“機械式時計製造のゆりかご”と呼ばれるスイス、ジュウ渓谷のル・サンティエに根を下ろし、180年以上もの長きにわたって脈々と伝統と技術を受け継ぎ続ける由緒正しき時計メーカーがあります。
その名はジャガー・ルクルト(JAEGER-LECOULTRE)。
パテック フィリップをはじめ、名だたる腕時計の超名門ブランドに優れた機械式ムーブメントを供給してきた歴史を持つ“真の実力派”時計メーカーであり、自社ブランドとしても世界初の反転機構を備えたケースが有名なレベルソや、マスターシリーズなどの傑作を生みだしてきました。
日々繰り返される飽くなき技術研究が支えてきた信頼性の高いムーブメントはもとより、奇をてらわない端正なデザインや、内部の見えない部分まで施される精緻な加工はブランドの信念と矜持に満ちており、そのモノづくりの姿勢は世界中の時計愛好家に評価され、愛されています。
今回はそんなジャガー・ルクルトについてその歴史を紐解くとともに、代表的なコレクションをご紹介していきます。後半では最新のジャガー・ルクルト人気ランキングも発表しますので、ぜひ参考になさってください。
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ジャガー・ルクルト 一覧
あなたはジャガー・ルクルトにどんなイメージを持っていますか?知る人ぞ知るマニアックなブランド?たしかに、ロレックスやオメガのように知名度は高くないので、ジャガー・ルクルトを知らない、もしくは何となく名前を聞いたことがあるだけ、という方も多いかもしれません。
実はジャガー・ルクルトは時計に対する造詣が深い人ほど高く評価するブランドであり、その歴史的背景や実力たるや、世界三大腕時計ブランドに次ぐといっても過言ではない名門中の名門なのです。
ジャガー・ルクルトをよく知らないという方のために、まずはブランドイメージやマニア受けするといわれる理由について触れてみましょう。
1930年代の古いジャガー・ルクルト社製アンティークウォッチ。文字盤のブランドロゴの下には“FABRIQUE EN SWISSE”(スイス製)の文字が誇らしげに記されている
1833年、「発明家」兼「時計職人」であったアントワーヌ・ルクルトがスイスのル・サンティエ村に時計製造の小さなアトリエを開いたのがジャガー・ルクルトの始まりです。
ルクルト社の創設当初は、自身の名を冠する時計メーカーではなく「部品供給メーカー」でした。その実力は冒頭でも述べたように世界三大腕時計ブランドであるパテック フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ ピゲをはじめ、IWCやカルティエなどの超有名ブランドが、彼らの最高級モデルに搭載するためのムーブメントの製造をこぞって依頼したほど。
オーデマ ピゲは現在でもロイヤルオーク エクストラシンにジャガー・ルクルト製キャリバーの傑作“cal.920”をベースとしたムーブメント(cal.2121)を搭載し続けている
その後、部品供給メーカーから自身も時計メーカーとして参入したのは少し遅めで、ジャガー・ルクルトの名を冠する時計を発表したのは1920年代半ばのことでした。そして間もなく発表されたのが時計史に名を刻む傑作、レベルソ。これを皮切りに、一方で他ブランドへのムーブメントの供給を続けながら、優れた自社ブランド独自の時計を次々と発表していくことになるのです。
創立以来、1200以上のキャリバーを生み出し、積み重ねた特許の数は約400にも上るというジャガー・ルクルトのルーツは、あくまでも超一流メーカーですら一目置くほどの“技術屋”。“高級時計は装飾品”という概念のメーカーとは一線を画した存在であり、それこそがマニア受けする要因の1つといえるでしょう。
マニュファクチュール(自社一貫製造工場)をアピールする時計メーカーは数多くあります。ですが、その実態はさまざま。実際にはごく一部の高額なラグジュアリーモデルのみを製造している例が最も多いかもしれません。
その点、ジャガー・ルクルトは真のマニュファクチュールです。1つの時計を開発・製造するにあたって、最初から最後まで完全に自社製造するために180種もの職人が1つ屋根の下に集まり、デザインから組み立て、装飾に至るまでの工程すべてがこのグランドメゾンの中で進められています。
1000時間コントロールテストをパスした証である裏ぶたのエングレービング
その製品づくりは厳格そのもの。ジャガー・ルクルトのすべての時計は市場に出るまでに、有名な1000時間コントロールテストをクリアしなくてはなりません。このテストは品質を証明するためにジャガー・ルクルトが独自に行う検査で、精度、パワーリザーブ、機能テスト、防水性、耐熱性、耐衝撃性などがチェックされ、合格したものだけが市場へと出荷されます。
