大切なロレックスの腕時計を永く愛用するために必要不可欠なオーバーホール。「徹底的に点検する」という意味をもち、機械や装置を正常に使用し続けるために行なう「機械の健康診断」ともいわれています。
自動車を所有している方が2年に1度、車検を通さなければいけないように、腕時計においても数年に1度、オーバーホールをする必要があります。
しかしながら、いざロレックスをオーバーホールに出そう!と思ってもどれくらいの費用がかかるのか、どこに依頼すれば良いのかわからない、という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はロレックスのオーバーホール費用、依頼先によって異なるメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
GMTマスターIIを点検している様子
オーバーホールを考えるときに迷うのが、正規店と民間修理業者のどちらに依頼をするかということ。オーバーホールの依頼先によって何が変わるの?と疑問に持つ方もいることでしょう。ここからは正規店と民間修理業者、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
正規店は、直接メーカーと代理店契約を結んだ販売店や、メーカーと契約を結んだ輸入販売業者から卸された商品を取り扱う販売店のことを指します。
正規店でのオーバーホールには以下のメリットがあります。
メリット① オーバーホール証明書(国際サービス保証書)が発行される
ロレックスの正規店でオーバーホールを依頼した場合、カードタイプのオーバーホール証明書が発行されます。これは日本のロレックスにてオーバーホールを行った際に発行される証明書で、コピー品や偽造品ではないという証明にもなります。買取においてもこの証明書があることで、査定金額が高くなることも。
オーバーホール証明書(国際サービス保証書) 表
オーバーホール証明書(国際サービス保証書) 裏
メリット② メーカーによる保証やアフターサービスが利用できる
修理箇所が故障した場合や部品の交換が必要な場合、ロレックス正規店であれば、新品購入時から5年間、オーバーホール後であれば国際サービス保証書の発行日から2年間、無償で対応してもらえます。また修理で使用する部品がすべて正規品であることから、部品交換によって機械に問題が生じる心配もありません。
メリット③ ロレックスウォッチに精通した技術者が修理をしてくれる
正規店の場合、ロレックスウォッチに精通した専門家が修理を担当するため、安心してオーバーホールを任せることができます。大切な高級腕時計のメンテナンスにおいて、信頼性の高さは大きなメリットといえるでしょう。
一方で、正規店には以下のデメリットもあります。
デメリット① 費用が高額
ロレックス正規店でオーバーホールを依頼する場合、修理交換の部品はすべて純正パーツのため、費用が高額。またケース素材がプラチナやゴールドといった貴金属である場合や、GMTやクロノグラフ機能を搭載している場合、料金はさらに高くなります。
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デメリット② 修理期間が長い
ロレックスの正規店でオーバーホールを依頼した際の期間は早くても6週間、最大で2カ月ほどかかります。常日頃から同じ腕時計を着用している方にとってはデメリットになりえるでしょう。
民間修理業者とは、正規店以外の街に構える時計修理店の多くのことを指します。
民間修理業者でのオーバーホールには以下のメリットがあります。
メリット① 費用を抑えられる
民間修理業者の最大のメリットはなんといっても費用を抑えられるところ。正規店の半額以下で対応してもらえることも少なくありません。また、部品交換の相談や交渉ができることもあるため、金銭的なハードルが下がります。
メリット② 部品交換の融通が利く
正規店の場合、ロレックスの厳しい基準に満たしていない部品は交換が必須となっています。一方で民間修理業者であれば、相談をしながらのメンテナンスが可能なため、風合いを損なわずに修理をしたいという方にもおすすめです。
メリット③ オーバーホール期間が短い
先述の通り、ロレックス正規店にオーバーホールを依頼した場合の期間は早くても6週間、最大で2カ月かかることもあります。一方、民間修理業者であれば修理期間は約半分の3週間ほど。ただし、モデルの種類や修理内容、部品の在庫状況によって納期が伸びる場合もあるので要注意です。
一方で、民間修理業者には以下のデメリットもあります。
デメリット① 修理業者の技術力にばらつきがある
ロレックスに限らず、さまざまな腕時計のオーバーホールを担当している民間修理業者。ロレックスにのみ精通している正規店と比較すると技術力にばらつきが生じてしまいます。不安な場合は、担当者の時計技師の保有資格や年間修理本数、口コミ評価などを確認することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
デメリット② オーバーホール証明書(国際サービス保証書)が発行されない
