腕時計は、単に時刻を確認するための道具ではありません。こだわりを持つ方にとっては、自分らしさや価値観をさりげなく映し出す、大切な存在ではないでしょうか。しかし街を歩くと、誰もが似たような腕時計を身に着けている光景も少なくありません。
ありふれた時計では満足できない方に向けて、今回は人と違った個性を演出できる、思わず「どこで手に入れたの?」と注目されるような、通好みの腕時計の選び方をご紹介します。
エルジン 米国軍用 Ref.-
気づけば、周囲の人たちの腕元には似たような時計ばかり。デザインも色も、どこかで見たような印象を受けます。だからこそ、自分の腕元には「ひと目で惹きつけるような個性」を与えたい。そんな考えをお持ちの方も少なくないでしょう。
そこでおすすめしたいのが、大量生産モデルにはない、希少性のある時計です。たとえば、限定生産品や生産終了(ディスコン)モデル、職人が一点ずつ仕上げたヴィンテージウォッチなどが挙げられます。
テクノス スカイダイバー Ref.-
現行モデルにはない「味」が感じられる、ダイバーズウォッチ
こうしたモデルを選ぶことで、他とは一線を画す個性的な一本に出会えるはずです。では、どのような腕時計を選べばいいのでしょうか?次の章で解説していきます。
ベンラス ウルトラディープ Ref.6089
男性にとって腕時計は、ファッション以上に注目を集めやすいアイテムです。特にビジネスシーンでは唯一、身に着けられる装飾品といえます。そのため、商談や会議の際などに、ふとした瞬間に見られて、そこから会話が始まることも珍しくありません。
どのようにして手に入れたのかを語る際に、ただ購入したという回答では話は広がりません。たとえば、旅先の小さな店で見つけたヴィンテージモデルであれば、腕時計との出会いのシチュエーションや背景をエピソードとして語ることで、会話がより広がるはずです。
「珍しいね、それどこで?」と聞かれた瞬間、それは自身のストーリーを共有するチャンスともいえるでしょう。人と違う時計は、あなたの印象をより鮮やかに残し、日常のなかで小さな特別感を生み出してくれます。
まだ「これだ」という一本に出会っていないなら、今こそ探し始める絶好のタイミングです。次に腕元を見られたとき、自信をもって語れる時計を身につけましょう。
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ブライトリング 2レジスター クロノグラフ Ref.-
ここからは有名ブランドのなかでも、ひと味違うヴィンテージウォッチをご紹介しましょう。「知ってる人がニヤリとする」ような、ウンチクも合わせて覚えておけば、話のネタになるかもしれません。
ロレックス エアキング Ref.5500
高級腕時計の代名詞として知られるロレックス。メジャーなブランドですが、人とは被りにくいコレクションも存在します。さらにヴィンテージウォッチの世界では全て一期一会のため、被ることはほぼありません。ここでは、そんな少し語れるコレクションをご紹介いたします。
ロレックス オイスター パーペチュアル Ref.1002
ロレックスの原点ともいうべき、オイスター パーペチュアル。ベーシックなコレクションだからといって、その価値を過小評価するのは早計です。高い人気を誇るエクスプローラーやサブマリーナー、デイトナの12時位置にはしっかりと「OYSTER PERPETUAL」の文字が表記されています(下記、赤枠参照)。
すなわち、全てのロレックスにオイスター パーペチュアルの精神が宿っているといっても過言ではありません。ロレックス三大発明の2つである「オイスターケース」「パーペチュアル」を備えたオイスター パーペチュアルは、実用面においては最強ともいえるでしょう。
日付がついていない分、壊れにくく、オーバーホールも比較的安価で済みます。最強のコスパ時計ともいうべきオイスター パーペチュアルは買って損はないはず。ロングセラーモデルでさまざまなバリエーションが存在していることから、自分好みのモデルが選べるのも魅力です。
ロレックス オイスター スピードキング Ref.6430
1950年代のロレックスはオイスターやオイスター パーペチュアルにさまざまなペットネームが存在していました。そのなかでも最も有名なのがエアキングですが、ヴィンテージウォッチの世界を見ると、あまり知られていないペットネームが多数存在します。
そのなかの1つに数えられるのが、オイスター スピードキングです。スピードを連想させるその名称は、1947年にアメリカ空軍のチャック・イェーガーが、人類で初めて音速飛行を成功させた歴史とも重なります。
彼の腕元にはロレックスのオイスター パーペチュアルがあったとされており、このスピードキングとの関連性を想起させるエピソードとして語り継がれています。
ロレックス オイスター ロイヤル Ref.6426
なお、ほかにもオイスター エレガンテ、オイスター ロイヤル、オイスター エベレスト、オイスター エア・ライオンなどが存在していたものの、いずれも姿を消してしまいました。
オメガ コンステレーション Ref.14393-61sc
腕時計世界最大のコングロマリットであるスウォッチグループに属するオメガ。他のブランドとは異なり、コレクションの種類は増やさず、コレクション内でバリエーションを展開する手法がオメガの流儀といえるでしょう。
そんなオメガのなかでも、少し“通”なモデルを選びました。
オメガ コンステレーション Ref.168.005
オメガのなかで、“通”なモデルに該当するのが、「12角」や「パイパン(パイ皿を意味)」ダイヤルの愛称をもつ、コンステレーションです。
この文字盤は製造コストの高さからか、後のモデルでは通常仕様に変更されましたが、その手の込んだ作りはヴィンテージ愛好家からも高い評価を受けています。
