型ムーブメントの代名詞としてその地位を確立しました。

ピアジェのラグジュアリースポーツは2016年に発表されたポロSから始まり、美しいクッションケースに横ストライプの装飾が入る文字盤など、ピアジェらしい優美なフォルムが特徴です。クロノグラフモデルや前面スケルトンモデルなど、多彩なラインアップが展開されています。

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ゼニス デファイ

1969年に発表された世界初の自動巻きクロノグラフムーブメント エル・プリメロで知られる技術メーカーのゼニス。現在は1960年代から生産しているデファイをフラッグシップに多彩なモデルを展開しています。そんなゼニスのラグジュアリースポーツモデルがデファイです。

当時はデフィーと呼ばれ、耐久性を最重要視した作りで人気を博しました。その後、2017年に新生デファイとしてラグジュアリースポーツモデルフォルムで復活。ゼニスの現在進行形の技術がフィードバックされたデファイには1/100クロノグラフ機構、トゥールビヨン、調速脱進機を一体化したゼニス オシレーターなど、その技術力で大きな話題を呼びました。

こちらのデファイ スカイラインはケース、ブレスレットのエッジは鏡面仕上げで丁寧に面取りされており、クラスプに向かってテーパードされたフォルムがモダンな印象を与えてくれます。文字盤には星型のエンボス模様を配し、他のブランドには存在しないオリジナリティー溢れる1本に仕上がっています。

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ウブロ ビッグ・バン

1979年、スイスのニヨン(Nyon)にて誕生したウブロ。イタリア人のカルロ・クロッコ氏によって創業されました。

そんなウブロの腕時計といえば、独創的なデザインが魅力の1つ。「ウブロ(HUBLOT)」には「舷窓(船の小さな窓)」というフランス語の意味があり、舷窓のようにビス留めされたようなデザインのベゼルが特徴的です。

創業以来、そのファッション性の高さから時計界において圧倒的な存在感を放ち続ける当ブランドは、着実に愛好者を増やしています。世界の王族、著名なスポーツ選手や芸能人といったセレブに愛されるブランドとなり、「成功者が身につける時計」として大きく名を上げました。

ウブロは腕時計メーカーとしてはかなりの後発であるにもかかわらず、トップブランドの1つにまで上りつめた稀有なブランドです。

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ベル&ロス BR05

航空機の計器をそのまま時計のデザインに落とし込んだBRシリーズで知られるベル＆ロスのラグジュアリースポーツコレクションに、新しくラインアップに加わったBR05。ベル＆ロスのアイコンともいえるスクエアケースを基調に角を緩やかなカーブで構成しながら、ブレスレットと一体化したフォルムは市場に投入後、大きく受け入れられ、現在はベル＆ロスの主力コレクションとしてその地位を確立しています。

仕様はオーソドックスなセンターセコンドからGMT、クロノグラフがラインアップ。素材に関してもステンレススチール、コンビ、ゴールド、さらにはダイヤモンドをふんだんに使用したジュエリーピースモデルも取り揃えています。クロノグラフモデルはインダイヤルの形状をケースデザインと同一に合わせ、ベル＆ロス独自のフェイスを実現しています。

当店ジャックロードの販売価格では30万円台から手に入れられることから、初めてのラグジュアリースポーツウォッチとしても人気を集めているコレクションです。

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モーリス・ラクロア アイコン

1975年にスイスのセイネレジェにて誕生したモーリス・ラクロア。1989年には自社工房を構え、良質な時計を比較的リーズナブルな価格帯で提供することによりユーザーの幅を拡げました。

モーリス・ラクロア アイコンの特徴といえば、近未来的なデザイン。文字盤、ブレス、ケースなど全てのパーツにおいて洗練されたデザイン要素が感じられます。極めて高いパフォーマンスを発揮しながら、手が届きやすい価格帯が多くラインアップしていることもファンを唸らせる要因でしょう。

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チューダー(チュードル) ロイヤル

ロレックスの3大発明であるオイスターケース、パーペチュアル(自動巻き機構)と同じ機構を搭載し、並外れた性能をもつチューダー(チュードル)。

2020年にブランニューコレクションとしてラインアップに加わったロイヤルは、兄弟ブランドのロレックスには存在しないラグジュアリースポーツウォッチの要素を取り入れたデザインで、一躍注目を集めています。

こちらは、高級ステンレススチールである316Lスチール製を採用しており、耐久性に優れています。クラシカルなデザインながらスポーツウォッチらしいスペックを持ち併せた1本です。

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まとめ

いかがでしたか？

憧れのラグジュアリースポーツウォッチ。価格帯もさることながら、その流通量からも入手困難なモデルが多いのがラグジュアリースポーツウォッチです。

当店ジャックロードではラグジュアリースポーツウォッチを含め常時5,000本以上の在庫を取り揃えております。これを機会に、あなただけのお気に入りの1本を探してみてはいかがでしょうか？

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