高級時計の発表会の場として長年親しまれてきたバーゼルワールドが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により開催の延期、そしてロレックスを始めとする主要メーカーの撤退が起きた2020年。ロレックスは異例ともいえる自社公式サイトにてロレックス2020年新作モデルとしてサブマリーナーを約10年ぶりに刷新したことは記憶に新しいでしょう。
ロレックスの2021年新作モデルはウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ(Watches & Wonders Geneva)を新たな発表の場としながら、チューダー(チュードル)、パテック フィリップ、シャネル、LVMHグループなどのバーゼルワールド撤退メーカー、カルティエを擁するリシュモングループなど錚々たるメーカーが参加するデジタル展示会で発表する運びとなりました。
2021年4月2日には例年通りティザー動画(新作の予告動画)が公開されたことで多くの腕時計ファンの間では一体どんな新作が発表されるのか、その予想も含めて大きな話題となりました。今回は実際のところ新作の内容はどうだったのか解説していきたいと思います。
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ロレックス エクスプローラー Ref.124270
36mmのケースサイズに原点回帰したエクスプローラー Ref.124270
2020年4月7日の19時過ぎ(スイス時間午後12時)にロレックス公式サイトにてロレックス2021年新作モデルが公開されました。大きく映し出されたのは大多数が予想していたエクスプローラーIIではなく、エクスプローラーでそれもイエローロレゾール仕様(コンビ)と衝撃的なサプライズでした。
2021年新作として登場したエクスプローラーは2型。ステンレススチール素材のエクスプローラー Ref.124270、そしてイエローロレゾール(コンビ)のRef.124273です。ケースサイズは36mmにダウンサイジングし、2010年まで生産されていたRef.114270と同一という原点回帰となりました。
これにより2010年から11年間にわたって生産されてきたRef.214270は生産終了、すなわち39mmサイズのエクスプローラーの歴史に幕が下りたこととなります。
ムーブメントはロレックス新世代のcal.3230こと32系に進化したことで、他の新世代ロレックスと同様に6時位置のSWISS MADEの中央に王冠(コロネット)マークが入りました。さらに、Ref.214270で6時位置に移動したEXPLORERロゴが12時位置に移動したことで一見するとRef.114270を彷彿とさせるデザインとなりました。
ロレックス エクスプローラー Ref.124273
衝撃を与えたエクスプローラーのイエローロレゾールことRef.124273
ロレックス2021年新作で最も話題となったのがエクスプローラーのイエローロレゾールことRef.124273。2019年にシードゥエラー43のイエローロレゾール Ref.126603が設定されたことが記憶に新しく、現在も多くのロレックス プロフェッショナルモデルにイエローロレゾールが設定されているため待望のラインアップといえるでしょう。
18Kイエローゴールドが使用されるパーツはベゼル、りゅうず(王冠マークの下にドットが2つのコンビ仕様)、オイスターブレスレットのセンター駒、針、インデックスと多岐にわたります。
メーカー希望小売価格はステンレススチール素材のエクスプローラー Ref.124270が793,100円(税込)、イエローロレゾール(コンビ)のRef.124273は1,236,400円(税込)。ここでは今回のエクスプローラーのコンビモデルに近しい、かつてリリースされたイエローゴールドを採用したモデルを振り返ってみましょう。
1950年代~1970年代にエクスプローラーに存在していたボーイズサイズであるRef.5500は、エアキングをベースとして生産されていました。そのエアキングの希少モデルであったエアキングデイトの兄弟モデルとして生産されていた希少モデルがエクスプローラーデイト。ケースサイズは34mmとエアキングと同一、ムーブメントもノンクロノメーター仕様。現存数が少ない希少モデルです。
ロレックス オイスターパーペチュアル Ref.14203
90年代に生産されていたオイスターパーペチュアルにラインアップされていたのが3.6.9インデックス仕様のグレー文字盤、イエローロレゾール仕様のRef.14203。今回、登場したRef.124273の雰囲気を感じさせるモデルが過去に販売されていました。
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ロレックス エクスプローラーII Ref.226570
大幅に刷新された新世代ムーブメント、cal.3285を搭載
多くの方が予想していたエクスプローラーIIの新型モデルことRef.226570が登場。誕生50周年とのことで特別な仕様、バリエーションがラインアップされることが予想されましたが、外装の変更は最小限に抑えられた正常進化型として登場。長らく噂されていたセラミックベゼルは見送られ耐久性の高いメタルベゼルを引き続き採用することになりました。
ムーブメントはエクスプローラーと同様に新世代であるcal.3285に置き換えられました。特筆すべき点が48時間から70時間へと大幅に持続時間が改善されたパワーリザーブ。その他にも耐衝撃性など細かいパーツの改善が行われています。