現在はその個性的な文字盤により、市場流通価格も高騰しているため、もし見かけることがあれば、手に入れることをおすすめします。
後にこのデザインは、コンステレーション グローブマスターで復活したことでも記憶に新しいでしょう。ブランド公式では「一目でそれとわかるこのモデル」ともいわれる、オメガのアイコニックなデザインが魅力です。
オメガ デ・ヴィル 2レジスター クロノグラフ Ref.146.017
1967年にシーマスターから独立したコレクションとしての道を歩み始めたデ・ヴィル。「都会派ドレスウォッチ」をコンセプトに多くのモデルが生み出されているデ・ヴィルですが、今回ご紹介するモデルは異端ともいえるのではないでしょうか。
ドレスウォッチといえば、2針、スリムなケースが流儀ですが、こちらのモデルはクロノグラフ。さらに日付も9時位置と実にユニークな配置となります。
オメガ スピードマスター プロフェッショナル 5th ストレートライティング Ref.145.022-69st
搭載するムーブメントは、スピードマスターに搭載されているcal.861を改良した、cal.930の手巻きムーブメントとなります。ケース幅が35mmとクロノグラフとしては小径のため、あらゆるコーディネートに合わせやすいモデルなのも特徴です。
チューダー 小バラ オイスター デイト Ref.799-/0
現在はブラックベイコレクションで大人気を誇るチューダーですが、ひと昔前まではロレックスのディフュージョンブランドとして知られていました。
ロレックスのコレクションに酷似したデザインが採用された当時のモデルは、現在では新鮮に映り、ヴィンテージ愛好家のみならず、高い人気を博しています。そのなかでも、少し個性的なモデルをセレクトしてみましょう。
チューダー 小バラ オイスター デイト Ref.799-/0
1969年以降にチューダーは現在の盾をモチーフとしたロゴに統一されます。それまでは、チューダーローズと呼ばれるデザインが採用されていました。このロゴも数種類存在しており、最もメジャーなのが大きいローズの通称デカバラ(ビックローズ)、小さいローズのコバラ(スモールローズ)、盾のなかにローズが入るタテバラがあります。
今回はそのなかでも近年、見かけることが少なくなったコバラ(スモールローズ)を取り上げます。プリントで表示されたロゴはデカバラ(ビックローズ)と異なる、可憐な印象が特徴です
IWC オートマティック Ref.819A
スイス時計でありながらもドイツとの国境に近いことから、ドイツ時計のような質実剛健の時計作りで知られるIWC。軍用時計として誕生したパイロットウォッチや、耐磁性能に特化したインヂュニアなど、多彩なコレクションが展開されています。
ヴィンテージのIWCの特徴とされるのが、定期的なメンテナンスを行えば、デイリーで使える耐久性を誇る点です。
IWC オートマティック Ref.819A
ヴィンテージIWCで抑えておきたいポイントがロゴです。現在は明朝体のロゴですが、初期は筆記体。その後、筆記体とゴシック体の表記と移り変わりました。初期の筆記体も見逃せませんが、デイリーで使用することを考えると、1970年代のモデルがベストです。
となれば、筆記体とゴシック体の表記のモデルが選択肢として浮上します。
今回、取り上げたIWC オートマティック Ref.819Aは、ジェンタデザインを彷彿とさせるCラインケースが特徴。文字盤もミニッツマーカーに、金属のボールを埋め込むパールドロップと凝った作りが見事です。
ジャガー・ルクルト メモボックス オートマティック Ref.855
マニュファクチュールブランドのジャガー・ルクルトは、ムーブメント製造に長けていることでも知られています。
パテック フィリップをはじめとする名門にムーブメントを供給していた歴史もあり、その技術力の高さは時計愛好家からも一目おかれる存在といえるのではないでしょうか。ジャガー・ルクルトといえば、反転機構を持つレベルソのイメージが強いですが、今回取り上げるのはラウンドモデルとなります。
ジャガー・ルクルト メモボックス オートマティック Ref.855
レベルソと同様にジャガー・ルクルトを支えてきたのがメモボックスです。1950年に登場して以来、現在もラインアップされるメモボックスはジャガー・ルクルトの代表作。
1956年に追加された自動巻きムーブメントとアラームの組み合わせは世界初の称号が与えられているほどです。アラームを合わせれば、「ジリリ…」となる、その独特な音はきっと周りに注目されること間違いありません。
アクアダイブ ダイバー Ref.-
いかがでしたか?ありふれた時計に満足できないなら、次は“自分だけの一本”を選んでみるのもアリだと思います。となると、ヴィンテージウォッチが最もおすすめといえるでしょう。
当店ジャックロードには多くのヴィンテージウォッチがセレクトできます。もちろんアフターサービスも万全なので、ぜひ、あなただけのヴィンテージウォッチを探しに出かけてみてください。きっと、魅力的なモデルに出会えるはずです。
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半個室の商談スペースもあり、小さなお子さま連れのお客さまもゆったりとご覧いただけます。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
※店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。
また、ジャックロードは店舗に直接ご来店いただくことが難しいお客さまにも快適なショッピング体験をご提供するべく、オンラインストア事業に力を入れております。オンラインストア限定のサービスやクーポンもございますので、ぜひあわせてご利用ください。
当店の大手ショッピングモールにおける受賞歴は こちら からご覧いただけます。