スポーティーからドレッシーまで幅広いバリエーションを誇り、そのどれもが並外れた品質を備えるロレックスの腕時計。なかでも1、2を争う人気コレクションがサブマリーナーです。
当店ジャックロードの
ロレックス年間人気ランキング
でも常にベスト3に入る同コレクション。今回は、そのなかでも文字盤やベゼルなどに青が用いられたサブマリーナー、通称「青サブ」にフォーカスを当てていきます。
青サブの始まりから変遷、さらに相場まで徹底解説しますので、ぜひ参考になさってください。
1953年から生産されているロレックス初のダイバーズウォッチがサブマリーナーです。当時はプロフェッショナルユースとして誕生したため、文字盤カラーは視認性に優れるブラックのみがラインアップされていました。
ところが、1965年に18Kイエローゴールドを贅沢に使用した金無垢モデルのRef.1680/8が誕生します。後発モデルながらすでに金無垢モデル(Ref.1675/8)を展開していたGMTマスターがハイクラスなスポーツモデルとして人気を博していたことも登場の要因とも考えられます。
サブマリーナー デイト Ref.16803
海をイメージさせるブルーにゴールドのカラーリングはハイクラスなスポーツモデルを印象付けることに寄与したことから、1980年代半ばに入るとコンビモデルをラインアップに加えます。
型番はRef.16803、青サブ コンビの登場です。当時のロレックスはデイトジャストのコンビモデルが大ヒットしており、その勢いで青サブ コンビも多くの人気を獲得しました。現在も青サブ コンビは根強い人気を博しています。
2008年には18Kホワイトゴールドのサブマリーナー デイトも誕生。300m防水のスペックを備える、ロレックス唯一の金無垢ダイバーズとしての地位を確立しています。
青サブと一般的に呼ばれていますが、あくまで通称であり、ロレックスが公式に呼んでいるモデル名ではありません。そのため、モデル名はあくまでサブマリーナー デイトが正式名称となります。
現行のサブマリーナー デイトで青サブと呼ばれているものを以下にまとめましたのでご覧ください。
サブマリーナー デイト Ref.16803
青サブの歴史は長く、1965年の誕生から現在までラインアップされ続けている人気モデルです。ここからはそんな青サブの歴史を素材別に紐解いていきましょう。これを見れば青サブの歴史が一目で確認できます。
サブマリーナー デイト Ref.16803
初期に生産されたフジツボ(ニップル)文字盤
サブマリーナー デイト Ref.16803
途中から通常のフチ有りインデックスに変更
生産期間:1980年代半ば~1988年
ムーブメント:cal.3035 クロノメーター
サブマリーナー デイトの2ndモデルであるRef.16803からコンビモデルが登場。インデックス、針、ベゼル、りゅうず、ブレスのセンター駒がゴールドで彩られているのが特徴です。文字盤はブルーとブラックが展開されており、初期モデルにはアプライドのインデックスが特徴のフジツボ文字盤が存在します。
ブルー文字盤は退色が進み、パープル色に変化しているものも見られます。心臓部にはデイトジャストにも搭載されるcal.3035 クロノメーターを採用。カレンダーの早送り(クイックチェンジ)機構が備わるため、現在の環境でも使い勝手に優れています。
サブマリーナー デイト Ref.16613
一見すると前型との相違点が少ない
生産期間:1989年~2009年
ムーブメント:cal.3135 クロノメーター
てんぷブリッジの改良によりcal.3135ムーブメントへ心臓部が改められたRef.16613。デザインに大きな変更はなく、一見すると前型とその違いがわからないほど。しかしながら、インナーリングへのルーレット刻印や王冠の透かしと偽造防止が施されています。
サブマリーナー デイト Ref.16613SG
希少なグレー文字盤
サブマリーナー デイト Ref.16613SG
シャンパン文字盤もラインアップ
生産期間が20年にわたるロングセラーモデルであるため、2次流通市場で多く見られる青サブ コンビといっても差し支えのないRef.16613。
前型と大きく異なるのが宝飾インデックスモデルの存在で、ダイヤモンドとサファイアが組み合わされたRef.16613SGはこの型番のみで展開されています。以降のサブマリーナー デイトにはラインアップされていないことから、現在も熱狂的なファンを抱える人気モデルです。
