腕元を華やかに魅せてくれるダイヤモンド時計は、そのイメージから女性向けの装飾品のイメージが強いでしょう。
しかしながら、その巧みな職人の技術を知れば、きっと性別を問わずダイヤモンド時計の奥深さに魅了されます。
高価なダイヤモンドを時計に取り付ける作業は、時計の複雑機構を製造するのと同等といえるほど、実に手間暇がかけられています。
今回はそんなダイヤモンド時計についての魅力をご紹介していきたいと思います。ぜひ、最後までご覧ください。
ダイヤモンドは需要と供給が安定していることから、長年にわたりその価値に大きな変化はありませんでした。ところが2020年以降に世界中を巻き込んだ新型コロナウイルスの影響により、ダイヤモンドの価格は著しく上昇。コロナ禍による採掘の停止による供給不足、それに対してネットショッピングの普及による市場の活発化に伴い、安定していた需要と供給のバランスが崩れたことが要因です。
ダイヤモンドの仕入れ値が上がったことから、多くの時計ブランドのダイヤモンドが装飾された時計は軒並み、メーカー希望小売価格が高騰しています。
また、多くのダイヤモンド時計はケース素材に金を使用しているため、金の高騰による影響も大きいといえるでしょう。
自然の力と長い時間をかけて生み出されるダイヤモンドをより輝かせるには加工が不可欠。切断、研磨することで、ダイヤモンドの輝きと価値は大きく変化します。ここでは時計に使われるダイヤモンドの主な加工技法について紹介していきます。
小さな粒状のダイヤモンドをふんだんに組み合わせたデザインがパヴェです。フランス語で「石畳」を意味し、メインのダイヤモンドの回りに散りばめるように使用するのが一般的なデザインです。
細かい煌めきが特徴で、腕元に華やかな印象をもたらします。小さな粒状であるため、セッティングが難しく、職人の技術が試されます。
長方形型のダイヤデザインがバケットダイヤモンドです。バケットとはフランス語で「細長いパン」を意味しています。デザイン上、大粒のダイヤモンドを使用するため、より高価格の設定です。
時計においてはスペースの都合と見栄えの観点から、ベゼル上に配置されることが多く見られます。バケットカットを好むロレックスには、ダイヤモンド以外にもブルーサファイアやルビーにも同様のカッティングが施されたモデルも存在しています。
アワーインデックスに使用されるダイヤモンドはシングルカットが主に採用されています。16、17面のファセットをカットで生みだすことで、小さなサイズでもダイヤモンドの輝きがはっきりと認識できる仕上げです。
ジュエリーにおいてはメジャーなダイヤモンドですが、時計に使われるダイヤモンドはその性質上、使われる部位は限られています。ここではダイヤモンドを使用した代表的な部位をご紹介していきます。
ロレックス デイトジャスト Ref.16233G
腕時計の中で、最も身近なダイヤモンド時計がダイヤモンドインデックスを配した腕時計です。例えば、10個のダイヤモンドを使用した場合は10P(ポイント)ダイヤインデックスと呼ばれます。ダイヤモンド以外にもサファイア、ルビー、エメラルド、レインボーといったバリエーションが存在しています。
その中でも、バブル景気が始まった1988年に誕生したデイトジャストのRef.16233Gはダイヤモンドインデックスの代名詞として絶大な人気を博しました。そのため、ロレックス=ダイヤインデックスの印象が強いといえるでしょう。
ダイヤインデックスの次にメジャーなのがダイヤベゼルです。ベゼル上にふんだんにダイヤモンドが装飾されており、より一層華やかな雰囲気が演出されています。種類も多岐にわたり、パヴェ、バケットをはじめ、サファイア、ルビーがセッティングされます。
文字盤全面にダイヤモンドが埋め込まれた豪華絢爛な仕様がダイヤ全面文字盤です。この場合、インデックス、ベゼルにもダイヤモンドが装飾されている組み合わせが一般的です。ロレックスの場合、上位コレクションに位置するコスモグラフ デイトナ、デイデイト、デイトジャスト、GMTマスターII、ヨットマスターにラインアップされています。
ダイヤ全面文字盤、インデックス、ベゼル以外にも、ミドルケースのラグ、りゅうずガード、ブレスレットのセンター駒までをもダイヤモンドで埋め尽くしたジュエリー時計です。
ダイヤモンドを散りばめたジュエリーモデルだけに、非常に高価であり、一般ユーザーが手に入れるのは難しい希少性を持ちます。
ダイヤモンドの装飾においてはその製造の難しさから、外部へと発注することも少なくありません。その方が効率的かつコストも削減できるからです。その反面、自社内に専門の部署を作り、ダイヤモンド時計を製造するブランドも増えてきました。ここからは、そんな自社内で全ての工程を行うブランドを取り上げます。
