実直なモノづくりへの姿勢と確かな技術力で知られるセイコー(SEIKO)。創業が1881年と古いだけでなく(あのスイスの名門ロレックスが1905年)、国内はもとより海外での人気も高く、日本が世界に誇る国産時計メーカーとしての地位を不動のものとしています。
今回はそんなセイコーのラインアップのなかから、人気のダイバーズモデルに注目。その歴史や特徴について解説しながら、選び方やおすすめのモデルを取り上げてご紹介いたします。
創業以来、画期的な商品を次々に世に送り出してきたセイコー。同時にオリンピックの公式計時への挑戦、スイス天文台クロノメーター・コンクールへの参加など、オリンピック時計国内外を問わず時計文化の発展に寄与してきました。
そんなセイコーのダイバーズウォッチは、耐外力性や回転防止ベゼル、暗所における視認性の高さなど、あらゆる面においてプロフェッショナルダイバーの使用に耐える機能を備え、JIS(日本工業規格)だけでなくISO(国際標準化機構)のお手本にもなってきました。まさにダイバーズモデルの進化論そのものであるとも言える、その歴史についてご紹介しましょう。
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セイコーがダイバーズモデルを初めて発表したのは、1965年のこと。国産初の150mの防水ダイバーズは、1966年以降の南極観測隊越冬隊員に寄贈されるなど、極地において多くの冒険家、探検家が使用したことで、その信頼性が確固たるものとなります。1968年には300m防水ダイバーズを発表します。
当時、スイスにも例がなかったワンピースケース構造の採用、さらに振動数が高められたムーブメントには手巻き機能が追加されました。探検家の植村直己氏らがエベレスト登頂時に使用したことで耐久性が認められることに。
また、1975年には、防水性能や視認性を飛躍的に高め、外装だけで20件もの特許を得た、初の飽和潜水仕様となったチタン製ケースの600m防水ダイバーズを発表。1978年には高精度クオーツを搭載したモデルが世に出され、水密性、気密性など高い堅牢性を誇る世界最高水準のスペックを備えた画期的なモデルとして、北極探検や潜水調査で活躍します。
さらに、1986年には世界で初めて外胴プロテクターにセラミックスを採用した飽和潜水用1000m防水ダイバーズをリリース。その後も快進撃は止まず、1990年代には世界初のダイブコンピューター機能を搭載した防水ダイバーズや電池交換不要のキネティック200m防水ダイバーズ、水深計と水温計を内蔵した200m防水ダイバーズを次々に発表。2000年代以降も、ぜんまい駆動の電子調速ムーブメント「スプリングドライブ」を搭載するなど、その目覚ましい開発力は時計界の話題を集める革新的な進化を続けています。
現在、セイコーダイバーズモデルは「プロスペックス」ブランドで展開されています。当店では3万円台から50万円台と幅広い価格帯のモデルを取り揃えております。駆動方式は、ソーラー式のもの、自動巻き(手巻き)とがあり、ケースやガラス、バンドの材質はさまざま。ストップウォッチ機能やカレンダー(日付)機能、秒針停止機能などを備えたものもラインアップがされています。
ちなみに現在(2020年2月時点)当店で最も高価なのは、ウォッチデザイナー初の現代の名工・小杉 修弘(こすぎ のぶひろ)がデザイン監修し、世界でも限られたウォッチメーカーにしか製造できない10振動メカニカルムーブメントを1,000m飽和潜水用防水ケースに搭載した高性能ダイバーズウォッチ、プロスペックス マリンマスター 創業135周年記念限定モデル。
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プロスペックス マリンマスター 創業135周年記念限定モデル Ref. SBEX005
セイコーのダイバーズウォッチと一口にいってもさまざま。その歴史が長いだけに、かなりのモデルが出回っています。「セイコーのダイバーズが欲しいけど、どれを買えばよいかわからない」方のために、セイコーダイバーズの選び方について、今回はケースデザイン、ムーブメント、ベルトと人気度といった4つの観点からご紹介いたします。
TUNA-CAN
セイコーのダイバーズウォッチは、そのユニークなケースのデザインによって異名で呼ばれることが少なくありません。なかでも代表的なのが「TUNA-CAN」「モンスター」「サムライ」「タートル」の4つです。
