2023年はロレックスにとってメモリアルイヤーであるといっても過言ではありません。コスモグラフ デイトナが60周年、そしてサブマリーナーとエクスプローラーがそれぞれ70周年を迎えたためです。
それを記念し、2023年には新作モデルが登場するのではないか?と噂されていました。その予想は当たり、コスモグラフ デイトナ、エクスプローラーに新作モデルが登場しています。
今回は話題の新作エクスプローラーの紹介に加え、新型が登場したことによる旧型エクスプローラーの市場の変化と狙うべきモデルについて解説していきたいと思います。ぜひ、最後までご覧ください。
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2023年3月23日に公開されたティザー動画のオープニングに登場したエクスプローラー。ティザー動画の内容から、「チタン素材が登場するのではないか?」と話題になりましたが、その答えはエクスプローラー史上最大の40mmケースのラインアップでした。
エクスプローラーの歴史を紐解くと、2010年に39mmのエクスプローラー Ref.214270が登場しています。ところが2021年に生産が終了。これを受けて「大型サイズのエクスプローラーは需要がなかったのか!?」と当時は思われていました。ところが今回の40mmサイズの登場で、36mmと40mmのバリエーション展開への布石だったことが分かりました。
40mmに拡大したエクスプローラーの型番にはRef.224270が割り振られています。この型番からも39mmケース時代のRef.214270の後継機であることが想像できます。気になるメーカー希望小売価格も確認してみましょう。
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エクスプローラー40 Ref.224270 メーカー希望小売価格 ¥909,700(税込) 素材:ステンレススチール |
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エクスプローラー36 Ref.124270 メーカー希望小売価格 ¥860,200(税込) 素材:ステンレススチール |
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エクスプローラー36 Ref.124273 メーカー希望小売価格 ¥1,397,000(税込) 素材:ステンレススチール×18Kイエローゴールド |
36mmのエクスプローラーとデザイン、ムーブメントは共通です。メーカー希望小売価格はサイズアップしたことにより49,500円の差が付けられています。
左:36mmサイズのエクスプローラー Ref.114270
右:40mmサイズのエクスプローラー 40 Ref.224270
早速、入荷したエクスプローラー 40 Ref.224270と36mmサイズのエクスプローラー Ref.114270を比較してみましょう。ご覧の通り、その大きさの違いは一目瞭然。わずか4mmの違いですが、数値以上の大きさに驚いてしまいました。
腕元16.5cmに合わせてみたところ、しっくりと腕元に収まりました。数字上のスペックだけでは判断できないことを感じます。細部を見るとケースが大きくなったことで、りゅうず、オイスターブレス、文字盤と全体的にひと回り大きくなっていることが分かります。
12時位置に入る王冠とエクスプローラーのマークも大きくなり、遠目でもロレックスであることが見て取れました。文字盤が大きくなったことで視認性は格段に向上しています。
左:36mmサイズのエクスプローラー Ref.114270
右:40mmサイズのエクスプローラー 40 Ref.224270
ケースは大きくなったものの、厚みは抑えられています。オイスターブレスの幅が広くなったことで腕元へのフィット感も増した印象を受けます。
今まで、小ぶりなイメージが強いエクスプローラーに新たに加わった40mmサイズは、大きな時計を好むエンドユーザーにとって歓迎されるラインアップといえるのではないでしょうか。
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待望の40mmサイズのエクスプローラーが誕生したことで、バリエーションが充実したエクスプローラー。新型の登場によって、歴代エクスプローラーの価格推移に影響は見られるのでしょうか?今回は3つの視点から解説していきます。
エクスプローラー Ref.1016
2023年の誕生から70年目に突入したエクスプローラー、その中身は時代に合わせて進化を果たしてきました。ヴィンテージの枠組みに入るのは1990年ごろまで生産されていたRef.1016までで、その後継機のRef.14270からは新世代エクスプローラーと呼ばれています。
左:エクスプローラー Ref.14270
右:エクスプローラー Ref.1016
その違いを見極めるポイントは369インデックスの形状の違いです。Ref.1016までは丸いフォントのデザインを使用しています。その一方でRef.14270以降はスクエア形状のデザインへと変更し、現在も踏襲されています。
資産価値が高いロレックスに共通するのが現行モデルでは失われたデザインです。そのため、Ref.1016は先述のインデックスやプラスチック風防といったヴィンテージの雰囲気を残す最後の世代であることから人気が集中しています。