時計ブランドでダイヤモンド付きの時計を市民に普及させたのがロレックスです。バブル期における、ダイヤモンド付きのデイトジャストは「高級時計=ロレックス」の印象を高めた出来事でした。そんなロレックスはムーブメントから組み立てに至るまでの工程を社内で賄いますが、ダイヤモンド時計においても例外ではありません。
多くのブランドが外部へと発注するダイヤモンドの工程ですが、ロレックスは自社内に宝石鑑定士とジェムセッター(石留めの専門職)を抱えている数少ないブランドです。
自社基準のクオリティーを満たしたダイヤモンドのみが選別され、ジェムセッターが時計にダイヤモンドを埋め込んでいく作業を行います。さらにロレックスはダイヤモンドの真贋を確かめるべく、X線を用いて検査する念の入れようです。使用するダイヤモンドにおいても、グレードはIFことInternally Flawless(インターナリー・フローレス)、すなわち内部無欠点の最高品質を使用しています。
時計製造と同じようにダイヤモンド時計においても妥協なき姿勢を貫いています。
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ロレックスと同様にパテック フィリップも自社内で、その技術を展開しているブランドです。ダイヤモンド時計は、文字盤に使用される、木象嵌(もくぞうがん)やギョーシェと同じ位置付けで、その卓越した技術を堪能できる逸品。
ダイヤモンドのセッティングにおいては、数種類のバリエーションが存在しており、スノー・セッティングまたはランダム・セッティングでは、ジェムセッターが自由にダイヤモンドを配置しています。そのためジェムセッター各々の創造性が生きたユニークな手法が愉しめます。
他にも、特殊な技法を要するミステリー・セッティングやラグジュアリーな雰囲気を加える、パヴェ・グレイン・セッティングが存在します。
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パテック フィリップ 一覧
ダイヤモンド時計を作るブランドで真っ先に名前をあげなくてはならないブランドが、“キング・オブ・ダイヤモンド”ことハリー・ウィンストンです。ダイヤモンドの調達から卓越した職人技、長年培ってきたクラシックでタイムレスなデザインは他の追随を許しません。
時計においてもその姿勢は変わらず、ハリー・ウィンストンの代表モデルにダイヤモンドをふんだんに散りばめたコレクションを展開しています。使用されるダイヤモンドはハリー・ウィンストンが厳選した最高品質のみで、クラリティのグレードはIFからVVSまで、カラーのグレードはトップ3(D、E、F)のみが使用されています。
2013年にスウォッチ グループに参画したものの、ハリー・ウィンストンが歩んできた歴史と業績はグループ入りした後も変わりません。むしろ、スウォッチ グループ入りしたことにより、同グループで使用されているムーブメントが搭載されるなど、ハリー・ウィンストンは更に進化をしているといえるでしょう。
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いかがでしたか?
今回はダイヤモンド時計の魅力についてご紹介しました。ジュエリーの中でも最もメジャーな存在であるダイヤモンドですが、ただ華やかで高いだけではないことがお分かりいただけたでしょうか?
ジャックロードでは今回ご紹介したダイヤモンド時計以外にも数多くのブランド時計を取り揃えています。ぜひあなたにとってベストなアイテムを探してみてください。
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半個室の商談スペースもあり、小さなお子さま連れのお客さまもゆったりとご覧いただけます。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
※店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。
また、ジャックロードは店舗に直接ご来店いただくことが難しいお客さまにも快適なショッピング体験をご提供するべく、オンラインストア事業に力を入れております。オンラインストア限定のサービスやクーポンもございますので、ぜひあわせてご利用ください。
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