サブマリーナー デイト Ref.116613LB
ケース、ブレスの変更、セラミックベゼルが新採用
サブマリーナー デイト Ref.116613GLB
8Pダイヤインデックス仕様は2014年に生産終了
生産期間:2009年~2020年
ムーブメント:cal.3135 クロノメーター
20年ぶりに新型に移行した青サブ コンビ。ケースラグの大型化、ブレスのセンター駒が無垢に変更されたことで耐久性が大幅に向上。加えてベゼルにセラミックが新しく採用されたことで、型番末尾には青いベゼルを意味するLB(Lunette Bleu)と黒いベゼルのLN(Lunette Noir)が記載されました。
ムーブメントはcal.3135と前型を踏襲するものの、ブルーパラクロムヒゲぜんまいの採用により耐磁、耐衝撃が向上しています。サブマリーナー デイト 40mmサイズの最終型であるため、現在も根強い人気を誇ります。8Pダイヤインデックスを備えるRef.116613GLBとRef.116613GLNは2014年にひと足早く生産終了しています。
サブマリーナー デイト Ref.126613LB
サンレイ仕上げのロイヤルブルー文字盤により華やかな印象に
生産期間:2020年~
ムーブメント:cal.3235 クロノメーター
2020年に登場した現行の青サブ コンビ。サブマリーナー史上初の41mmケースに拡大されたものの、ブレスの幅が拡大されたことで装着感は前型を超えた快適性を備えます。
心臓部はRef.16613、Ref.116613から継続採用されていたcal.3135から、cal.3235へと変更されました。これによりパワーリザーブは48時間から70時間に伸長し、実用性が向上しています。
文字盤にはサンレイ仕上げの鮮やかなロイヤルブルーが採用されています。ダイヤインデックスはラインアップされておらず、文字盤違いの2種のみとなります。
サブマリーナー デイト Ref.1680/8
現存数が少ない希少モデル
生産期間:1965年~1980年ごろ
ムーブメント:cal.1570 クロノメーター
サブマリーナー初のデイトモデルであるRef.1680の18Kイエローゴールドモデルとして展開されたのがRef.1680/8です。ブルー文字盤とブラック文字盤が用意されていました。インデックスには立体的な形状のフジツボが採用されており、視認性より高級感を重視した作りが特徴です。
こちらのフジツボ文字盤は現在生産が終了しているため、ヴィンテージ ロレックスのレアアイテムとして高い人気を誇ります。
ムーブメントはステンレススチールモデルと同様のcal.1570 クロノメーターを採用。高価なモデルであったことから、2次流通市場でも見かけることは少なく、ブレスレットもレザーストラップに変更されている個体がほとんどです。
サブマリーナー デイト Ref.16808
サファイアクリスタル風防、クイックチェンジ機能の採用とモダン化
生産期間:1980年代半ば~1988年
ムーブメント:cal.3035 クロノメーター
ハイビート化されたcal.3035ムーブメントを搭載したのがRef.16808です。日付の早送り機能に加え、逆回転ベゼルやサファイアクリスタル風防を搭載するなど、現代のサブマリーナーと同等の装備が与えられています。
初期モデルのみフジツボインデックスが生産されていたものの、後に通常のフチ有りインデックスに変更されています。
サブマリーナー デイト Ref.16618
20年近く生産されたロングセラーモデル
生産期間:1989年~2008年
ムーブメント:cal.3135 クロノメーター
てんぷブリッジがそれまでのシングルからダブルに変更されたcal.3135ムーブメントを搭載した、Ref.16618。
ステンレススチールモデルと同様に20年近く生産されたモデルだけに、細かい仕様変更が行われています。インナーリングの刻印や風防に王冠の透かしが入るなどの偽造防止対策が施されています。
サブマリーナー デイト Ref.116618LB
ブルーセラミックベゼルを新規採用
生産期間:2009年~2020年
ムーブメント:cal.3035 クロノメーター
ステンレススチール、コンビとともに2009年に刷新。ムーブメントは従来のcal.3135 クロノメーターを搭載しつつも、ケースとブレスが大幅に進化しています。
