腕時計の世界でその名を知らぬ者はいないと言っても過言ではないロレックス。今回はそんなロレックスにおいて、最も多くのバリエーションを誇り、かつ世界で最も売れているモデルでもある、デイトジャストに着目。
更にデイトジャストの中でも、ラグジュアリーな雰囲気を纏いつつも価格は金無垢モデルよりリーズナブルなコンビモデルに限定して深堀りしてみたいと思います。デイトジャストの購入を検討中、あるいはロレックスの中でもどのモデルにするか迷っている方はぜひご覧ください。
ロレックス デイトジャスト Ref.116233。 「ROLEX」の文字がコンピューターの基盤のように見えることから通称「コンピューター」文字盤とも呼ばれていますが、ロレックス公式ではジュビリー(モチーフ)ダイヤルと呼ばれています。
ステンレススチールよりワンランク上のラグジュアリーモデルに位置するのがコンビモデルです。ロレックスのコンビモデルに該当する素材の組み合わせは、イエローゴールド、ホワイトゴールド、エバーローズゴールド(ピンクゴールド)の3種類にそれぞれロレックスが誇るスーパーステンレススチール904Lことオイスタースチールが組み合わされています。
一般的に「コンビ」と呼ばれていますが、本来ロレックスのコンビモデルは「ロレゾール(Rolesor)」(ロレックスの造語)と言い、イエローゴールドのコンビの場合はイエローロレゾール、ホワイトゴールドベゼルのコンビの場合はホワイトロレゾール、エバーローズゴールド(ピンクゴールド)の場合はエバーローズロレゾールと呼びます。
イエローゴールド、エバーローズゴールド(ピンクゴールド)が使われている箇所はベゼル、りゅうず、インデックス、針、ブレスレットのセンター駒となり、ホワイトゴールドのみベゼルがホワイトゴールド製になります。
素材の性質上、オールゴールド(金無垢)モデルは高価格となりますが、コンビモデルの場合はステンレススチールと大差ない金額(モデルによってはステンレススチールより下回る場合も)で購入が可能。ゴールドをさりげなく手元のアクセントに加えるのならばコンビモデルがおすすめですね。
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ロレックスは型番でそのモデルがどのようなデザイン(仕様)であるかが把握できるようになっています。この型番の法則を知識として頭の中に入れておけば、比較的容易に好みのデイトジャスト・コンビに辿り着くことができるでしょう。
ここではデイトジャスト・コンビに絞って話を進めていきます。※一部例外もあります。
型番の例・Ref.116233Gの場合
① モデル番号
上記の場合は左から3桁までがモデルを表し、「116」はデイトジャストを示します。「116」以外のデイトジャスト・コンビの場合は、「16」、「160」、「126」が該当します。
② ベゼルの種類
型番末尾から下2桁がベゼルを表します。上記の「3」の場合はフルーテッドベゼルを表します。「0」の場合はポリッシュドベゼル、「1」の場合はエングレーブドベゼル(縦溝彫り仕上げ)を表します。
③ ケース、ブレスレット、ベゼルの素材
型番の末尾はそのモデルの素材を表しています。「3」はイエローゴールド、「4」はホワイトゴールドベゼル、「1」はピンクゴールド。上記の場合だとイエローゴールドのコンビモデルであることが判断できます。
④ 宝飾の種類
型番末尾の後ろにアルファベットが付く場合はダイヤモンドの宝飾を表します。「G」の場合はダイヤインデックス、「NG」はシェルダイヤル＋ダイヤ数字インデックスを表します。
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1945年からその歴史が始まっているデイトジャスト。1950年代あたりに生産が開始された第二世代モデルに数えられているRef.6305・Ref.6605あたりから、デイトジャスト・コンビがラインアップされているようです。
デイトジャスト・コンビとひと口に言ってもバリエーションが多岐にわたるため、ここではよりドレッシーな雰囲気漂うフルーテッドベゼルかつ、ジュビリーブレスレットのイエローロレゾールに絞ってご紹介していきます。
搭載ムーブメント Cal.1065等
初期デイトジャストに数えられるRef.6605にもコンビモデルは存在していました。ムーブメントはロレックスの初期にあたるCal.1065を搭載。ローターに切れ込みが入った独特な形状のローターは、一見すると「蝶」のように見えることから、バタフライローターと呼称されています。
製造年数が短く市場流通が少ないモデルであり、くさび型インデックス、ドルフィン針など、この時代ならではのディテールが魅力の初期デイトジャスト・コンビと言えるでしょう。
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Ref.1601/3 イエローゴールド
Ref.1601/4 ホワイトゴールドベゼル
Ref.1601/1 ピンクゴールド
搭載ムーブメント Cal.1570、Cal.1570ハック
現在のデイトジャストのデザインの礎とも言える第三世代のRef.1601。このRef.1601の特徴は何と言っても、「段付き」の文字盤と言えるでしょう。
文字盤外周が一段下がっている文字盤は、この時代のデイデイトにも見られるデザイン要素です。一部モデルには6時位置の下に「シグママーク」が入るレアモデルも存在しています。
ジュビリーブレスレットは「巻き」タイプが前期で、後期は「ハードタイプ」に仕様が変更されています。ヴィンテージのテイストを愉しむ場合は繊細な雰囲気が味わえる「巻き」ブレスレットがおすすめです。
