「高級時計といえば?」と聞かれたとき、デイトナ、エクスプローラー、サブマリーナーの名前を挙げる方が多いのではないでしょうか。実はこれらはロレックスのスポーツモデルに該当します。
スポーツモデル?と疑問を持たれる方も多いと思います。今回はそんなロレックス スポーツモデルについて詳しく紹介していきます。
ロレックス スポーツモデルがなぜ人気が高いのか?こちらの記事をご覧いただければその魅力と特徴が分かっていただけると思います。
ターノグラフ Ref.6202
ロレックス スポーツモデルの元祖と語られる初代ターノグラフ
ロレックスのなかでも特に人気が高いコレクションがスポーツモデルです。ロレックス公式ではプロフェッショナル ウォッチと表記されています。そんなスポーツモデルの魅力はロレックスの高い技術が投入されていることと高い資産性です。
現在でこそ「高級時計」の印象が強いロレックスですが、本来は最高峰の実用時計をコンセプトに歴史を刻んできました。ロレックス三大発明として知られる「オイスターケース」、「パーペチュアル」、「デイトジャスト機構」はその最たる例です。
通称バブルバックと呼ばれる1940年代製のオイスター パーペチュアル
現在でこそ当たり前でもある腕時計の防水性ですが、オイスターケースが登場した1920年代は非防水の時計が主流。そこにロレックスは完全防水をうたうオイスターケースで、その実力を世間に知らしめます。
創業者であるハンス・ウイルスドルフはオイスターケースの実力を世間にアピールするため、ディフュージョンブランドのチューダーにオイスターケースを搭載することで、一般ユーザーに普及させました。
1931年には、ローターが360度回転する「パーペチュアル」を開発。それまでの自動巻き時計は半回転(ハーフローター)が主流であり、巻き上げ効率が格段に向上する「パーペチュアル」の登場により時代は移り変わっていきます。
「パーペチュアル」は巻き上げ効率のほかに、着用していれば永久に自動でローターが巻き上がることも魅力でした。この開発は現在の自動巻き時計の原点ともいうべき歴史的な偉業といってもいいでしょう。
ビッグバブルとも呼称されるデイトジャストの初期モデル。こちらの個体はデイトジャスト表記が記載されない
他にも3時位置の小窓にカレンダー機構を備えたのもロレックスの開発です。現在の時計ではスタンダードな3時位置のカレンダーですが、その先駆けは1945年に発表されたデイトジャストが世界初です。
それまでのカレンダー機構は複雑なものが多く、デイトジャストに採用されたカレンダー機構はシンプルな構造が特徴でした。そのため、多くの時計ブランドにも普及していきました。
このようにロレックスは現代の腕時計の礎を築いたといっても過言ではありません。
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コスモグラフ デイトナ Ref.126529LN
生産終了となればさらに価格が高騰することが予想される「ル・マン」100周年記念モデル
ロレックスのなかでも高い資産価値があるコレクションがスポーツモデルです。需要に対し、供給が極めて少ないことが要因で、メーカー希望小売価格と当店ジャックロードのような並行輸入店での販売価格には大きな開きが生まれています。
常にプレミア価格で流通しているコスモグラフ デイトナ Ref.126500LNを例にとり、その価格差を見ていきましょう。
コスモグラフ デイトナ Ref.126500LN
メーカー希望小売価格 ¥2,176,900(税込)
当店販売価格 ¥4,720,000(税込)
※2024年3月時点の新品価格
ご覧の通り、2倍以上の価格差で流通しているのが現状です。並行輸入価格は為替の影響によって変動するため、購入した時の価格を上回ることも珍しくありません。
こういった背景から、投資目的で購入する方が激増したこともあり、ロレックスは2019年から購入制限ルールを設けています。転売目的を阻止するために施行されたルールによって、スポーツモデルの入手はさらに困難になりました。
コスモグラフ デイトナ Ref.6263
プレミア価格で流通するヴィンテージのコスモグラフ デイトナ
他にも生産終了から30年以上経過しているヴィンテージモデルもプレミア化の一途を辿っています。コスモグラフ デイトナにおいてはその傾向が顕著で、多くのモデルが異常なほどのプレミア価格に。そのため投機目的でコスモグラフ デイトナを購入されるユーザーも数多く存在しています。
ロレックス スポーツモデルはプロフェッショナルユーザーを目的に開発されているため、あらゆる特殊な環境でそのパフォーマンスが発揮できる作りとなっています。ここからはロレックス スポーツモデルの特徴について解説していきます。
先述している通り、完全防水をうたうオイスターケースはロレックスのこだわりが凝縮されています。
時計のケースは切削で作られているのが一般的ですが、ロレックスは鍛造で作られています。鍛造とは金属を叩き圧力をかけて形成していく手法です。
圧力を加えることで金属の結晶が整い、強度が高まります。そのため、オーバーホールでケースの磨きを行ったとしても、削られすぎることなく、形状が保たれやすいのが特徴です。