「TUNA-CAN」(上画像)とは円筒を短くカットしたようなシンプルな形状が特徴。ケース径と厚みがツナ缶に似ていることからそう呼ばれます。
モンスター
怪獣が歯をむき出して口を開いたように見える文字盤タイプものは、「モンスター」と呼ばれています。ギザギザとしたベゼルとダイヤルに描かれた長いミニットマークも特徴です。
タートル
シルエットが亀のような印象のものは「タートル」と呼ばれます。ベゼルの側面がギザギザになっていて甲羅に似ているともいわれています。
サムライ
ケースやカン足の上面が日本刀で切り落としたように直線的で鋭角なデザイン、バーインデックスのものは「サムライ」。全体的に凛とした雰囲気が漂います。
スプリングドライブ
セイコーのダイバーズウォッチは、自動巻き、クオーツ、機械式とクオーツの融合スプリングドライブ、ソーラーの具合に、ムーブメントの種類によって分けることもできます。ライフスタイルや好みに合わせて選ぶことが可能です。
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自動巻き
自動巻きは、普段使いしているだけで自動的にぜんまいを巻き上げてくれるので、着けてさえいれば止まることがほとんどありません。
オーバーホールなどの定期的なメンテナンスを施せば、末永く使用できるのが機械式時計の魅力です。
クオーツ
クオーツは電池を搭載しています。水晶振動を利用するのが特徴で、放置しておいても電池が切れない限り止まりません。
ソーラー
ソーラーは、太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換させて動きます。電気は電池に蓄えられ、時計を動かしています。
セイコーのダイバーズウォッチのベルトは、ステンレスとラバー(シリコンバンド)が主流となっています。ステンレスはシャープな印象の見た目が特徴で、耐久性にも優れます。スタイルを選ばないのでコーディネートに取り入れやすいというメリットもあります。
他方、ラバー(シリコンバンド)は耐久性こそステンレスに劣るものの、気軽に着けられて装着感に優れるのが特徴です。カジュアルな印象があるため、普段着に合わせやすいとされますが、あえてドレッシーなスタイルに合わせてドレスダウンするのにも使えます。
プロスペックスダイバー200(SRP587K1)
セイコーのダイバーズウォッチは、人気が高いため、ものによってはかなりの数が出回っています。人と同じものを身につけたくない方は、逆輸入モデルという選択肢もあります。
例えばおすすめなのが、「プロスペックスダイバー200(SRP587K1)」。ブラックとシルバー、ツートンのベゼルが印象的な日本未発売モデルです。分針と秒針にあしらわれた赤がアクセントになり、他にはない凛々しい表情が持ち味となっています。
プロスペックスダイバー200PADI(SRPA83J1)
「プロスペックスダイバー200PADI(SRPA83J1)」もおすすめ。世界最大のダイビング教育機関「PADI」とのコラボレーションによって生まれたモデルです。ネイビーのボディに赤、白が映えるスポーティーなトリコロールが目を引きます。特別感のあるものをお探しの方に。
プロスペックスダイバー200PADI(SRPA21K1)
ステンレスケース派の方なら、「プロスペックスダイバー200PADI(SRPA21K1)」はいかがでしょうか。「PADI」とのコラボレーションモデルで、いわゆる「タートル」と呼ばれるユニークなケースが魅力です。カラーリングのバランスがよい人気モデルです。
間違いのない選択をしたい方は人気モデルから選ぶのがおすすめです。今回は当店ジャックロードの2019年1月~2019年12月におけるWEB注文(受注本数ベース)で特に人気の高かったモデルをピックアップ!ぜひともモデル選びの参考にされてください。
プロスペックス ダイバースキューバ 限定モデル SBDC077
やっぱり人気のネット限定モデル。こちらは海底から見上げる海面の光を表現したグリーンのグラデーションダイヤルが美しいプロスペックス。日本のみの限定モデル。
プロスペックス ダイバースキューバ ネット限定モデル SBDY041
こちらもネット限定モデルの特別カラー仕様。モデルベースとなっているのは先述したタートル。秒針のカラーが特徴です。
