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2019/12/6

【ロレックス サンダーバード】価格高騰が秒読み!?単なる「ドレス」でも「スポーツ」でもない注目モデル、ロレックスのサンダーバードとは?

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【ロレックス サンダーバード】価格高騰が秒読み!?単なる「ドレス」でも「スポーツ」でもない注目モデル、ロレックスのサンダーバードとは?

このところますます人気が高まっている感のあるロレックス。とくにデイトナをはじめとするスポーツモデルの価格高騰が目立ち、入手困難な状況が続いています。

そんな中、新たに気になるモデルとして浮上しているのが「サンダーバード」。ドレスウォッチのデイトジャストに似たドレッシーなデザインをベースにしながら、サブマリーナーのように数字が入った回転ベゼルが採用されているのが特徴です。

今回はそんな「サンダーバード」を特集し、特徴や他のモデルとの違いなどについてご紹介します。

■この記事の監修;
ジャックロード JACKROAD
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ロレックス サンダーバードってなに?

サンダーバードが登場したのは1956年のこと。当時、アメリカ合衆国空軍に所属するアクロバットチームとして知られる「サンダーバーズ」の隊長だったドン・フェリス大佐が引退した際、退官記念モデルとしてオリジナルモデルが特別発注されたのがきっかけでした。

実は、サンダーバードというモデル名はあくまでも通称。正式名称はデイトジャストであり派生モデルという位置づけなのですが、ユニークな誕生のエピソードから何度かアップデートを経た現在でも、サンダーバードという名前で呼ばれるのが一般的となっています。

サンダーバードの最大の特徴といえるのが、ドレッシーなデザインをベースにしているにもかかわらず、本来はスポーツモデルにしか採用されない回転ベゼルを搭載している点です。単なるドレスウォッチともスポーツウォッチとも違う中間的な魅力はサンダーバードだけの魅力。

2004年、およそ50年に及ぶ歴史に幕を下ろすことになりましたが、サンダーバードの唯一無二のデザインは時計ファンの心をつかんでやみません。

ロレックス サンダーバード Ref.16264とは

そんなサンダーバードのなかでもとくに人気が高いのがデイトジャストRef.16264です。

サンダーバードは製造時期によって5つの世代区分に分けることができますが、Ref.16264は1988年に発表された第5世代に属します。

それまでの世代とデザインに大きな変更点はありませんが、第4世代のRef.16253でも採用されていたジュビリーブレス、オイスターブレスと印象の違う2種のブレスレットが用意されています。

どちらのブレスレットを選ぶか、またゴールドカラーを差すかどうかで大きく印象が変わるため、好みやライフスタイルに合わせて選ぶ楽しみがよりいっそう増しました。

ステンレスと18Kゴールド素材のコンビネーションのバランスもよく、奥行きのある輝きがさりげなく高級感を演出しています。

ムーブメントは、Cal.3035に大幅な改良を施して誕生したCal.3135を搭載。完成度の高いムーブメントとして定評があり、定期的にメンテナンスすれば機能や精度を永続的に保つことができるといわれています。

その機能性・実用性の高さも相まって、ドレスウォッチが欲しいけれど、よくあるデイトジャストじゃ物足りないという時計マニアのあいだでとくに人気が高まっているようです。

サンダーバードの変遷

先述した通り、サンダーバードは1956年頃に登場した「Ref.6309」が1stモデルとなります。回転ベゼルの装飾は「クル・ド・パリ」を彷彿とさせる凝った装飾が施されていました。わずか2年ほどでその姿を後継モデルとなる「Ref.6609」へと進化いたします。

ロレックス サンダーバード Ref.6309

ロレックス サンダーバード Ref.6309

2ndモデルとなる「Ref.6609」は回転ベゼルの装飾が細いラインが無数に入るデザインに変更されました。上記の個体はくさび型インデックスにアルファ針という、当時のデイトジャストにもよく見られた文字盤となります。
 

ロレックス サンダーバード Ref.1625

ロレックス サンダーバード Ref.1625

1962年頃に登場したサンダーバードの3rdモデル。前期型はCal.1560ムーブメント、後期型はCal.1570ムーブメントに変更されています。前期型は前型Ref.6609を彷彿とさせるくさび型インデックス、アルファ針がラインアップされていましたが、後期型はバーインデックスが主流となりました。ちなみに後期型に搭載されていたCal.1570ムーブメントは20年近く生産されていたロレックスの主流ムーブメントで傑作と評されていました。
 

ロレックス サンダーバード Ref.16250

ロレックス サンダーバード Ref.16250

1977年頃に登場したサンダーバードの4thモデル。

当時のロレックスの主流ムーブメントが3000番台に移行したこともあり、サンダーバードもモデルチェンジされました。搭載するムーブメントはCal.3035で、毎時28,800振動のハイビート仕様。

日付早送り機構が装備されたことで、日常使用での使い勝手が向上したのもこの世代からとなります。10分刻みで表示されるアラビア数字の書体が横長になり洗練された印象を受けます。

サンダーバードとデイトジャストの違いは?

