ここ数年、SNSから静かに浸透しはじめ、現在では多くのメディアにおいて、「昭和レトロ」や「ヴィンテージ」という言葉をよく目にするようになったという方は多いのではないでしょうか?40代以上の大人世代からは懐かしく、それ以下の世代からは新鮮に見えることから、一大ブームとなりました。
これは腕時計の世界にも影響があり、「昔の腕時計ってかっこいいんじゃない?」といった声も聞かれるようになりました。今回はそんな「昔の腕時計」に着目し、なぜかっこいいのか、そしてなぜ注目されているのかについて解説していきたいと思います。ぜひ、最後までご覧ください。
ワックマン 2レジスター クロノグラフ Ref.9804
メディアで取り上げられることが多くなった「昭和レトロ」や「ヴィンテージ」という言葉。デジタル時代が加速する一方で、若い世代はアナログを体験するなかで「温かみ」や「エモさ」に魅力を感じるようになったといえるでしょう。
たとえば、昭和の雰囲気を残した喫茶店のクリームソーダ、音楽であればレコードやカセットテープ。フィルムのカメラや使い捨てカメラ…と、若い世代にはいずれもアナログが新鮮に見えるのでしょう。
ロレックス オイスター パーペチュアル Ref.6567
現行モデルでは消えてしまったレトロなデザインが新鮮に映る
それは腕時計の世界にも通じており、「なんだか味がある」、「今の腕時計より、個性を感じる」といった理由で“昔の腕時計”に目が向く人が増えています。特定のブランドは知らずとも、「レトロなデザインの腕時計、かっこいいかも」と思い、その魅力に触れることで、“昔の腕時計”沼にハマっていくのかもしれません。
ウォルサム 2レジスター クロノグラフ Ref.-
現在、腕時計の最先端を行くのは、やはりスマートウォッチといえるでしょう。あらゆる情報が小さなディスプレーに表示される、現代のテクノロジーが凝縮された代物です。時刻はもちろんのこと、あらゆる情報を手に入れることができるスマートウォッチですが、方や昔の腕時計は時刻を知ることができるだけです。しかし、そんな昔の腕時計には、現行品にはない魅力があります。
オメガ スピードマスター プロフェッショナル 5th ストレートライティング Ref.145.022-69st
温かみが感じられる、プラスチック素材の風防
たとえば、文字盤の色合いやインデックスのフォント、風防の丸みや厚みです。職人が一つひとつ手塩にかけて作り上げており、現代の腕時計にはない「味」が存在します。いずれも時代の空気をまとい、「その腕時計が生きてきた時間」を感じさせてくれます。
ヴィンテージ腕時計特有の細かい傷や色あせも「味」として見えてくるから不思議です。それが、昔の腕時計にしか出せない雰囲気といえるのではないでしょうか。
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アガリ クロノグラフ Ref.-
ヴィンテージ腕時計と聞くと敷居が高く、専門知識がないと手にしてはいけないような雰囲気が、どこかにあるのかもしれません。しかし、そんなことは気にせず、まずは“見た目”で選んでみませんか?そこからいろいろと知っていくことから初めてみましょう!
たとえば、「丸いガラスがかわいい」「レトロな数字(インデックス)に惹かれる」といった直感からはじまり、SNSで情報を集めたり検索をしたりすることで、「これいいな」と思える1本に出会い、選択肢の幅が広がっていきます。
そうすると、少しずつですが「これは○○年代のデザインかな?」「手巻き腕時計って何?」と興味が広がっていくはず。昔の腕時計は、知れば知るほど面白く、そして愛着が湧いてくる世界なのです。
それでは、ケースと文字盤のカラーに着目しながら、レトロな雰囲気のモデルをご紹介していきましょう。
オメガ スピードマスター マークIII Ref.176.002
1970年代は、各社がモダンなデザインを次々と投入した時代です。クオーツショックの影響を受け、多くのスイス時計ブランドが新しいスタイルを打ち出していました。現在ではなかなか見られない個性的なケースデザインは、この時代ならではの魅力といえるでしょう。
ホイヤー シルバーストーン Ref.510.403
イギリスの名門サーキット、シルバーストーンの名前が付けられたレーシングモデル。ケースは通称「テレビスクリーン」と呼ばれる、ユニークな形状が採用されています。
現行品では見られない個性的なデザインは、ヴィンテージ腕時計だからこそ出会える一本ではないでしょうか。
中央に配置されるオレンジ色の飛行機型クロノグラフ針もユニークです。
IWC スクエア Ref.-
質実剛健のイメージが強いIWCですが、ヴィンテージの世界に目を向けるといろいろと試行錯誤していた時代がありました。そんな時代に産み落とされたのが、こちらのスクエアモデル。
