去る2020年9月1日に発表されたロレックス2020年新作情報。告知動画が公式サイトに掲載されてから腕時計ファンの間では一体どんな新作が発表されるのか、その予想も含めて大きな話題となっていましたね。
腕時計専門店である当店ジャックロードでも、発表前日の2020年8月31日に当ブログにて予想と振り返りの記事をアップしましたが、実際のところ新作の内容はどうだったのか、答え合わせも兼ねてまとめてみました。
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2020年新作ロレックスが発表されます！
2020年9月1日、予定通りにロレックス公式サイトにてロレックス2020年新作モデルが公開されました。予想通り、サブマリーナーが新型に切り替わりました。
ロレックス愛好家ではない限り、従来型との見た目での変更点は少ないキープコンセプトを貫いたフルモデルチェンジと言えるでしょう。以降、主な変更点について詳しく解説していきましょう。
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サブマリーナー デイト系に搭載していたcal.3135のルーツは1989年。サブマリーナー ノンデイトに搭載されていたcal.3130はcal.3135の派生形として2000年に登場しました。約30年近く生産されていた完成形とも言えるロレックスの基幹ムーブメントだけに、細心の注意を払いアップデートされたようです。
名称は、それぞれcal.3135がcal.3235、cal.3130がcal.3230へと変更され、パワーリザーブがそれまでの48時間から70時間と長時間の駆動が可能となりました。これで金曜日の夜に時計を外しても、月曜日の朝に時刻合わせをしなければならない煩わしさが回避できるため、大幅に実用性が向上したと言えるでしょう。
さらに耐磁性・耐衝撃性も向上されています。すでに先行してデイトジャスト、シードゥエラー43、ディープシー、ヨットマスターが搭載しているロレックス最新鋭のムーブメントが、ようやくサブマリーナーにも搭載されたことになります。
ロレックス シードゥエラー43 Ref.126600。こちらは2017年に先行してフルモデルチェンジを果たしたシードゥエラー43。ロレックス新世代ムーブメントであるcal.3235を搭載しています。今回アップデートされたサブマリーナー デイトも共通の心臓が与えられたことになります。
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一見するとその違いはわかりにくいものですが、ケースサイズが従来の40mmから41mmに拡大されました。サブマリーナーのケースサイズが拡大したのは1959年に発売されたRef.5512以来、実に約60年ぶりとなります。
41mmに拡大したことにより、ロレックス・ダイバーズ系が40mmから44mmまでフルラインアップがされていました。以下のように1mm刻みでお好みのサイズが選択できるようになり、商品力が向上したと言えるでしょう。ヨットマスター、シードゥエラーはモデル名にケースサイズが入りますが、サブマリーナーはモデル名にケースサイズは入らないようです。
ヨットマスター40 → 40mm
サブマリーナー → 41mm
ヨットマスター42 → 42mm
シードゥエラー43 → 43mm
ディープシー → 44mm
ケースサイズが拡大されたことでブレスレットの幅が広く、ケースラグも細くなり、全体のバランスが整えられています。装着感が気になる所ですが、新しいサブマリーナーが入荷次第、また改めてご紹介していきたいと思います。
ロレックスと関係性の深いチューダー(チュードル)のヘリテージ ブラックベイ Ref.79230B。こちらは同社のサブマリーナーにあたるチューダー(チュードル)のレトロダイバーズモデルことヘリテージ ブラックベイ。ケースのサイズは41mmで、新型サブマリーナーと数値上では同一です。搭載されているcal.MT5602自動巻きムーブメントのパワーリザーブは約70時間を誇ります。
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見た目で最も大きく印象が変わるのが文字盤のカラーでしょう。従来ラインアップがされていたグリーン文字盤のRef.116610LV、さらにブルー文字盤のRef.116619LBは新型に引き継がれず廃止され、以下のように変更されています。
グリーンサブRef.116610LV(グリーン文字盤) → Ref.126610LV(黒文字盤)
ホワイトゴールド 青サブ Ref.116619LB(ブルー文字盤) → Ref.126619LB(黒文字盤)
生産が終了したグリーン文字盤のRef.116610LV(通称ハルク)。グリーンサブは先々代型に存在していたRef.16610LV(通称カーミット)のカラーリングがセラミック製ベゼルに変更されて再登場しました。これは人気が出そうです。逆にグリーン文字盤のRef.116610LV(通称ハルク)は今後の価格推移が気になるところですね。
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生産が終了したホワイトゴールドケースのRef.116619LB(ブルー文字盤)。ブルー文字盤にブルーベゼルの組み合わせは廃止されたものの、ブラック文字盤で落ち着いた印象になったRef.126619LBもやや価格がネックになりそうですが、高い人気となることが予想されます。
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最後に気になる価格です。果たして旧型モデルからの価格変更はどれほどでしょうか?
