1905年に創業して以来、実用時計の最高峰として君臨するロレックス。創業から100年以上の歴史をもつロレックスですが、1980年はどのように歩んでいたのでしょうか。
今回は1980年(昭和55年)のロレックスに着目しつつ、時代背景や時計史、1980年製のヴィンテージウォッチをピックアップしてご紹介していきます。
1980年はロレックスの変革期、1960年代に開発された自動巻き専用ムーブメント cal.1500系キャリバーの後継ムーブメントとして誕生したcal.3000系キャリバーが完成し、各主要コレクションに随時搭載をし始めた時代です。
時計の心臓部のみにとどまらず技術の進歩は風防にも及び、硬質プラスチック製から人工サファイアで加工したサファイアクリスタルに置き換えられていきます。傷に強く耐久性にも優れるサファイアクリスタル風防は防水性にも貢献、サブマリーナーの防水性能がそれまでの200mから300mにスペックアップしたほどです。
ロレックス サブマリーナーデイト Ref.16800
1980年あたりに登場したサブマリーナーデイトの2ndモデルであるRef.16800。それまでの毎時19,800振動から毎時28,800振動にハイビート化されたことで精度が向上。さらにりゅうずを1段引いた状態で回転させると日付が単独で可動するクイックチェンジ機構が新たに装備されたことも大きなニュースとなりました。
他にも風防がそれまでのプラスチック製からサファイヤクリスタルに変更されたことで防水性が300mにスペックアップ。回転ベゼルは逆回転防止機構が装備されたのもこのRef.16800からとなります。
前年の第2次オイルショックの影響で原油高のピークを迎えた1980年(昭和55年)。海外主要メーカーに比べ小型で燃費に優れた日本車は多くの国々に輸出され、1980年に日本は世界一の自動車生産国に輝きます。1980年代後半までにバブル景気の後押しもあり現在では考えられないような魅力的なモデルが製造販売された時期でもあります。
機械式時計冬の時代と呼ばれた1970年代が終焉を迎えた1980年。各社では機械式時計ムーブメントにムーンフェイズ、トリプルカレンダークロノグラフなどレトロな機構を組み合わせた新たな機械式ムーブメントの開発を進めていたことから、1990年代に機械式時計が復権する動きがこの時すでに見受けられました。
ムーブメントだけに限らず加工技術の進化も目覚ましく、それまで時計素材に使用されなかったチタン製の時計が生産されるなど時計の歴史は新たな局面を迎えようとしていたのです。
1980年に登場以来、ウブロの歴史とともに歩んできたモデルがクラシックコレクション。当時としては画期的なステンレススチールケースにラバーストラップの組み合わせは現在こそ多くのブランドがラインアップしていますが、1980年時点でこの組み合わせをしていたのはウブロのみ。
2008年にクラシックモデルを現代流にアレンジしたのがクラシック フュージョンで、5種類のサイズ展開、チタン、ゴールドなど多くのバリエーションを誇るウブロの基幹モデルとしてブランドを支えています。
ポルシェデザイン チタニウム クロノグラフ Ref.3700
IWCとパートナーシップを締結していた時代に生産されたポルシェデザインを代表するロングセラーモデルがチタニウム クロノグラフです。そのモデル名からも分かる通り、チタニウムを素材に使用した画期的なモデル。
チタンは加工が難しいことで知られ、こちらのチタニウム クロノグラフのような滑らかなケースデザインは製作が難儀であったにも関わらず、ポルシェデザインとIWCは独自の高度な技術をもって実現します。これによりポルシェデザインの名は時計界において一躍注目されることになります。
ここからは、当店ジャックロードにこれまで入荷した1980年製の個体をご紹介いたします。
ロレックス サブマリーナーデイト Ref.1680
サブマリーナー初のデイトモデルとして誕生したRef.1680は約10年で生産が終了、次世代モデルであるRef.16800を1980年ころからリリースし始めました。Ref.1680は1960年代半ばから生産されていた傑作ムーブメントcal.1570を搭載しており、サブマリーナーデイトのロービート(毎時19,800振動)ムーブメントはこのRef.1680で生産を終えることになります。
Ref.1680の初期モデルにはロレックスレアモデルの代表ともいえる赤サブが存在しプレミア価格で推移していますが、近年はロゴが白い通常のサブマリーナーデイトも価格が上昇し始めています。
ロレックス デイトジャスト クオーツ Ref.17013
他のブランドと同様にロレックスも1970年代に自社製クオーツムーブメントを完成させており、基幹モデルのデイトジャスト、デイデイトにクオーツモデルをラインアップしています。ケースとブレスレットを一体化させた専用のケースとブレスレットを採用し、機械式モデルとの差別化を図った専用デザインで登場。ステンレススチール、コンビ、少数ながらゴールドモデルもラインアップされるなど豊富なバリエーションを誇ります。
いかがでしたか。
今回は1980年製のロレックスとヴィンテージウォッチについてご紹介いたしました。
当店ジャックロードでは今回ご紹介したモデル以外にもヴィンテージロレックスを豊富に取り揃え!これを機にあなただけの一本を探してみてはいかがでしょうか?
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