サブマリーナー Ref.5508
サブマリーナーとしては最後の100m防水になるRef.5508
現在の腕時計では一般的なダイバーズウォッチやGMTウォッチの分野においても、ロレックスは先駆者です。1953年に生産を開始したサブマリーナーはモダンダイバーズの元祖として知られています。
完全防水のオイスターケースに潜水時間を読み取ることができる回転ベゼルを備えた仕様は、その後の多くのダイバーズウォッチに影響を与えました。
GMTマスター Ref.6542
2色のカラーリングが採用された回転ベゼルは大きな話題に
1955年に発売されたGMTマスターも同様に、24時間針と昼夜を区別するために2色に色分けされたべゼルはGMTウォッチの元祖として知られます。2色に色分けされたべゼルはサブマリーナーと同様に多くの時計ブランドに影響を与えています。
GMTマスターの機能は後継機種のGMTマスターIIに受け継がれ、現在もロレックスを代表するGMTウォッチとして確固たる地位を築いています。
シードゥエラー ディープシー チャレンジ Ref.126067-0001
ロレックス最大の50mmケースを採用
ロレックス スポーツモデルは多くのユーザーの腕元に適応するケースサイズを用意しています。以下にそれぞれのケースサイズをまとめたのでご覧ください。
36mm | エクスプローラー 36 |
---|---|
37mm | ヨットマスター 37 |
40mm | コスモグラフ デイトナ、GMTマスターII、ヨットマスター 40、エクスプローラー 40、エアキング |
41mm | サブマリーナー |
42mm | エクスプローラーII、ヨットマスター 42 |
43mm | シードゥエラー 43 |
44mm | ディープシー、ヨットマスターII |
50mm | ディープシー チャレンジ |
ご覧の通り、40mm~44mmまでは1mmずつ刻まれたケースサイズが揃っています。モデルのコンセプトは異なりますが、腕元の太さに合わせたモデルが用意されているのも、ユーザーフレンドリーな点といえます。
ここからは現在生産されているロレックス スポーツモデルについて解説します。それぞれのコレクションの概要と価格帯についてまとめましたのでご覧ください。
メーカー希望小売価格217万円~
当店販売価格475万円~
※2024年3月時点の新品価格
コスモグラフ デイトナ Ref.6239
ロレックスを代表するスポーツモデルの代名詞ともいえるコスモグラフ デイトナ。1963年に誕生したコスモグラフ デイトナは、平均速度を割り出せるタキメーターをベゼル上に配置したデザインで登場しました。
当初は他社のムーブメントを自社で改良後に搭載。2000年には自社で開発したクロノグラフムーブメントを搭載したことも大きな話題を呼びます。
2013年にはコスモグラフ デイトナ誕生50周年を記念したプラチナ素材が登場したことで、その後ラグジュアリースポーツ路線へシフト。宝飾をふんだんに使用したレインボーモデルをはじめ、贅を尽くしたジュエリーモデルが発表されます。
2023年には23年ぶりにムーブメントが進化し、全てのモデルを刷新。さらに
ル・マン100周年記念モデル
の投入と話題に事欠かないロレックス スポーツモデルの頂点として人気を呼んでいます。
メーカー希望小売価格131万円~
当店販売価格195万円~
※2024年3月時点の新品価格
サブマリーナー デイト Ref.1680
1953年に誕生したサブマリーナーはダイバーズウォッチの元祖として知られています。当時としては画期的な100m防水に潜水時間を回転ベゼルで計測することができる装備はその後のダイバーズ時計に大きな影響を与えています。
1965年には日付付きのサブマリーナー デイトが上位モデルとして追加。その後、防水性は300mまでスペックアップを果たし、ダイバーズウォッチとしての実力に磨きをかけました。
サブマリーナー デイト Ref.16610LV
2003年にサブマリーナー誕生50周年を記念したグリーンベゼルのサブマリーナー デイトが登場。コスモグラフ デイトナと同様にラグジュアリー路線も充実し、コンビ、金無垢とバリエーションが拡大しています。
ロレックスでも1、2を争う知名度と安定したリセールバリューを見せるモデルとして高い人気を誇ります。
メーカー希望小売価格103万円~
当店販売価格142万円~
※2024年3月時点の新品価格
サブマリーナーと同じく1953年に誕生したエクスプローラー。サー・エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイがエベレスト登頂に成功した際に携行したオイスター パーペチュアルの技術をさらに特化させたエクスプローラーは、アドベンチャーウォッチのパイオニアとして歴史を歩みます。
その一方で、シンプルなデザインがビジネスシーンで大きな人気を集めており、スーツスタイルに合わせるロレックスの定番コレクションとしても絶大な人気を誇ります。
エクスプローラーII Ref.1655
無骨なエクスプローラーIIの1stモデル