最も一般的な第三者機関による時計精度の検査COSC(スイスクロノメーター検定)に要する時間が15日間であることを考えると、1000時間(約41日間)もの時間をかけて行うことがどれだけ品質に対してこだわっているかが伝わってきます。
「科学によって立つ」という企業理念のもと、ただひたすら優れたムーブメントの技術開発に邁進してきたジャガー・ルクルト。もしこのブランドに、ロレックスのハンス・ウイルスドルフやカルティエのルイ・カルティエのような、マーケティングにおいても類まれなる才能を顕す人物が出現していたら…?今ごろ誰もが知る超有名ブランドになっていたでしょうか。
ですが、そこは大衆受けよりも昨日より今日、今日より明日と技術の研鑽に努めてきたからこそのジャガー・ルクルト。1つ新しいモデルを生み出す度に、そのモデルにぴったりのムーブメントを妥協なく突き詰めるような研究熱心さは、効率性を重視する現代社会においても変わることはありません。まるで子供のように純粋な探求心がジャガー・ルクルトのタイムピースには溢れています。
結果として誰もが知るメジャーなブランドとはいえないものの、そういった実直で生真面目、育ちがよくて商才はちょっと不器用?な感じも、逆に時計マニアの心をくすぐる面があるのかもしれませんね。
ちなみに、ジャガー・ルクルトが今までコラボレーションしてきたメーカーといえば、アストン・マーティンやヴァレクストラ。
アストン・マーティンは徹底的な少数生産で1台を組み立てるのにものすごく時間をかけ、塗装にいたっては職人が9度も塗り重ねるという英国紳士御用達の車。さらにヴァレクストラはアイコンバッグ「
イジィデ
」が大人の女性に大注目されているミラノの最高級レザーグッズブランド。洗練されたデザインと誂えの美しさのみで勝負し、あえてブランドロゴを出さないというメーカーです。
アストン・マーティンとのコラボレーションモデル
AMVOX2 クロノグラフ アストンマーティン リミテッド Ref.Q192T450
どちらもジャガー・ルクルトとイメージがぴったり。コラボする相手に「メルセデス・ベンツ」や「エルメス」といった超メジャーブランドを選ばないところも、なんともジャガー・ルクルトらしいではありませんか。
ジャガー・ルクルトの時計はセレブや芸能人が多く愛用していることで知られています。
嵐の大野智さん・櫻井翔さん・二宮和也さん、俳優の加瀬亮さん、長谷川博己さん、水谷豊さんなど、品があってどことなく育ちの良さを感じさせる男性や、浅野忠信さん、木梨憲武さんなど、自分なりのスタイルに強いこだわりのありそうな男性から愛されているようです。
嵐の櫻井翔さんが愛用しているのはグランド レベルソ 976 Ref.Q3738420
嵐の二宮和也さんの時計はグランド レベルソ ナイト&デイ Ref.Q3808420
2016年に受賞した日本アカデミー賞主演男優賞の副賞として贈呈された時計だそう!
ジャガー・ルクルトのレディースウォッチにも目を向けてみましょう。ジャガー・ルクルトは女性用高級時計においても非常に好感度の高いブランドです。女性の憧れのブランドといえばカルティエやロレックスの名がまず思い浮かびますが、女性の“上がり時計”に相応しいブランドとして思い浮かぶのはジャガー・ルクルト。
“上がり時計”とは「手に入れたいと願う、最後の時計」のことです。普遍的でクラシカルなデザイン、見えないところまで美しく誂えられた上質なつくり、そして機械式時計に命を吹き込む最高峰のムーブメント…。ジャガー・ルクルトのレディースウォッチは真の上質を知る大人の女性が最後にたどり着くに相応しい、揺るぎのない自信と品格に溢れています。
例えばこちらの、ジャガー・ルクルトの圧倒的な技術力を雄弁に物語る伝説的なレディースウォッチ「ジュワイアリー101 エトリエ」をご覧ください。
世界最小の機械式ムーブメント、cal.101を搭載し、そのムーブメントはなんと長さ14mm、幅4.8mm、そして厚さはわずか3.4mm…。小指の先ほどの大きさしかないのです。このモデルのルーツは1929年に発表され、「ジュワイアリー101」と名づけられたレディースモデルで、イギリスのエリザベス女王は1953年の戴冠式においてその手首を優雅に飾りました。
女性芸能人では中谷美紀さん、松嶋菜々子さん、石田ゆり子さん、田丸麻紀さん、滝川クリステルさんなどがジャガー・ルクルトの時計を愛用していることで知られています。知的で透明感に溢れる大人の女性に選ばれるブランドであることがよくわかりますね!