特にブレスにおいては無垢のパーツが採用されたことで、重量感が大幅に増しています。今まで見られた経年によるブレスのヨレも軽減されました。
ベゼルはセラミックが新たに採用され、型番末尾にアルファベットが記載されます。ステンレススチールやコンビモデルと同様、LBがブルー文字盤、LNがブラック文字盤です。
サブマリーナー デイト Ref.126618LB
6時位置のインデックスの下に王冠マークが入るのがcal.3235 クロノメーターの目印
生産期間:2020年~
ムーブメント:cal.3235 クロノメーター
金無垢モデルも前型と同様にブルー文字盤、ブラック文字盤の2型で展開されています。他の素材と同様に41mmへとケースサイズが拡大されており、金無垢ならではの迫力がより増しています。
6時位置のSWISS表記の中央に王冠マークが鎮座
見た目は前型を継承しながらも、6時位置のSWISS表記に王冠マークが新たに入ったことが相違点です。
ムーブメントはcal.3135からcal.3235と変更され、パワーリザーブも70時間へと伸長しています。金無垢ならではの威風堂々とした存在感は健在です。
サブマリーナー デイト Ref.116619LB
サブマリーナーシリーズ初のホワイトゴールド仕様
サブマリーナー デイト Ref.116619GLB
8Pダイヤインデックス仕様のRef.116619GLB
生産期間:2009年~2020年
ムーブメント:cal.3135 クロノメーター
新しい金無垢モデルとして18Kホワイトゴールドが登場。18Kイエローゴールドとは異なる、控えめながらも高級感が演出されている大人のダイバーズウォッチとして人気を博します。
18Kイエローゴールドと同様に8Pダイヤインデックス仕様の116619GLBも展開されています。後継モデルのRef.126619LBがブラック文字盤へと変更されたことから、生産終了となった現在でも人気が高いモデルです。
サブマリーナー デイト Ref.116659SABR
サンレイ仕上げのブルー文字盤仕様
サブマリーナー デイト Ref.116659SABR
ほとんど流通していないレアモデルのパヴェ文字盤仕様
生産期間:2018年~2020年
ムーブメント:cal.3135 クロノメーター
一部の上顧客向けに生産されていた宝飾モデルが116659SABRです。サンレイ仕上げのブルー文字盤と全面パヴェダイヤに8Pサファイア文字盤の2型が展開されていました。
ともにケースラグとりゅうずガードにもダイヤモンドが装飾されており、ベゼル上にもバケットダイヤとサファイアが埋め込まれる贅を尽くしたスペシャルモデルです。
その商材の性質上、一般市場に出回ることは稀のため、プレミア価格で流通しています。
サブマリーナー デイト Ref.126619LB
ブルーベゼル1色はサブマリーナー デイト初の仕様
生産期間:2020年~
ムーブメント:cal.3235 クロノメーター
70時間のパワーリザーブを誇るcal.3235ムーブメントを新たに搭載した現行型18Kホワイトゴールドのサブマリーナー デイト。文字盤はそれまでのブルーからブラックに変更されたものの、ブルーのセラミックベゼルはそのまま継承されています。
ブルー1色のベゼルはサブマリーナー初の仕様であり、多くのロレックスファンが待ち望んでいたカラー。その待望の仕様が18KホワイトゴールドのRef.126619LBで実現したといえます。
素材が18Kホワイトゴールド以外は他の素材のモデルと同一のスペックを誇ります。メーカー希望小売価格は600万円を超えており、サブマリーナー デイトの最上位としての存在感が感じられるモデルです。
サブマリーナー デイト Ref.16808
他のロレックス コレクションと同様に青サブにもレアモデルが存在しています。ここからはそんな青サブの代表的なレアモデルをご紹介いたします。
サブマリーナー デイト Ref.1680/8のフジツボダイヤル(文字盤)
インデックスの形状が通常と異なり、夜光塗料の面積が狭く、ゴールド部分が広いのがフジツボダイヤル(文字盤)です。
ダイバーズウォッチとして生産されるサブマリーナー デイトですが、フジツボダイヤルは視認性を重視せず、ラグジュアリーな雰囲気が強調されているのが特徴です。
左:Ref.1680/8 フジツボダイヤル 右:Ref.16618 通常ダイヤル
夜光範囲の違い