サブマリーナー Ref.124060 メーカー希望小売価格777,000円(税抜)←旧メーカー希望小売価格757,000円(税抜)
サブマリーナーデイト Ref.126610LN (黒文字盤) メーカー希望小売価格878,000円(税抜)←旧メーカー希望小売価格858,000円(税抜)
サブマリーナーデイト Ref.126610LV (黒文字盤) メーカー希望小売価格918,000円(税抜)←旧メーカー希望小売価格898,000円(税抜)
サブマリーナーデイト Ref.126613LB (青文字盤) メーカー希望小売価格1,372,000円(税抜)←旧メーカー希望小売価格1,352,000円(税抜)
サブマリーナーデイト Ref.126613LN (黒文字盤) メーカー希望小売価格1,372,000円(税抜)←旧メーカー希望小売価格1,352,000円(税抜)
サブマリーナーデイト Ref.126613LB (青文字盤) メーカー希望小売価格3,551,000円(税抜)←旧メーカー希望小売価格3,431,000円(税抜)
サブマリーナーデイト Ref.126613LN (黒文字盤) メーカー希望小売価格3,551,000円(税抜)←旧メーカー希望小売価格3,431,000円(税抜)
サブマリーナーデイト Ref.126619LB (黒文字盤) メーカー希望小売価格3,814,000円(税抜)←旧メーカー希望小売価格3,693,000円(税抜)
上記の通り、ステンレススチール、ロレゾール(コンビ)は2万円アップ、金無垢は約12万円アップに変更となりました。それぞれ大幅に進化された内容でこのメーカー希望小売価格改定は良心的な設定だと思われます。当店ジャックロードに入荷次第、並行輸入価格についてもご紹介したいと思います！
ティザー動画に記載されていた「OUT OF THE BLUE(スラングで予期せぬ、突然の意味)」は実はオイスターパーペチュアルのフルモデルチェンジを指していたのではないかと思います。全く予期せぬ新作モデルの登場であったためにノーマークだった方も多いのではないでしょうか。筆者も予想だにしませんでした。
そんなオイスターパーペチュアルは従来までの39mmサイズがディスコン(生産終了)、41mmにケースサイズが拡大されました。36mmは引き続きラインアップがされています。ムーブメントはサブマリーナーノンデイトと共通のcal.3230を41mm、36mmともに搭載し、ロレックス新世代モデルに進化しています。
見た目は従来通りですが、キャンディピンク、ターコイズ、グリーン、イエロー、コーラルレッドなど、華やかな文字盤がラインアップに加わりました。
特にターコイズ文字盤はティファニーブルーを彷彿とさせるカラーで人気が集中するのではないかとみています。
またデイトジャスト31にも新しい文字盤のホワイトロレゾール(ステンレススチール×ホワイトゴールドベゼル)が追加されました。
ロレックス オイスターパーペチュアル36 Ref.126000。コーラルレッドと呼ばれる文字盤はオレンジ色が強いレッド文字盤。既存のロレックスにはラインアップがされていなかったビビッドなカラーリングは新たな顧客層の開拓につながるのではないでしょうか。
こちらは生産が終了したロレックス オイスターパーペチュアル Ref.114300。ケースサイズ39mmの程よい大きさで人気を集めていましたが、41mmにサイズアップしたことでこちらは生産終了となりました。落ち着いたカラーリングで人気を博していたRef.114300ですが、新型Ref.124300ではビビッドなカラーリングに変更され、若年層へのアピールを強化する路線にシフトした模様です。
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ロレックス初のコンプリケーションモデルとして2012年に誕生したスカイドゥエラー。ヨットマスターIIと同様にベゼルを操作して第2タイムゾーン、さらに年次カレンダーを備えた最上級の実用性が組み込まれたモデルとして人気を集めています。
そんなスカイドゥエラーについにオイスターフレックスモデルがラインアップ。ヨットマスター、デイトナに続き、スカイドゥエラーに採用されたオイスターフレックスは上位モデルのみ許される仕様のようです。素材別だとイエローゴールド(Ref.326238)、エバーローズゴールド(Ref.326235)のみに追加されました。
こちらはレザーストラップ仕様のスカイドゥエラーことRef.326135。ラグジュアリーな雰囲気が魅力のレザーストラップ仕様でしたが、ラバーストラップ仕様とすることでスポーティー路線に変更されたということでしょうか。
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例年とは異なる9月1日に新型モデルが発表されることになった2020年新作ロレックス。予想通り、サブマリーナーが新世代にアップデートされました。ノーマークだったのはオイスターパーペチュアルの刷新と41mmモデルの登場です。他のブランドがダウンサイジング化傾向の中で、ロレックスはあえて大型ケースを登場させました。
今回のアップデートで、ロレックスのラインアップで旧世代のムーブメントを使用しているモデルはエクスプローラー、エクスプローラーII、エアキング、ミルガウス、オイスターパーペチュアルデイト、そしてデイトナになります。したがって来年以降、上記モデルが数年かけて新型に切り替わることが予想されます。一旦どのような新型モデルが登場するのか、今から待ち遠しいですね！
いかがでしたか？今回は先日発表された2020年新作ロレックスについてまとめてみました。
まだ当社に入荷がないので実物を基にした情報をお伝えできないのが残念ですが、入荷次第、情報をアップデートしていきたいと思います！時計の王様、ロレックス。新作発表におけるその話題性も並大抵ではありません。今後も引き続き要注目ですね！
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