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ここでジャガー・ルクルトのイメージをまとめてみましょう。
ジャガー・ルクルトは歴史の長い老舗ブランドであり、「時計界の技術屋」の異名を持つ、超高級時計メーカーからも一目置かれるほどの実力の持ち主。知る人ぞ知るブランドながら男女から愛され、時計通からも絶大な評価を得るブランド。
業界でも老舗の腕時計専門店である当店ジャックロード、ベティーロードでも、ジャガー・ルクルトの時計を愛用するスタッフが複数おります。日々時計に対する知識を深めるなかで、ジャガー・ルクルトは知れば知るほど奥の深いブランドということで、その魅力にハマってしまうようです。
あなたにとって高級時計を選び身に着けることが、時計そのものの良さだけでなく、歴史や信念などソフト的な部分も含めてその世界観を共有する行為であるならば、受け継がれてきた職人技によって丁寧に生み出され、1000時間もの過酷なテストを通過して初めて私たちが手にすることのできるジャガー・ルクルトの時計ほど、人生の時を共に刻む相棒に相応しいものはないでしょう。
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いかがですか?
「ジャガー・ルクルトの時計、ちょっと気になるかも…」と思いはじめた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここからはその歴史をもう少し詳しく解説していきます。
1940年代のルクルト社アンティークウォッチ。トリプルカレンダーとムーンフェイズという当時としては非常に複雑といえる機構が小ぶりな角型ムーブメントに絶妙にレイアウトされており、ルクルト社の技術の素晴らしさを感じさせる銘品
1833年、アントワーヌ・ルクルトがスイスのル・サンティエ村に時計製造の小さなアトリエを開いたのがルクルト社の始まりです。
時計工房を開く者といえば生粋の時計職人であるのが当たり前だった時代、アントワーヌ・ルクルトは時計作りに必要な工作機械の設計を手がけるエンジニア出身でした。彼は長さをミクロン単位まで測定できる超精密な計測器“ミリオノメーター”を発明します。
1000分の1mmという途方もなく小さな単位を最初に計測したのは、物理学者などではなくアントワーヌ・ルクルトだったのです。彼はどんな機械を使っても誤差を計測できないほどの完璧な時計用部品をつくりあげ、それまでのスイスにおける時計製造の環境を一変させることになります。
クロノグラフ バルジュー72 Ref.2468-42
ミリオノメーターによる精密な部品の成せる技であったルクルト社のタイムピースは、1851年にロンドンで開かれた初の万国博覧会で金メダルを授与されるなど、世界的な名声を獲得していきました。ルクルト社は、それまで工程ごとに数百もの家内工房に頼っていた時計製作に関わる数多くの技術を1つ屋根の下に集結し、現在のマニュファクチュール(自社で一貫生産体制を敷くメーカー)の基礎を築きます。
そしてジュウ渓谷のグランドメゾンとして名を馳せ、1900年代初頭にはパテック フィリップをはじめ、現在でも音に聞く名門ブランドたちが競うようにジャガー・ルクルトの高品質なムーブメントを自社製品へと採用したのです。
メモボックス Ref.-
さて、ここでスイスからいったん同時代のフランス・パリへと視線を移すことにしましょう。時はベル・エポックと呼ばれる、パリが最も華やかな空気に満ちていた20世紀初頭。
この地では天才的な時計師としてその名を歴史に刻むアブラアン-ルイ・ブレゲの下で修業を積み、自身も最高の時計製造技術を誇ると謳われた時計職人のエドモンド・ジャガーが工房を開き、カルティエを現在のカルティエたらしめたカリスマ経営者ルイ・カルティエとともに、懐中時計から腕時計へとついに花開いた機械式時計の新時代を謳歌していました。
そして、ついにパリのジャガーとスイスのルクルトの運命が動き出します。
1903年、エドモンド・ジャガーは、スイスのルクルト社に超薄型キャリバーの開発を依頼しました。依頼を受けたルクルト創始者の孫、ジャック・ダヴィド・ルクルトは熱心にこの難題に挑戦し、1907年に世界で最も薄い厚さ1.38mmのルクルト製キャリバー145の製造に成功します。これによりルクルトはエドモンド・ジャガーからの絶大な信頼を得たのです。
同年、カルティエはエドモンド・ジャガーの独占販売権を得て、15年もの専属契約を締結します。エドモンドはそのムーブメント製造全てをルクルトに任せたのです。
トリプルカレンダー ムーンフェイズ Ref.-
エドモンド・ジャガーとジャック・ルクルトはともに、「時計は外装の美的要素と中身が完璧で、この2つの要素が融合していなければならない」という哲学を持っていました。二人の友情は1917年、「ジャガー・ルクルト」社を創設することで実を結び、その後もカルティエとの関わりを続けていきます。
