当時ならではのデザインと雰囲気が愉しめるヴィンテージ時計において、1970年はクオーツ時計の出現によりオーソドックスなデザインから前衛的かつユニークなデザインの時計が登場し始めた時代です。
1970年代に発売された時計のデザインは時計界の長い歴史においても奇抜なものが多く、また現在では再現できない装飾が施された個体も存在することから大きな注目を集めています。
今回はそんな1970年(昭和45年)にフォーカスして、時代背景や時計史、1970年製のヴィンテージウォッチをピックアップしてご紹介いたします。
人類の進歩と調和をテーマに77カ国が参加した日本万国博覧会(大阪万博・EXPO'70)が開催された1970年。終戦から25年を記念した国家プロジェクトが開催された一方で、日米安保条約改定による70年安保闘争、日本航空機よど号ハイジャック事件発生など世間を騒がせる出来事が起きました。
ファッション業界ではココ・シャネルが最後に生み出した香水シャネルN°19が発売、ロングヘアーやトンボめがねが流行した1年でした。
1969年12月25日にセイコーはそれまでの時計の概念を変える世界初のクオーツ時計、セイコー クオーツアストロン 35SQを発売。この出来事は後にクオーツショックと呼ばれスイス時計界を震撼させることになります。多くのブランドがクオーツムーブメントの開発に追従し、あのロレックスも1970年にベータクオーツ Ref.5100を少数生産、1977年にオイスタークオーツとしてクオーツムーブメントを搭載したデイトジャスト、デイデイトが生産されました。この出来事によって1970年代は機械式時計冬の時代へ突入することになります。
1970年5月6日に発表されたハミルトンのデジタルウォッチ パルサー。それまでは針とインデックスで時刻を表示するのがセオリーでしたが、こちらのモデルはLED(発光ダイオード)で時刻を表示するという、その概念を大きく覆す機能が採用されました。
こちらのパルソマティックはパルサー誕生40周年を記念して生産されたモデル。デザインこそ初代パルサーを彷彿とさせるものでしたが、ムーブメントは機械式自動巻充電クオーツが搭載されるなどアップデートが施されています。
高深度で作業を行うダイバー向けとして誕生した初代シーマスター600。プロプロフとはフランス語で「プロフェッショナルダイバー」を意味している。ダイビング時に水圧で回転ベゼルが誤作動しないように、赤いプッシュボタンでロックを解除しなければベゼルが回らないセキュリティ機構が組み込まれています。2016年に約2倍の防水性が与えられたシーマスタープロプロフ1200mが登場、オメガ最強のダイバーズとして君臨しています。
1965年に国産初のダイバーズ時計を発表したセイコーの2ndモデルが1970年に登場。4時位置にりゅうずとりゅうずガードが配されたユニークな形状のケースが特徴的なモデル、冒険家・植村直己氏が北極圏犬ぞりの旅に帯同し、過酷な環境における高い耐久性が実証されたことで知られます。その2ndダイバーズを現代デザインで復刻したのがこちらのRef.SBDC143です。ユニークな形状のデザインを継承しながら現代流にデザインがアップデートされています。
1960年にりゅうずガードを備えて登場したGMTマスターの2ndモデル。20年近く生産されていたロングセラーモデルとなるRef.1675は細かいディテール変更を加えながら生産されました。ステンレススチールモデル以外にもオールゴールドモデルもラインアップされ、ラグジュアリーな位置づけの個体も存在します。こちらは程よくエイジングしたフチ無しインデックスがヴィンテージらしさを強調してくれる逸品です。
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ロレックス GMTマスター Ref.1675
デイトジャストのエントリーモデルとしてラインアップされていたオイスターパーペチュアルデイト。ケースサイズ34mmの小ぶりなサイズは性別問わず愛用できるモデルとして人気を博しました。こちらの個体はオイスターパーペチュアルデイトの中でも最も定番の仕様。シルバー文字盤に3連の巻きブレスが装着されたスタイルはほどよくヴィンテージテイストが感じられます。
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ロレックス オイスターパーペチュアルデイト Ref.1500
軍用モデルであったマークシリーズの技術を民生向けとして市販されたのがインヂュニアです。オーソドックスなフェイスに耐磁性能が与えられたインヂュニアは、初代モデルに比べケースの厚みが抑えられながらも120mの防水を誇るなど当時の最新技術が投入されました。こちらの個体は文字盤、針、インナーケースが交換されているため、日常使用においても安心して活用できるヴィンテージ時計です。
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IWC インヂュニア Ref.866A
ロレックス デイトジャスト Ref.1600
1945年にラインアップに加わって以来、ロレックスの基幹コレクションとして牽引し続けているデイトジャスト。こちらの個体は当時のデイトジャストとしては珍しいスムース(ポリッシュ)ベゼルが装着され、ドレッシーかつスポーティーなテイストを愉しむことができます。モザイクパターンが施されたシルバーカラー文字盤や3連の巻きブレスなど現行デイトジャストには存在しない仕様が備わります。
いかがでしたか。
今回は1970年製のヴィンテージウォッチについてご紹介いたしました。自身の生まれ年(バースイヤーウォッチ)から時計を選べばきっとその時計に対しての愛情は格別になるはずです。
今回ご紹介した時計以外に当店ジャックロードでは多数のヴィンテージウォッチを取り扱っているので、ぜひチェックしてみてください。
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1970年製ヴィンテージ時計一覧
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