コンディションにもよりますが、相場が200万円以上という最も高価なエクスプローラーです。今後も引き続き値が上がり続けることは間違いありません。
左:ブラックアウト仕様のRef.14270
右:視認性が向上した後年のRef.14270
Ref.1016と同様に資産価値の高いエクスプローラーがブラックアウトです。レアなロレックスの筆頭としても知られています。
Ref.14270の初期に生産されていた個体に存在する仕様で、369インデックスに白いラインが入らず、黒いライン、もしくはメタルのものを指します。さらに王冠マークのロゴと表記も2種類あり、ホワイト地とシルバー地が存在します。
視認性が劣ることが理由なのか仕様変更が行われ、後年モデルでは369インデックスに夜光塗料が塗布されるようになりました。そのため生産数が少なく、ヴィンテージ ロレックスに迫る資産価値の高い個体として流通しています。
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高騰の一途を辿るヴィンテージ エクスプローラー。一方、リーズナブルに購入できるエクスプローラーがRef.14270です。先述している新世代エクスプローラーに該当する型番で、1990年~2001年にわたり生産されていたモデルです。
人気を博したモデルであったことから中古市場にも多く流通しており、価格も70万円台から狙えるため、ファーストロレックスとしてもおすすめです。生産終了してから20年以上が経過しているものの、耐久性に優れるエクスプローラーだけに日常使いに不足はありません。
ただし、Ref.14270の初期モデルは価格が上昇傾向にあります。その理由は後述します。
続いて押さえておきたいのが、その後継機であるRef.114270です。一見するとほとんど代わり映えがしないものの、細部は大幅にアップデートされています。2010年に39mmへとモデルチェンジを果たした際は、最後の36mmサイズのエクスプローラーとして人気を博しました。
ところが2021年に登場したRef.124270によって、その価格は落ち着いてきています。現時点(2023年4月)では80万円台の半ばから購入が可能です。
エクスプローラー Ref.214270
369インデックスがミラー(鏡面)仕上げになるのが前期の特徴
今後、狙い目の型番が2010年から2020年まで生産されていたRef.214270です。エクスプローラー史上初の39mmケースを採用したことで話題を集めたモデルです。デビュー当初こそ賛否が分かれたものの、耐磁、耐衝撃性が向上したムーブメント、高級感と実用性が向上したブレスレットの採用で再評価されています。
新型エクスプローラー Ref.224270の流通が安定すれば、価格は下がることが予想されます。
左:6時位置の夜光表記が「T SWISS - T < 25」とトリチウム表記がされている
右:スーパールミノバに仕様変更されたことで表記は「SWISS MADE」に変えられている
Ref.1016を含む4桁品番で展開されているヴィンテージ ロレックスは別格として、現在注目されているのが5桁品番で展開されているロレックスの初期モデルです。これはエクスプローラーに限ったことではなく、コスモグラフ デイトナ、サブマリーナー、GMTマスターも含まれます。
注目されている理由はヴィンテージ ロレックスの香りが残る最後の世代だからです。ポストヴィンテージ、セミ・ヴィンテージとも呼ばれている5桁品番のロレックスは生産期間も長く、生産終了からそれほど期間が経過していないこともあり、現行モデルと遜色のない実用性を誇ります。市場価格もコスモグラフ デイトナを除いた他のコレクションであれば、比較的手が届きやすい価格で購入できます。
左:14270の初期に採用されていたシングルクラスプ
右:1996年ごろにフリップロック式クラスプに変更されている
その一方で、5桁品番の初期に生産されていたコレクションの相場は上昇傾向にあります。エクスプローラーの場合は、トリチウム夜光+シングルクラスプを備えるRef.14270が上昇しています。
さて、初期型に価格上昇がみられる理由としては現行エクスプローラーとは異なる仕様であるためです。
トリチウムの夜光は経年変化が見られ、白色の夜光がクリームへと変化を見せます。後継モデルで使用されている夜光塗料においては、このような変化が見られません。
またシングルクラスプも現行ではフリップロック式のクラスプに変更されています。堅牢性を考慮すれば現行型に軍配があがりますが、シングルクラスプはヴィンテージの雰囲気を感じさせる点が魅力といえるでしょう。
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いかがでしたか?
今回は新型エクスプローラーの詳細と今狙いたい生産終了したエクスプローラーについてご紹介いたしました。
エクスプローラー 40の登場によって、購入の選択肢が増えたのはエンドユーザーとして嬉しい限りです。
2024年はエクスプローラー コンビの40mmが登場するのでしょうか!?こちらも期待したいところです。
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