エクスプローラーIIは1971年に24時間固定ベゼル、24時間針を備えたエクスプローラーの進化型として登場。
武骨な1stモデルはヴィンテージロレックスのなかでもトップクラスの人気を集めています。2ndモデル以降はキープコンセプトで進化を重ねています。
他のコレクションは華やかなセラミックベゼルに随時変更されているものの、エクスプローラーIIは変わらずオイスタースチールを継続し続けます。そのストイックな姿勢に憧れるユーザーが多いコレクションです。
メーカー希望小売価格191万円~
当店販売価格205万円~
※2024年3月時点の新品価格
サブマリーナーの進化型として誕生したのがシードゥエラーです。海の居住者を意味するシードゥエラーは、1stモデルからサブマリーナーの2倍以上にも及ぶ防水性を達成。その後も進化は留まらず、2ndモデルでは1,220mの防水を発揮します。
2008年に新型ケースを備えたディープシーが誕生。ロレックス特許のリングロックシステムを備え、3,900m防水を達成します。それまでの3倍以上の防水性能にロレックスダイバーズの技術の進歩が大きな話題を呼びます。
2022年には驚異の11,000mを実現するディープシー チャレンジが登場したことは記憶に新しいでしょう。ロレックス スポーツモデルを代表する驚異のスペックを誇るのがディープシーです。
メーカー希望小売価格154万円~
当店販売価格276万円~
※2024年3月時点の新品価格
GMTマスター Ref.1675
世界各国を移動するパイロットのために開発された経緯を持つGMTマスター。当初は第2タイムゾーンの時刻を確認するものでしたが、1983年に誕生したGMTマスターIIでは第3タイムゾーンの時刻までも判断できるようになりました。
大型の24時間針と2色のカラーリングで昼夜を判別する回転ベゼルはGMTマスターシリーズの象徴として、多くのGMTウォッチに影響を与えました。
2色のカラーが入る回転ベゼルは年々、カラーリングが増えており、そのカラフルなデザインはロレックス スポーツモデルにおいても随一といえます。
2022年にりゅうずを左側に装備したレフティー仕様や、2023年には18Kイエローゴールドの金無垢、コンビの復活。ブレスも3連オイスター、5連ジュビリーが用意されるなど、あらゆるユーザーに対応できる豊富なラインアップが揃うコレクションです。
メーカー希望小売価格173万円~
当店販売価格224万円~
※2024年3月時点の新品価格
1992年に誕生したヨットマスターは、メンズ、ボーイズ、レディースの3種類が一挙に登場したことで話題を呼びました。それまでのロレックスには存在しなかった、ラグジュアリースポーツのコンセプトを体現したコレクションとして一躍人気コレクションの仲間入りを果たしました。
プラチナを素材に加えたロレジウム、独自のラバー素材を使用したオイスターフレックスやRLXチタンを使用したヨットマスター 42のラインアップと、斬新な装備がいち早く与えられるコレクションです。
2007年にはカウントダウン機構が備わるレガッタクロノグラフを搭載する上位モデルのヨットマスターIIが登場。ロレックス初となるレガッタクロノグラフはコスモグラフ デイトナのムーブメントをベースに、回転ベゼルを駆使した使用方法が斬新でした。
ヨットマスター、ヨットマスターIIともに、他のロレックス スポーツモデルとは一線を画す立ち位置が与えられたコレクションです。
メーカー希望小売価格106万円~
当店販売価格134万円~
※2024年3月時点の新品価格
エアキング Ref.5500
エアキングのヴィンテージモデル
80年以上にわたり生産され続けているロングセラーコレクションがエアキングです。1930年代に多くのパイロットに愛されたオイスター パーペチュアルの伝統を受け継いだエアキングは、そのシンプルなデザインでロレックスのエントリーラインとして親しまれてきました。
2016年にはロレックス スポーツモデルの一員として新たな歴史を歩みます。40mmのケースサイズが与えられたエアキングは、航空時間を計測することも可能な大型のミニッツスケールを備え、それまでのイメージを大きく刷新。
2022年にはオイスターケース一体型のりゅうずガードを備えたことも話題を呼びました。
いかがでしたか?今回はロレックス スポーツモデルについて解説しました。
ロレックス スポーツモデルがなぜ人気なのかが分かっていただけたでしょうか?ぜひ、お手に取ってその素晴らしさを体感していただけたら幸いです。
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※店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。
また、ジャックロードは店舗に直接ご来店いただくことが難しいお客さまにも快適なショッピング体験をご提供するべく、オンラインストア事業に力を入れております。オンラインストア限定のサービスやクーポンもございますので、ぜひあわせてご利用ください。
当店の大手ショッピングモールにおける受賞歴は こちら からご覧いただけます。