ロレックスの中でもその普遍的なデザインからあらゆるシーンにマッチするとして人気のエクスプローラー。生産から既に60年近く経つ今も高い人気を博すロングセラーモデルです。
今回はそのようなエクスプローラーの中でも近年値上がり傾向にあるRef.14270に焦点を当ててみましょう!
1990年から2000年頃まで生産されていたエクスプローラー、ref.14270。1953年に誕生したエクスプローラーですが、約40年近くもの間、そのデザインは大きく変わらず生産されてきました。ところが、このref.14270で大きな変化が訪れます。エクスプローラーの象徴とも言える3.6.9インデックスがそれまでの丸みのあるフォントから、スクエア形状のインデックスに変更されたからです。このデザインは2020年の現在でも変わらず、現在のエクスプローラーのデザインはこのRef.14270がベースとなっていることが分かることでしょう。
実用性の面では、風防がそれまでのプラスチック製からサファイアクリスタル製に変更されました。100mの防水性は変わりませんが、プラスチック製ならではのレトロな雰囲気が無くなり、フラットな形状のサファイアクリスタル製風防により現代的な見た目に進化しています。傷が付きにくくなったことで、実用時計としての品質が向上したと言えるでしょう。
ムーブメントは傑作と評価されているCal.1570クロノメータームーブメントから、当時のロレックスの基幹ムーブメントであるCal.3000に変更されています。振動数が毎時19,800振動から毎時28,880振動へ変更されたことで精度が向上したもので、このCal.3000は当時のオイスターパーペチュアル Ref.14203にも搭載されていました。
世代的には2世代前となるRef.14270。すでにセミ・ヴィンテージモデルに該当するモデルと言えるのでないでしょうか。
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約10年間という生産期間中にさりげなく小変更を行い進化させていくのはロレックスの文化です。一見するとその違いはよく分からないものですが、この小変更によって市場価格が変動してしまうのもロレックスならでは。ここではRef.14270のマイナーチェンジについて解説していきましょう。
左:ロレックス エクスプローラー Ref.14270 トリチウム
右:ロレックス エクスプローラー Ref.14270 スーパールミノバ
〇夜光塗料の変更
1960年頃からロレックスに使用されている夜光塗料はトリチウム。自発光塗料であるトリチウムですが、放射性物質(人体に被害はない)を使用していることもあり、次第に使われなくなっていくことに。そこでロレックスではトリチウムに代わり、より安全なスーパールミノバが採用されました。
この表記が6時位置の下部に記載されており、トリチウムは「SWISS -T<25」、スーパールミノバは「SWISS MADE」となっています。シリアルだとU品番までがトリチウムのインデックスが使われているようです。トリチウムは経年変化する塗料であるがゆえに、エイジングを愉しめることが人気のポイントになっています。
〇バックルの変更(クラスプ)
夜光塗料の違いに比べ、クラスプの変更は毎日使用することを考えるとだいぶ大きな変更点と言えるでしょう。前期モデルはシングルバックルと呼ばれ、先端に付けられている突起を開閉することで簡単に着脱が可能です。
対して、ダブルバックルはフリッブロックと呼ばれる留め具を解除した上でクラスプを開閉するという二段階式。ブレスレットが簡単に外れてしまわないようになっているため、時計が落下することはほぼ皆無と言えるでしょう。その点、シングルバックルは簡単にブレスレットが開閉する実用性が魅力。
また細かい点ですが、前期はケース横穴が貫通されていますが、後期は塞がっています。シリアルだとT品番あたりまでがシングルバックルのようです。
ここからはRef.14270のレアモデルとして名高い「ブラックアウト」に着目してみましょう。プレミアモデルのためほとんど市場に流通しておらず、さらに高値で推移しているレアモデルとなります。
ロレックス エクスプローラー Ref.14270 ブラックアウト
Ref.14270の初期モデルに存在していたレアモデルがブラックアウトです。通常モデルは3.6.9インデックスの中に夜光塗料が入りますが、ブラックアウトモデルに関してはメタルの枠のみとブラックの線が入っているものが存在しています。さらにロレックスマーク、モデルネームなどの表記の塗料がシルバー、ホワイトのものが存在しています。
ちなみに上記モデルはブラックの線+ホワイト表記という組み合わせ。ブラックアウトは初期モデルのみに存在するため、シリアルはE、Xシリアルのみ。ロレックスのレアモデルとしての知名度が高いことから、相場は常に高値で推移しているプレミアモデルです。
すでに生産が終了してから約20年が経過するRef.14270。1990年代のロレックスブームを牽引したモデルですが、一時期ほどの市場流通数ほどではないものの、安定した流通となっているようです。価格が上昇傾向になっているのはオールトリチウム仕様、シングルバックルのTシリアルまで。さらに付属品が揃っているものは値上がり傾向が見られています。なるべく安くRef.14270を購入したい方は、スーパールミノバ、ダブルバックル、そして付属品が付かないUシリアル、Aシリアルがおすすめ。最終品番のPシリアルの付属品ありは高値のようです。
Ref.14270を人気俳優がドラマで着用したことから、若い世代にロレックス人気が波及したこともあり、手荒に使われたモデルも多く見受けられます。購入する際は保証がしっかりと付属する時計専門店で購入することをおすすめいたします。
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いかがでしたか?
br> 今回はロレックス エクスプローラーの中でもRef. 14270に着目してみました。
高い堅牢性と普遍的なデザインとで人気を集めるエクスプローラー、人気が高いだけに周囲と被ってしまう可能性が高いことも否めません。せっかく憧れのロレックスを手に入れるならリセールバリューを考慮したり、現行モデルとは一味違ったモデルを探してみるのもおすすめです。
腕時計専門店の当店ジャックロードでは今回ご紹介したRef. 14270以外にも多数のエクスプローラーを取り揃えております。これを機に、あなただけのお気に入りを探してみてはいかがでしょうか?
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店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。