世界三大時計の1つであるヴァシュロン・コンスタンタン。中でもラグジュアリースポーツウォッチに位置する人気のオーバーシーズはヴァシュロンを代表するモデル基幹モデル。
今回はそんなオーバーシーズの祖とも言えるヴァシュロン・コンスタンタン 222に着目しつつ、オーバーシーズのラインアップ、そして同モデルのデザイナーであるヨルグ・イゼック(Jorg Hysek)から競合関係のモデルまで幅広く言及します!
1755年に創業して以来、現在も世界三大時計の一角として君臨するヴァシュロン・コンスタンタン。
一時期はバセロン・コンスタンチンという名前で親しまれていた世界最古の名門ブランドです。現在はリシュモングループの傘下で、世界五大時計に入るランゲ&ゾーネとも同じグループに属しているブランドで、ドレスウォッチからコンプリケーションウォッチまで幅広く取り扱う老舗メゾンです。格式高いブランドのロゴは「マルタ十字」で、1880年に商標登録されています。
■あわせて読みたい 関連記事
【世界三大時計ブランド】~パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタン~最高級の雲上ブランドの魅力
ヴァシュロン コンスタンタン 222 Ref.222
1977年、ヴァシュロン・コンスタンタン創業222周年を記念し、222本が限定生産された伝説のスポーツウォッチがヴァシュロン・コンスタンタン 222です。
後述しますが、ヴァシュロン・コンスタンタン 222の誕生を機にライバルブランドとなるパテック フィリップ、オーデマ ピゲが先行した「ステンレススチール製の高級スポーツウォッチ」というジャンルにヴァシュロン・コンスタンタンもついに参入を果たしました。
デザインは気鋭のデザイナー、ヨルグ・イゼック(Jorg Hysek)を起用し、パテックのノーチラスやオーデマ ピゲのロイヤルオークとは異なるヴァシュロン・コンスタンタンらしい世界観を持ったモデルが誕生しました。
ケースとブレスレットが一体型になるフォルムに、ねじ込み式のベゼル、5時位置にはブランドの象徴でもあるマルタ十字のロゴが装備されています。
薄型でありながらも120m防水のスペックを誇っていることも特徴と言えるでしょう。ケース素材はステンレススチール、コンビ、イエローゴールドがラインアップされていました。
生産数が少ないモデルということ、オーバーシーズの源流ともいえるモデルということで近年再評価されている時計のひとつに数えられます。ヴァシュロン・コンスタンタン 222から始まる後継モデルについて見ていきましょう!
■あわせて読みたい 関連記事
ドレス×スポーティ ラグジュアリースポーツウォッチの世界
ヴァシュロン コンスタンタン 222 Ref.-
まずはヴァシュロン・コンスタンタン 222。ケースからブレスレットまで流れるようなラインが後のオーバーシーズを想起させるデザインです。
ヴァシュロン・コンスタンタン 333
ヴァシュロン・コンスタンタン 222の生産終了後に登場したヴァシュロン・コンスタンタン 333。ドレスウォッチ路線にコンセプトを変えたデザインで登場。
ヴァシュロン・コンスタンタン フィディアス
ヴァシュロン・コンスタンタン 333の後継モデルとして登場したヴァシュロン・コンスタンタン フィディアス。このブレスレットの造形は後のオーバーシーズを想起させるものですね。
1996年にラインアップに加わったヴァシュロン・コンスタンタンのスポーツウォッチがオーバーシーズです。
ケースとブレスレットが一体型となったデザインはヴァシュロン・コンスタンタン 222を継承しつつも、ブランドのアイデンティティとなるマルタ十字をベゼルに配した押し出しの強いデザインが採用されました。
これによりオーバーシーズはヴァシュロン・コンスタンタンを代表する、そしてパテック フィリップ アクアノート、オーデマ ピゲ ロイヤルオークといったライバルと比肩する人気を得ることになります。
■あわせて読みたい 関連記事
腕時計と共に生きる~店長 阿部が語る過去、現在、未来~後編[スタッフ愛用時計vol.14]
■関連商品はこちら
ヴァシュロン・コンスタンタン オーバーシーズ 一覧
ここからはヴァシュロン・コンスタンタン 222をデザインしたヨルグ・イゼック(Jorg Hysek)に着目してみましょう。
ヨルグ・イゼックはロレックスのデザイン部門に就業後、独立。自身の名前を屋号としたブランド、ヨルグ・イゼックを設立。独創的なデザインで知名度を高めますが、2006年に自身は会社を去り、ブランド名がハイゼックと変更されました。