民間修理業者にオーバーホールを依頼してもオーバーホール証明書が発行されません。本物の証でもある証明書は、買取の際に重視される付属品の1つです。リセールバリューを意識する方は正規店で依頼するのがおすすめです。
GMTマスターII Ref.126710BLRO
先ほどお伝えした通り、腕時計を永く愛用するために欠かせないのがオーバーホール。出すタイミングは使用頻度や環境によって異なりますが、一般的な機械式時計であれば3~4年に1度、クオーツ式時計であれば4年に1度が目安とされています。
そこで気になるのが、新品以外のロレックスはオーバーホールができるのかということ。生産終了となった中古のロレックスや掘り出し物のヴィンテージロレックスなどを持っていて、最後にオーバーホールに出したタイミングや依頼した場所がわからない、という方も多いはずです。
ここからは中古、ヴィンテージロレックスにおけるオーバーホールについて解説します。
ミルガウス Ref.116400GV
購入時期や前オーナーが最後にいつオーバーホールに出したか分からなかったり、仮に出していた場合も依頼先が分からなかったりする中古やヴィンテージのロレックス。仮に民間修理業者に依頼していた場合、次回以降は正規店に頼めなくなるのでは?と不安に思う方もなかにはいらっしゃることでしょう。
結論、民間修理業者によって大幅な部品の変更が行なわれていなければ、中古品やヴィンテージモデルであってもオーバーホールは可能です。基本的には、ロレックスの正規店にオーバーホールを依頼する場合、「該当の腕時計をサービスセンターへ郵送、オーバーホールや純正部品代の見積もり、裏ぶたを開けて中の機械(部品)を確認」といった順序を辿ります。
その際に大幅な部品の変更がされていないことが確認できれば、並行輸入店での購入品や中古品であってもそのまま正規店にオーバーホールを依頼することが可能です。
GMTマスター ミラーダイヤル Ref.1675
オーバーホールを依頼したい時計がヴィンテージロレックスの場合は注意が必要です。
ロレックスはモデルの生産終了から25年間、修理交換部品を保管していますが、販売期間が長いモデルや生産終了したモデル、ヴィンテージモデルは時間の経過によって、文字盤や風防、ベゼル、ムーブメントなどの必要な部品を取得できなくなることもあります。
部品の供給が終了している場合は、日本の正規店でオーバーホールを依頼することはできません。
とはいえ、モデルによっては本国・スイスで修理が可能なことも。その際の費用は30万円を超えることもあります。決して安い金額ではないですが、1点もののヴィンテージロレックスを永く愛用したいという方は、選択肢の1つとして頭に入れておいても良いでしょう。
ロレックスをオーバーホールに出すにあたって1番気になるのが、オーバーホール費用。ここからはロレックスのオーバーホールを正規店に依頼した際の費用をそれぞれご紹介します。
※表示価格は2024年2月8日時点の情報を基に記載しています。価格は変動する場合がございます。
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3針、GMT搭載モデル エクスプローラー 、 エクスプローラーII 、 GMTマスターII など 現行モデル:¥99,000~ 旧モデル :¥148,500~ |
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クロノグラフ機構搭載モデル コスモグラフ デイトナ 現行モデル:¥110,000~ 旧モデル :¥176,000~ |
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デイト機構搭載モデル デイトジャスト 、 オイスター パーペチュアル デイト など 現行モデル:¥93,500~ 旧モデル :¥110,000~ |
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貴金属モデル デイデイト など 現行モデル:¥110,000~ 旧モデル :¥137,500~ |
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搭載している機能や使用している素材によって金額に差があることがわかります。今後オーバーホールを依頼する際の参考になさってください。
いかがでしたか? 今回はロレックスのオーバーホールについて詳しく解説しました。
大切なロレックスを末永く愛用していくためには、数年に1度のオーバーホールが重要です。依頼先の選び方や費用など、ぜひ参考になさってください。
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※店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。
また、ジャックロードは店舗に直接ご来店いただくことが難しいお客さまにも快適なショッピング体験をご提供するべく、オンラインストア事業に力を入れております。オンラインストア限定のサービスやクーポンもございますので、ぜひあわせてご利用ください。
当店の大手ショッピングモールにおける受賞歴は こちら からご覧いただけます。