ロレックス サンダーバードとデイトジャスト比較

ロレックス サンダーバードとデイトジャスト比較

サンダーバードとデイトジャストの最大の違いはベゼルのデザインにあります。

現行のデイトジャストには、スムースベゼル、フルーテッドベゼル、貴石入りベゼルの3つのパターンが用意されていますが、サンダーバードは18Kゴールド素材を使った回転ベゼルを搭載。デイトジャストの基本的なデザインを踏襲しながらも、強烈な存在感を際立たせているのが一見してわかります。

デイトジャストとは明らかに違う個性を持ったモデルというだけでなく、ロレックスの充実したラインアップのなかでもとりわけ不思議な雰囲気を持っている希少なタイムピースだといえるでしょう。

サンダーバードとターノグラフとの違いは?

ロレックスのドレッシーなモデルに回転ベゼルが採用されたのは、実はサンダーバードが初めてではありません。「デイトジャストをややスポーティーにしたモデル」と形容されることが多い、1953年に登場したターノグラフがそれです。

ターノグラフは、サンダーバード同様、外見がデイトジャストにとてもよく似ていて、数字やメモリを記して経過時間を測定できる回転ベゼルを搭載していました。

「サブマリーナーの原型」といわれるほどスポーツ寄りのデザインが印象的で、今となってはロレックスのダイバーズウォッチの始祖ともいえる存在です。

ただし、サブマリーナーのベゼルが一方向にしか回転できないのに対して、ターノグラフのベゼルは両方向に回転が可能。回転時にクリック音も発生しないのが特徴です。

他方、サンダーバードの回転ベゼルは、スポーツウォッチとは一線を画すリュクスな輝きを放つワントーン仕立て。ターノグラフと同じく数字が記されてはいるものの、「ダイバーズっぽさ」はすっかり影を潜め、大人の余裕を感じさせる、ほどよいスポーツMIXスタイルを体現しています。

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サンダーバードの文字盤

ロレックスでは、モデル名を文字盤に記すのが慣例となっていますが、サンダーバードは例外。どこを探しても「サンダーバード」の文字は見えません。もちろん、すでに触れたようにサンダーバードはあくまで通称ですから、仮に表記があったとしてもサンダーバードではなくデイトジャストとなっているはずです。

そんなサンダーバード、文字盤の色やインデックスデザインも充実しています。インデックスは、バー、ローマ数字、アラビア数字の3種類。文字盤のカラーは定番のホワイト、ブラック、ゴールドのほか、グレーなどもラインアップされます。

イエローゴールドとステンレスのコンビで仕上げたこちらのモデルは、白い文字盤にローマ数字のインデックスを合わせたオーソドックスなスタイル。

イエローゴールドのベゼルが上品かつきらびやかに存在感を発揮していて、「デイトジャストとは違う」と感じさせるオーラをまとっているのが一見してわかります。

サンダーバードに透かしは入る?

ロレックスでは、模造品が作られることを危惧して、風防6時位置に王冠の透かしマークの透かしが入れられています。肉眼で見ることは難しく、高倍率のルーペを使用して光の当たる角度を変えると、うっすら小さく見えるはずです。

ロレックス 透かし例

ロレックス 透かし例

ただし、この透かしが入っていないからといって模造品とは限りません。

というのもこの工夫が取り入れられたのは1999年のこと。はじめは特定のモデルのみに採用され、徐々に他のモデルにも広がっていきました。サンダーバードに透かしが入れられるようになったのは2003年以降。該当するモデルに触れる機会があったら、ぜひチェックしてみましょう。

サンダーバードの相場

とくに人気の高いスポーツモデルを中心に価格が高騰しているロレックスですが、現在はサンダーバードの相場は比較的安定しているようです。

とはいえ、サンダーバードはすでに生産を終了していますから、年を追うごとに品質の良い商品は減少していくばかり。将来的に価格が高騰することも十分予想されます。今のうちに入手しておけば、お得に手に入れることができるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

ドレッシーなデイトジャストの系譜にありながら、サブマリーナーに代表されるダイバーズウォッチのように数字が入った回転ベゼルを持つサンダーバード。

ロレックスのラインアップのなかでも異彩を放つ生産終了モデルとして最近とくに注目を集めています。玉数が出回っている今なら、質のよいものを見つけることも可能です。

人とは違う自分らしい一本をお探しの方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

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