一見すると、スマートウォッチに見えなくもありません。ブラック一色の文字盤にロゴと2本の針のみというシンプルなデザイン。現在では絶滅危惧種といっても差し支えのない横長のケースですが、ヴィンテージの世界ではこのような掘り出し物も存在します。
ブライトリング トップタイム レーシング Ref.2211
1960年代~1970年代において、ブライトリングも個性的なデザインのモデルを多数ラインアップしていました。そのなかの1つに数えられるのがこちらのトップタイム レーシングです。
ケースのデザインは個性的なクッション型が採用されています。現在と違い、当時は多く生産されていたクッションケースですが、現在ではパネライ以外見かけることが少なくなりました。
ケースに劣らず、文字盤のデザインも秀逸です。「サーフボード」モチーフと呼ばれる文字盤のデザインは、トップタイム レーシングの象徴ともいえます。
ロレックス オイスターデイト Ref.-
ケースに続いては文字盤のカラーに着目してみましょう。特に1970年代ごろの腕時計は華やかでポップなレトロカラーの文字盤が多数販売されていました。
今回はそのなかでも文字盤のカラーをピックアップしています。
ワックマン 2レジスタークロノグラフ Ref.9804
米国市場向けの腕時計を販売していたワックマンだけに、米国人が好みそうなカラフルなモデルが多数生産されていました。
デザインばかりに目を奪われてしまいますが、こちらのモデルは実に多機能。毎月のカレンダープランナーは、調整すれば毎月の曜日が判断できる機構が搭載されています。それ以外にもレガッタ式クロノグラフの装備と、当時としては画期的なモデルでした。
いまとなってはスマートフォンで簡単に先のカレンダーを見ることができますが、昔はこのようにアナログを駆使していたことが日常だったのです。
オメガ シーマスター クロノグラフ サッカー Ref.145.020
当店ジャックロードで大人気のシーマスターコレクション。1970年代ごろのモデルにはカラフルな文字盤のモデルが多数存在していました。そのなかでも、ひときわレアなモデルがこちら。
サブダイヤルは専用の機能が搭載される
3時位置にあるサブダイヤルに注目してください。よく見ると「45」の文字が。これはサッカーの通常の試合の45分(前後半)を計測するための機能となります。そのため、サッカー関係者が使用していたといわれています。
ホワイトの文字盤にブラック/レッドのカラーリングも個性的な雰囲気が感じられます。
オメガ シーマスター クロノグラフ Ref.145.016
ちなみに当時のシーマスター クロノグラフの通常モデルはこのようなデザイン。大きく雰囲気が異なります。
チューダー クロノグラフ Ref.7031/0
チューダー初のクロノグラフモデルとしてラインアップされていた、オイスターデイト クロノグラフ。6時位置に日付表示が設置される個性的なデザイン、さらにオレンジを随所に使用したカラーリングは1970年代らしい、ポップな雰囲気が存分に感じられます。
左:チューダー クロノグラフ Ref.7149/0 右:チューダー クロノグラフ Ref.7031/0
左が通常のバータイプ、右がホームベースと呼ばれるインデックス(赤枠参照)
時刻を判別する、インデックスのデザインも5角形のデザインが施され、この個性的なデザインから通称ホームベースとも呼ばれています。このホームベースのインデックスはほとんど見かけることが少ないレアモデルとして知られています。
アンジェラス トリプルカレンダー クロノグラフ Ref.-
“昔の腕時計”のかっこよさは、単なるファッションではなく、時代を超えて語りかけてくるような魅力があります。今の時代だからこそ、少し「不便」で「味のある」その存在に惹かれる人が増えているのかもしれません。 まずは、ピンとくる1本を探してみてはいかがでしょうか。
当店ジャックロードでは多くのヴィンテージウォッチを取り扱いしています。きっと気になる1本が見つかるはずです。
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半個室の商談スペースもあり、小さなお子さま連れのお客さまもゆったりとご覧いただけます。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
※店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。
また、ジャックロードは店舗に直接ご来店いただくことが難しいお客さまにも快適なショッピング体験をご提供するべく、オンラインストア事業に力を入れております。オンラインストア限定のサービスやクーポンもございますので、ぜひあわせてご利用ください。
当店の大手ショッピングモールにおける受賞歴は こちら からご覧いただけます。