ロレックス エクスプローラーII Ref.226570
外観上においては旧型との相違は最小限に抑えられている
一見すると旧型Ref.216570との違いがわかりにくいRef.226570ですが、6時位置のSWISS MADEの中央に王冠(コロネット)マークが入ったこと、ケース、ブレスレットがスリムになっています。
黒文字盤に限っては針の中央部分が黒く着色された通称ファントムと呼ばれる視覚効果が廃止されました。
メーカー希望小売価格は1,049,400円(税込)です。
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ロレックス コスモグラフ デイトナ メテオライト Ref.116509
2004年ころにラインアップに加わり人気を博していたメテオライト(隕石)文字盤
ロレックスを代表するプロフェッショナルウォッチ、デイトナは発表当日までに数多くの噂が流れました。デイトナは41mmケースサイズになるらしい、プラチナのRef.116506は生産終了になるらしいなど、それにより市場価格が右肩上がりに上昇していく現象が起きていました。
そのような注目が集まっていたデイトナの2021年新作モデルは新デザインのメテオライト文字盤。以前にもメテオライト文字盤は存在していましたが今回はデザインが異なり、バーインデックス、インダイヤルが黒目玉のメテオライト文字盤仕様がホワイトゴールド、イエローゴールド、エバーローズゴールドの金無垢系に追加されました。
メーカー希望小売価格はホワイトゴールド、エバーローズゴールドが3,606,900円(税込)~、イエローゴールドが3,473,800円(税込)~となります。
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ロレックス GMTマスターII Ref.126710BLRO
3連オイスターブレスレットがよく似合う、GMTマスターII Ref.126710BLRO
大々的に扱われずさりげなくバリエーションが追加されることが珍しくないロレックスですが、こちらのGMTマスターIIもその1つの例といえるでしょう。
2018年に登場したGMTマスターIIはジュビリーブレスレットのみの展開で、スポーティーなブレスレットを望む声が多かったためです。市場のリクエストに応えた形で待望のオイスターブレスレット仕様がラインアップされたといえます。
スポーティーな雰囲気を求めるのであればオイスターブレスレットは鉄板といえる存在。メーカー希望小売価格はオイスターブレスレット仕様は1,166,000円(税込)、ジュビリーブレスレット仕様は1,189,100円(税込)とその差は23,100円。スペックは従来通りで変わりはありません。
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ロレックス スカイドゥエラー Ref.326934
重厚な印象を与える5連ジュビリーブレスレットを装着したスカイドゥエラー
上記、GMTマスターIIと同様にラインアップが追加されたのがスカイドゥエラー。こちらはロレックスの象徴ともいえるジュビリーブレスレットが追加されました。ジュビリーブレスレットの設定はロレゾールモデルのみでゴールドモデルは従来通りのオイスターブレスレット、オイスターフレックス(ラバー)の設定となります。
メーカー希望小売価格はイエローロレゾールでオイスターブレスレット仕様は1,864,500円(税込)、ジュビリーブレスレット仕様は1,930,500円(税込)とその差は66,000円。ロレックスを代表するクラシックウォッチでありながら、GMT機構、アニュアル(年次)カレンダーを装備する複雑モデルのスカイドゥエラーの人気に拍車をかけるか注目が集まります。
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ロレックス デイトジャスト Ref.116244
フラワーモチーフを文字盤に配したデイトジャスト。ピンク、ブラウン、グレー、グリーンと多彩なバリエーションが登場しました
ロレックスの主力コレクションであるデイトジャストに斬新なデザインの文字盤が追加されました。1つは熱帯林を彷彿とさせるパーム(ヤシの木)モチーフを大胆に文字盤上に表現したもの、そしてもう1つはロレックスのベゼルでお馴染みのフルーテッドデザインをモチーフとした、その名もフルーテッド文字盤が登場。
パームモチーフは男性はもちろんのこと女性人気も期待できるデザイン、フルーテッド文字盤はクラシカルなデザインであることから、コンピューター(ジュビリー)文字盤、モザイク文字盤のように定番化することが予想されます。
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いかがでしたか?今回は先日発表された2021年新作ロレックスについてまとめてみました。まだ当社に入荷がないので実物を基にした情報をお伝えできないのが残念ですが、入荷次第、改めてご紹介いたしますのでぜひともご期待ください。
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半個室の商談スペースもあり、小さなお子さま連れのお客さまもゆったりとご覧いただけます。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。