現在はトゥールビヨン機構を使用した独創的なデザインで活動しています。ちなみにブレゲのラグジュアリースポーツウォッチであるマリーンもヨルグ・イゼックの代表作となります。
■あわせて読みたい 関連記事
ブレゲのラグジュアリースポーツウォッチ マリーンの魅力
■関連商品はこちら
ハイゼック 一覧
1969年に起きた「クオーツショック」、「クオーツ革命」は時計業界に大激震が起こった出来事でした。これによりスイス時計業界は大きな打撃を受け、経営が成り立たなくなり休眠するブランドが相次ぎました。
そのような時代背景の中、ヴァシュロン・コンスタンタン、パテック フィリップ、オーデマ ピゲなどのスイス高級時計ブランドは新たなジャンルを模索し、その中で生み出されたのが「ステンレススチール製の高級スポーツウォッチ」、現代でいわれるラグジュアリースポーツウォッチ(定義は厳密ではありません)というジャンルでした。
ここではヴァシュロン・コンスタンタン 222と同年代にリリースされたライバルとも言えるパテック フィリップ ノーチラスとオーデマ ピゲ ロイヤルオークをピックアップいたします。
ちなみに両モデルともにジェラルド・ジェンタがデザインを担当していること、ベースとなるムーブメントがジャガー・ルクルト社製Cal.920と共通点が多いモデルでもあります。
パテック フィリップ ノーチラス Ref.3700/1
1976年に登場したパテック フィリップ初のステンレススチール製スポーツウォッチがノーチラスです。
スポーツウォッチでありつつも薄型化を実現させるために、当時はケースの左右にある突起でケース本体とベゼルを固定する構造でした。後に3ピース構造に変更されましたが、現在もノーチラスのデザインアイデンティティとして継承されています。
■あわせて読みたい 関連記事
【パテック フィリップ】ラグジュアリースポーツウォッチの代表格 ノーチラスの魅力
■関連商品はこちら
パテック フィリップ ノーチラス 一覧
オーデマ ピゲ ロイヤルオーク Ref.5402
1972年に誕生したオーデマ ピゲを代表するスポーツウォッチ、ロイヤルオーク。
今回、ピックアップした3社の中では先陣を切って発売されたモデルでした。ノーチラスとともにデザインを担当したのはジェラルド・ジェンタで、薄型化を実現するためにベゼル上にビスを設け、さらにラバー素材のインナーケースで耐衝撃性に優れたスポーツウォッチを完成させました。
■あわせて読みたい 関連記事
【パテック フィリップ】ラグジュアリースポーツウォッチの代表格 ノーチラスの魅力
オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)~スーツに似合うスポーツウォッチを求めて~[スタッフ愛用時計Vol. 19]
■関連商品はこちら
オーデマ ピゲ ロイヤルオーク 一覧
いかがでしたか?
オーバーシーズの源流とも言えるヴァシュロン・コンスタンタン 222を中心に、派生モデル、デザイナー、ライバル関係とも言えるパテックやオーデマ ピゲのラグジュアリースポーツウォッチについてご紹介しました。
ヴァシュロン・コンスタンタン 222は既に生産終了となっておりますので入手は困難。手に入れるには中古・ヴィンテージ市場となります。
当店ジャックロードでは中古・ヴィンテージともに仕入れを積極的に行っております!
入荷の情報は随時当店Twitter公式アカウント(
@JACKROAD
)でも行っておりますので、チェックしてみて下さいね!希少なヴァシュロン・コンスタンタン 222に出会えるチャンスがあるかも?!
■関連商品はこちら
ヴァシュロン・コンスタンタン 一覧
ジャックロードJACKROAD
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ3F
JR中野駅北口徒歩5分
電話 [店舗]
03-3386-9399
[通販]
03-3389-1071
営業時間 11:00~20:30
店舗案内は
こちら
オンラインストアは
こちら
業界最大手!全国屈指の品揃えを誇るメンズブランド腕時計専門店ジャックロード。創業30年以上の実績と信頼を誇る、並行輸入店の草分け的存在です。東京・中野ブロードウェイ3Fに店舗があり、ブランドジュエリー&バッグ店舗、姉妹店であるレディース腕時計専門店ベティーロードも併設されているため、ご家族やご友人同士でご来店いただいてもみなさまにお楽しみいただけるラグジュアリー空間となっております。
半個室の商談スペースもあり、小さなお子さま連れのお客さまもゆったりとご覧いただけます。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。