プロスペックス マリーンマスター プロフェッショナル SBDX023
続いてはマリーンマスター。こちらは傷のつきにくいセラミックベゼル。ムーブメントはCal.8L35を搭載の本格派。。
プロスペックス ダイバースキューバ メカニカル モンスター 限定モデル SZSC005
こちらはモンスターの限定モデル。2018年に誕生したモデルです。人気の高さも相まって当店では2020年2月現在品切れとなっております。
プロスペックス マリーンマスタープロフェッショナル スプリングドライブ 600M Ref.SBDB013
こちらは裏蓋がなく、表側からしかケースが開かないワンピース構造の採用により600mもの防水性を誇るプロスペックス。ムーブメントにはスプリングドライブのCal. 5R65を採用しています。パワーリザーブインジケーター搭載のハイスペックモデル。
プロスペックス ダイバースキューバ メカニカル Ref.SBDC033
こちらはCal. 6R15を搭載した自動巻きのプロスペックス。200m防水を備えていながら非常にリーズナブルな価格帯です。
プロスペックス ダイバースキューバ 限定モデル Ref.SBDC067
こちらもネット限定モデル。モンスターがベースになっているデザインです。サンゴ礁の海を思わせる鮮やかなブルーとアクセントカラーのイエローが目を引く1本です。
プロスペックスマリーンマスタープロフェッショナル1970メカニカルダイバーズ復刻 SBDX031
こちらのSBDX031も高価格ながら高い人気を誇っています。特徴的な4時位置のりゅうずガードなど、復刻版の名にふさわしくオリジナルデザインを可能な限り忠実に再現しています。
プロスペックス ダイバー200 PADI Ref.SRPA83K1
逆輸入モデルでもご紹介したプロスペックス ダイバー200 PADIも高い人気です。ケース径はなんと52mmと超大型。インパクト抜群です。
セイコーから独立した世界基準ブランドのグランドセイコーにもダイバーズウォッチのラインアップがございます。その名もグランドセイコー スポーツ タフGSシリーズ。グランドセイコーのデザインコードと、世界最高峰のムーブメント「9Fクオーツ」を搭載したグランドセイコーがグランドセイコー スポーツ タフGSシリーズです。
「タフGS」特有の切り立ったベゼル、荒々しいケースの縦筋目、ザラツ研磨による稜線など、存在感のあるグランドセイコーです。ムーブメントにはダウンサイジングされたコンパクトムーブメント「Cal.9F61」を搭載。防水性能は200m潜水用防水を備えています。
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プロスペックスダイバースキューバLOWERCASEプロデュース限定モデル Ref.STBR039
ダイバーズというとメンズモデルを想像しがちですが、セイコーのダイバーズウォッチにはレディースモデルもラインアップがされています。こちらは「プロスペックスダイバースキューバLOWERCASEプロデュース限定モデル」。セイコーダイバーズのアイコンとも言える外胴プロテクター構造を採用しつつも、ダウンサイズがされていて軽量かつコンパクト。価格もリーズナブルです。
プロスペックスダイバースキューバLOWERCASEプロデュース限定モデル Ref.STBR008
ゴールドとネイビーのコントラストが美しい「STBR008」といい、黒をベースとしたマニッシュの仕上がりながらヴィンテージ感が漂う「STBR039」といい、どちらもタウンユースにマッチしたバランスのよい仕上がりです。どちらも限定本数なので、ご購入はお早めに。
いかがでしたか?
セイコーのダイバーズウォッチは、実直なモノづくりへの姿勢と確かな技術力が注ぎ込まれた本格腕時計揃いです。誕生以来、およそ半世紀にわたって磨き上げられた進化の軌跡を、ぜひお手にとってお確かめください。
当店ジャックロードでは今回ご紹介したモデル以外にも多数のセイコーダイバーズウォッチを取り揃えております。この機会にあなただけの1本を探してみてはいかがでしょうか?
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半個室の商談スペースもあり、小さなお子さま連れのお客さまもゆったりとご覧いただけます。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。