1925年に小ささと精密さを融合したデュオプラン、1928年に永久に動きつづける置時計アトモスを発表し、1931年にはジャガー・ルクルトの代名詞「レベルソ」を生みだしました。
1930年代製造のデュオプラン(DUO PLAN)
やがて来る戦後の高度成長期、そして電子化の波はクオーツショックとなってジャガー・ルクルトもその波にのみこまれます。しかしジャガー・ルクルトは伝統的な時計製造をさらに豊かなものにすることに専念し続けました。ルクルト社の時計は常にその時代の最高の技術を誇るもの、その信念は時を超えて現在へと受け継がれ、高級時計製造業におけるお手本的存在とされるに至っています。
2000年からは、カルティエを筆頭とする巨大コングロマリットであるリシュモン※(Richemont)グループの傘下ブランドとして名を連ねることになりました。
※リシュモングループにはカルティエのほか、ピアジェ、ボーム&メルシエ、ヴァシュロン・コンスタンタン、パネライ、ヴァンクリーフ&アーペル、IWC、ランゲ&ゾーネ、ロジェ・デュブイなどが名を連ねます。(2023年12月現在)
さて、ここからはジャガー・ルクルトの代表的なコレクションをご紹介していきましょう。
ジャガー・ルクルトの押しも押されぬアイコンウォッチであるレベルソ。「レベルソ」とはラテン語で「反転する」という意味。その名の通り、ケースを横にスライドさせて完全に裏返しにできる機構を備えています。
1930年代初め、ジャガー・ルクルトがあるイギリス人将校から、ポロの試合中に着けていても壊れない腕時計の開発を依頼されたことをきっかけに誕生したといわれています。
当時は現在のように丈夫なサファイアガラスがまだなかった時代。試合の激しいぶつかり合いで風防に傷がつかないよう、ジャガー・ルクルトはケースを反転させて保護することを思いついたのです。
このように、当時はスポーツウォッチとして誕生したレベルソですが、現在ではクラシカルなデザインが魅力的なドレスウォッチとして愛され続けています。
誕生当時の趣を残すシンプルなレベルソクラシックをベースに、ケースを反転させた裏側に刻まれたエングレービングによりユニークなジュエリーへと早変わりしたり、サファイアガラスのシースルーバックから歯車の織りなす機械の小宇宙を覗きこんだり、表と裏で別の時計が現れたりと、レベルソの進化はとどまることを知りません。
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落ち着いた紳士のための洗練されたラウンドウォッチ、マスター・コレクション。
先述した1000時間コントロールテストが初めて実施されたのが1992年。その初めての実機となったのがマスターでした。マスター・コントロール、マスター・ウルトラスリム、マスター・クロノグラフ、マスター・ジオグラフィーク、マスター・コンプレッサーなどさまざまな派生モデルを備えます。
無駄を一切取り除いたエッセンシャルなデザインは、何よりもまず機能性を主役に置き、より現代的で洗練された美しさが際立つシリーズです。
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マスター 一覧
フランス語で″待ち合わせ″や″恋人と会う″を意味するランデヴー。
芸術性と機能美が見事に融合したランデヴーは、ジャガー・ルクルトが贈る女性のための優雅な時計コレクションです。
6時位置の小窓に時間帯によって太陽と月が現れるロマンチックなナイト&デイやムーンフェイズなど、女性らしさを文字盤に閉じ込めたロマンティックなタイムピースは、太陽や月の満ち欠けが時を知る手段だった太古からのヒストリカルな魅力も秘めています。
女性向けの時計ながらすべて機械式の自動巻きムーブメントが搭載され、サファイアクリスタル製ケースバックからは美しくも複雑な機構を覗くことができます。
マザーオブパールに包まれた、または繊細なエングレービングが施された特別な文字盤も見事。どの角度から眺めても洗練された至極のエレガントウォッチです。
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ランデヴー 一覧
2007年に誕生した、複雑な機能を搭載した左右のシンメトリーが端正なデザイン。針の色で通常の針とクロノグラフの積算計針を見分けることができ、デザインとしても非常に美しいですよね。
デュオメトルの特徴は、何といっても時刻表示とクロノグラフ、それぞれ専用の輪列と香箱(ぜんまい)を備えたデュアル・ウイング構造。クロノグラフを作動させるとムーブメントに負荷がかかるため、その間どうしても時を刻むという時計精度のパフォーマンスが落ちてしまいます。
それを改善するために考えられたのがこのデュアル・ウイング構造。究極の精度を突き詰めていくうちに考え出されたデュオメトルはまさにジャガー・ルクルトの時計が有する機能美の真骨頂!