海岸に生息する甲殻類のフジツボに形状が似ているためフジツボダイヤルと呼ばれていますが、海外ではニップルと称されます。当初はGMTマスターに採用されていたフジツボダイヤルですが、サブマリーナー デイトのコンビ、金無垢にも展開されていました。
左:バイオレットダイヤル(文字盤) 右:通常のブルー文字盤
明らかに文字盤の色味が異なる
ブルー文字盤が特徴の青サブですが、Ref.16613の一部モデルに個体差で紫に見える文字盤があります。通称バイオレットダイヤル(文字盤)と呼ばれており、光の加減でブルーが紫に見える個体を指します。
明らかに紫色のものもあれば、光の角度で紫色に見えるものなど、個体差のあるバイオレットダイヤル。上記画像のようにブルー文字盤との違いは一目瞭然です。経年変化による変色といわれていますが、その実態は明らかになっていません。
左:マットダイヤル(文字盤) 右:サンレイ文字盤
文字盤の質感が異なるのが分かる
セラミックベゼルを初めて採用した青サブ コンビRef.116613LBの初期に生産されていたマットダイヤル。
一般的に流通しているのはサンレイ文字盤と呼ばれる艶のある文字盤ですが、マットダイヤルはセラミックベゼルと同色のマットな雰囲気が特徴です。近年は希少価値が高まり、高値傾向が見られます。
ロレックス スポーツ(プロフェッショナル)モデルのなかでも人気が高いサブマリーナー。なかでもステンレススチール素材のサブマリーナー デイトやグリーンベゼルのグリーンサブ、歴史を体現するノンデイト仕様のサブマリーナーが安定した相場を形成しています。
バブル期のブームを過ぎ、人気に陰りのあったコンビは、金が使用されているにも関わらずステンレススチールよりも安く購入できるという逆転現象が起こることも少なくありませんでした。
ところが、近年のゴールド素材の高騰により、コンビモデルもその価格は上がってきている状況です。青サブ コンビはコンビ素材のなかでも、1番人気といっても過言ではありません。
そのため、他のコンビモデルより高値で推移していることも。金無垢系も同様に高値をキープし続け、さらに生産本数が少ないことから手に入れるのが難しい状況は続いています。
中古モデルでは2世代前の型番であれば比較的狙いやすいものの、動きは活発であることから購入するなら早めに決断をしたほうが無難です。
ヴィンテージモデルにおいては個体差によって価格は大きく変動することから、一概にはいえないものの、年々上昇傾向が続いています。先述しているレアモデルはその傾向が強く、強気の価格設定も珍しくありません。
コンビモデルを例に現在の相場(中古含む)をまとめました。狙い目なのがRef.16613で、各世代で最もリーズナブルです。生産期間が長かったことから市場流通が多いため、豊富な選択肢の中からお気に入りの1本が見つけられるでしょう。
その一方で、Ref.16803はコンディションに優れる個体が少なくなってきていることで価格が上昇しています。
※相場は2024年4月現在
Ref.126613LB
230万円~
(中古含む)
Ref.116613LB
207万円~
(中古含む)
Ref.16613
140万円~
(中古含む)
Ref.16803
180万円~
(中古含む)
いかがでしたか?
サブマリーナーだけにとどまらず、ロレックスを代表する人気コレクション「青サブ」。王道のコンビモデルから華やかな金無垢モデルまで幅広くご紹介しました。
当店ジャックロードでは今回ご紹介した青サブ以外にも多数のロレックスを取り揃えています。
これを機に、あなただけのお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか?
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※店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。
また、ジャックロードは店舗に直接ご来店いただくことが難しいお客さまにも快適なショッピング体験をご提供するべく、オンラインストア事業に力を入れております。オンラインストア限定のサービスやクーポンもございますので、ぜひあわせてご利用ください。
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Ref.126613LB