GMTマスターコレクションを語る上で欠かせないキーワードがペプシです。ご存じない方はソフトドリンクの品名と思うでしょうが、実はGMTマスターコレクションにネーミングされたニックネームとなります。
ロレックスにはこのペプシ以外にもニックネームが存在しており、その多くはベゼルカラーが豊富なGMTマスターコレクションに該当します。
今回はそんなGMTマスターコレクションのペプシを中心に、解説していきたいと思います。ぜひ、最後までご覧ください。
「ロレックス ペプシ」とは、GMTマスター、GMTマスターIIに装着される、24時間目盛り入りベゼルのカラーリングにちなんでネーミングされたニックネームです。
ソフトドリンクで大きなシェアを誇るペプシの1950年代から使われるようになった、トリコロールカラーがそのネーミングの基です。GMTマスターコレクションのカラーベゼルは他にもニックネームが存在します。以下に、一覧をまとめたのでご覧ください。
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ニックネーム:ペプシ ベゼルの色:ブルー/レッド |
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ニックネーム:バットマン ベゼルの色:ブルー/ブラック |
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ニックネーム:スプライト ベゼルの色:グリーン/ブラック |
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ニックネーム:ルートビア ベゼルの色:ブラウン/ブラック ゴールド/ブラック |
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ニックネーム:コーク ベゼルの色:レッド/ブラック |
基になったペプシのロゴに使われているトリコロールカラーはアメリカの国旗を表しているといわれています。では、GMTマスターはなぜ、ブルー/レッドのカラーを使ったのでしょうか?ロレックスから公式に発表されていないため推測となりますが、午前と午後を明確に判断できるカラーが採用の理由であったといわれています。
GMTマスターで使用されたペプシカラー。GMTモデル=ペプシカラーと一目で分かるところから多くのブランドでも使用されるカラーになります。そんなGMTマスターコレクションを代表するカラーリングですが、ベゼル素材をそれまでのアルミニウムからセラミックへと変更する時期に姿を消してしまいます。
当時の技術ではセラミック素材をツートーンカラーで再現することは難しい状況でした。そのため、セラミック素材を最初に使用したGMTマスターIIはオールブラックのベゼルで登場します。また、レッドの発色も難しく、結果として数年間ペプシカラーは姿を消しました。
後年、ホワイトゴールドケース素材にてペプシカラーは復活を果たしますが、高価格だったこともあり市場への流通数は多くありませんでした。そして、2018年に待望のステンレススチール素材が登場したことで、大きな話題を集めました。
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GMTマスター Ref.1675
現在、生産されているGMTマスターIIのペプシカラーはセラミック素材が使われています。メーカーとしては経年変化をせず、いつまでも工場出荷時の状態が健全だと考えています。そのため、セラミック製の利点である、傷が付きにくく、経年変化がしにくいセラミックに白羽の矢が立ったのです。
セラミックが使われる以前はアルミニウムが使用されていました。アルミニウムは加工がしやすい利点があるものの、紫外線の影響を大きく受けます。そのためロレックスの多くのモデルは経年変化によってベゼルのカラーが退色しているのが現状です。
メーカーとしては歓迎できない状況ですが、ユーザーからはまた違った反響がありました。それは経年変化による雰囲気が個体によって異なるため、自分好みの1本が選べることです。美しいカラーに退色した個体はヴィンテージ市場で人気が高く高額で販売されています。
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その環境によって大きく変化をするアルミニウムベゼルのGMTマスター。とりわけ、1960年から1980年ころまで生産されていたGMTマスター Ref.1675は生産を終えてから40年以上を経過していることもあり、見事な退色を遂げています。今回はそんな退色した貴重なペプシカラーをご紹介いたします。
ブルー/レッド、さらに24時間表記のホワイトまでも退色したペプシカラーは珍しい個体といえるでしょう。ここまで退色させることは困難といえます。1971年に生産された個体を半世紀近く経て到達した退色です。現行モデルでは決して味わうことができない枯れた雰囲気が素敵な逸品です。
GMTマスター Ref.1675
1960年に生産されたRef.1675の初期に該当する個体。彩度がとれて薄くフェードしつつも、ペプシカラーが残る貴重な逸品。インデックス、針の退色もバランスが良いのも魅力です。
GMTマスター Ref.1675
見事なベゼルの退色が見られる通称バイオレットベゼル。ベゼル以外にもバニラカラーに退色したインデックスも見事。文字盤上のROLEXのEの中央の横棒が長い、通称ロングEでもある、見どころが多い個体です。
通称バイオレットベゼル。ロレックス愛好家がその退色したカラーに俗称を与えた代表的なカラーです。バイオレットベゼルとは赤色が経年変化により紫色に退色したカラーを指します。販売された当初は、ペプシカラーが経年変化を遂げるとこのようなカラーになるとは誰も想像していなかったでしょう。
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いかがでしたか?
今回はロレックス ペプシについて解説しました。会話に「ペプシがいいよね?」「バットマンもいいよ」など織り交ぜれば、ロレックス通として一目置かれます。ぜひ、活用してみてはいかがでしょうか。
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