ダイヤルの仕上げには、ジャガー・ルクルトが開発し、メタルの表面に太陽光線をイメージさせる模様を浮かび上がらせる技法「コート・ソレイユ装飾」が施されるなど、メゾンの技術を集結した特別なモデルでもあります。
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デュオメトル 一覧
1968年に誕生したアラーム機能付きダイバーズウォッチ、メモボックス・ポラリスからインスピレーションを得て、その誕生50周年を記念して創作された気品と上質感の漂うスポーツモデル。
一見シンプルに見えますが、文字盤には内側からサンレイ仕上げ、グレイン仕上げ、オパーリン仕上げという3つの異なる技法が用いられ、メリハリと奥行きのあるデザインになっています。
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ポラリス 一覧
創業は1837年と古くとも、自身も時計メーカーとして参入したのが1937年と他メーカーに比べると遅かったジャガー・ルクルト。そのためアンティークウォッチ市場に流通する量は少なめですが、ブランド黎明期における非常に個性豊かなデザインを見つける楽しみがあります。
アンティークのジャガー・ルクルトで特筆すべきモデルがブランドの代名詞ともいえるメモボックス。潜水中のダイバーに浮上時間を伝えるために開発されたモデルで、自動巻きムーブメントを備えたアラーム時計はジャガー・ルクルトが世界初の偉業でした。
文字盤のセンターにアラーム専用のディスクを備え、2時位置のりゅうずで任意の時刻をセットするという簡潔な仕組みを備えています。その他にも現在のマスター系に通ずるラウンドモデルも生産されていました。
レディースウォッチに目を向けると現代にはないバラエティの豊かさに驚かされます。ブランド名に「LE COULTRE」とのみ記載されているモデルは、ジャガー・ルクルトが1932年頃から北米向けとして販売を行っていたものです。
中身は正式なジャガー・ルクルトの時計となりますが、関税対策のため、組み立てや仕上げはアメリカで行っていたといわれています。1980年代中頃まで、「LE COULTR」ブランドは存続していましたが、その後ジャガー・ルクルトに統一されました。
北米向けに販売されていたモデルだけに、当時のアメリカ人の好みに合わせた斬新なデザインが多くみられる
ヨーロッパ向けだった「JAEGER-LE COULTRE」銘のモデルは現在に通じる端正なデザインが主流。極小ムーブメントを生み出したブランドの技術力を感じることのできる華奢で繊細なジュエリーウォッチからは、名門ブランドの歴史を垣間見ることができます。
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ジャガー・ルクルト アンティーク 一覧
さて、お待たせいたしました!
ここからは2023年1月~12月の当店ジャックロード、ベティーロードのWEB注文(受注本数)をベースに、最新の人気ランキングTOP5をご紹介したいと思います!