搭載されている自動巻きムーブメントは前期がCal.1560、後期についてはCal.1570へと変更されています。ロレックスの基幹コレクションであるため、イエローゴールド、ホワイトゴールドベゼルの市場流通は豊富ですが、ピンクゴールドは数が少ないレアモデルとなります。
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Ref.16013 イエローゴールド
Ref.16014 ホワイトゴールドベゼル
搭載ムーブメント Cal.3035
それまでのCal.1570系からハイビートの自動巻きムーブメントCal.3035を搭載することになったデイトジャストは新世代に移行します。振動数が上がり精度が向上したのは勿論のこと、日付早送り(クイックチェンジ)機構が新たに装備されたことにより格段に実用性が向上しました。
風防はこの世代までがプラスチック製、防水性は50mでした。前型に見られた「段付き」の文字盤は廃止されたのもこの型番からとなります。生産期間が短く、市場流通は他の型番に比べて少ないようです。
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Ref.16233 イエローゴールド
Ref.16234 ホワイトゴールドベゼル
搭載ムーブメント Cal.3135
前型で日付早送り(クイックチェンジ)機構が新たに装備されたCal.3035のテンプブリッジをダブル式に変更することで、よりメンテナンス性と精度が向上されたCal.3135を搭載したRef.16233。このムーブメントは一部の現行モデルに現時点(2020年6月)においても採用されている傑作ムーブメントとして知られます。
風防はそれまでのプラスチック製からサファイアクリスタル製に変更されたことで、防水性は倍の100mに進化しました。
バブル期真っただ中ということもあり、シャンパンダイヤルのRef.16233は、「ロレックス=高級時計」のステータスシンボルとして高い人気を博しました。それ故にコンビの「ロレックス=コンビ(Ref.16233)」を思い浮かべる方が多いのがこの型番です。
10Pダイヤインデックスは前期型か台座に対して四隅を留める小粒なものでしたが、後期は台座全体を留める大型のものに変更されています。
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Ref.16233 イエローゴールド
Ref.16234 ホワイトゴールドベゼル
Ref.16231 ピンクゴールド
搭載ムーブメント Cal.3135
キープコンセプトで生まれ変わったRef.116233。搭載するムーブメントも変わらず、Cal.3135が継続採用されました。大きく変わった点はケースラグがそれまでのサテン仕上げから鏡面仕上げとなり、ラグに厚みを持たせることで、ケースからブレスレットへのラインが流れるような形状に変更され、よりエレガントな雰囲気に様変わりしています。
5連ジュビリーブレスレットもセンター駒がそれまでの中空から無垢に変更されたことで堅牢性が向上。これにより経年で伸びやすいことが多かった長年の課題が改善されました。またクラスプ部分もそれまでは別体式だったものが、王冠マークのみというコンシールドタイプへ変更、エレガントな雰囲気が増しています。
2009年はデイトジャスト史上初のケース径41ミリにサイズアップしたデイトジャストIIがラインアップに加わったのもニュースでした。
初期モデルは日付が昔懐かしい赤黒表示仕様のモデルが存在。さらに同心円(コンセントリック)、放射状(サンビーム)などの新しい文字盤が登場したことも記憶に新しいことでしょう。
生産終了してから月日が経過していないこともあり、中古市場での流通も多い狙い目のモデルと言えます。
ロレックス デイトジャスト Ref.116234
文字盤に同心円(コンセントリック)の装飾が施された個性的なデイトジャスト。立体的なアラビアインデックスとの組み合わせでスポーティーな雰囲気が感じられます。
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デイトジャスト36(デイトジャスト41)
Ref.126233(Ref.126333) イエローゴールド
Ref.126234(Ref.126334) ホワイトゴールドベゼル
Ref.126231(Ref.126331) エバーローズゴールド(ピンクゴールド)
搭載ムーブメント Cal.3135
Ref.16233からRef.116233まで長きにわたって搭載してきたCal.3135から、ロレックス次世代ムーブメントCal.3235が登場したことを受けて、約15年ぶりにフルモデルチェンジが行われたデイトジャスト。
モデル名にはケースサイズが新たに付け加えられ、「デイトジャスト36」となりました。ちなみにデイトジャストIIは2016年に「デイトジャスト41」と変更し登場しています。
自動巻きムーブメントCal.3235は、48時間パワーリザーブが70時間パワーリザーブ、ロレックスの自社内精度規格により精度が従来モデルの2倍へと引き上げられ、カレンダーの早送りはどの時間帯でも動かすことができるようになりました。
素材のラインアップは従来同様ですが、ピンクゴールドがエバーローズゴールドに、ケースのデザインも若干変更がされています。
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いかがでしたか？
今回はロレックス デイトジャストのコンビモデルに着目してみました。
当店ジャックロードでは今回ご紹介したモデル以外にも多数のロレックス デイトジャストを取り扱っております。
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