栄えある1位に輝いたのは、マスター ウルトラスリム ムーン Ref.Q1368430。こちらのモデルには複雑機構の1つ、ムーンフェイズも搭載されています。ケースの厚みを抑えるにはムーブメント製造に高い技術を要するため、この薄さから同社の卓越した技術をうかがい知ることができるでしょう。
ベルトはイージーチェンジャブルが採用されているため、工具不要で簡単にベルトの着脱ができます。気分に合わせてベルトを交換して楽しむこともできます。
飽きのこないデザイン、カラーリングゆえに長く愛用できる、一生モノのタイムピースといえるでしょう。
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2位にランクインしたのはレベルソ クラシック ラージ デュオ スモールセコンド Ref.Q3848422。その名の通り、ケースサイズは縦47mm、横28.3mmと存在感抜群のレベルソです。
シルバー文字盤側にはスモールセコンド、ブラック文字盤側には24時間計を搭載。カラーも全く異なることから気分や用途によって使い分けることができます。
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3位にランクインしたのはマスター ウルトラスリム ムーン ブルー Ref.Q1368480。奥深さを感じられるぺトロールブルーの文字盤が目を惹く1本です。
ケース厚は9.3mmと「ウルトラスリム」の名に恥じないほどの薄型。シャツやジャケットの袖元にも違和感なく収まります。クラシカルなドルフィン針とくさび型のインデックスとも相まって、クラシカルな雰囲気も醸し出しています。
心臓部にはcal.925AAを備えており、70時間のパワーリザーブを実現。機能面も申し分ありません。
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4位にランクインしたのはレベルソ トリビュート デュオ Ref.Q3988482。こちらはモデル名の通り、レクタンギュラー型のケースを反転させることで、サンレイ仕上げが施された深みのあるブルー文字盤とギョーシェ彫りが美しいシルバー文字盤の2つの顔を愉しむことができます。
クラシカルなフォルムでありながら、ブルー文字盤にはホームタイムとスモールセコンドが、シルバー文字盤には2タイムゾーンとナイト&デイ表示が備わった多機能モデルです。
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レベルソ トリビュート デュオ Ref.Q3988482 一覧
今回は惜しくもランキング入りを逃したものの、レディースモデルにおいても高い人気を誇るレベルソ。1930年代の登場から現在に至るまで世界中から高い人気を集めています。
こちらは小さめのレクタンギュラーケースに華奢な5連ブレスレットを組み合わせたエレガントなモデル、レベルソ クラシック スモール Ref.Q2618140。先述のメンズモデルとは異なり、アラビアインデックスが配置されています。
ケースを反転させた裏面はシンプルな鏡面仕上げです。
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レベルソ クラシック スモール Ref.Q2618140 一覧
5位にはジャガー・ルクルトを代表するドレスウォッチ、マスターからマスター ウルトラスリム ムーン Ref.Q1368471がランクイン。文字盤とレザーストラップがブラックで統一されたシックな雰囲気漂うデザインで、コーディネート全体を引き締めてくれます。
心臓部には70時間のパワーリザーブや世界七大複雑機構の1つに数えられるムーンフェイズを備えた薄型自動巻きムーブメント、cal.925AAを搭載。シースルーバックの裏ぶたから、その精緻な動きを堪能することができます。
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マスター ウルトラスリム ムーン Ref.Q1368471 一覧
レベルソと同様、マスターもレディースラインを展開。流行に左右されない正統派のラウンドウォッチのため、男女ペアで着用されることも多いコレクションです。
こちらはベゼルに煌びやかな輝きを放つダイヤモンドをセットしたモデル、マスター ウルトラスリム ムーン34mm Ref.Q1258401。6時位置にはムーンフェイズとポインター式のカレンダーを搭載しています。先述のマスター ウルトラスリム ムーン Ref.Q1368471と同様、ケースバックからは自社製ムーブメントの美しい造形を覗くことができます。
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マスター ウルトラスリム ムーン34mm Ref.Q1258401
いかがでしたか?
今回はジャガー・ルクルトのもつイメージや魅力、歴史を辿りながら、その代表的なモデルと最新人気ランキングをお伝えしました。
2023年は、レベルソとともにその名声を背負うクラシックなラウンドウォッチ、マスター コレクションが上位5モデルを占めるという結果に。ランキングの中にお気に入りのモデルはありましたか?
ジャガー・ルクルト以外にもジャックロード、ベティーロードでは数多くのブランド腕時計を取り揃えています。これを機にあなただけの1本を探してみてはいかがでしょうか?
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ジャガー・ルクルト 一覧
ジャックロード(JACKROAD)
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業界最大手!全国屈指の品揃えを誇るメンズブランド腕時計専門店ジャックロード。創業30年以上の実績と信頼を誇る、並行輸入店の草分け的存在です。東京・中野ブロードウェイ3Fに店舗があり、ブランドジュエリー&バッグ店舗、姉妹店であるレディース腕時計専門店ベティーロードも併設されているため、ご家族やご友人同士でご来店いただいてもみなさまにお楽しみいただけるラグジュアリー空間となっております。
半個室の商談スペースもあり、小さなお子さま連れのお客さまもゆったりとご覧いただけます。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
※店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。
また、ジャックロードは店舗に直接ご来店いただくことが難しいお客さまにも快適なショッピング体験をご提供するべく、オンラインストア事業に力を入れております。オンラインストア限定のサービスやクーポンもございますので、ぜひあわせてご利用ください。
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