3月30日に2022年の新作ロレックスが発表されました!
今回も2021年に引き続き、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ(Watches & Wonders Geneva)の開催時期に合わせた発表となりました。ロレックス公式サイトでは15時30分(日本時間)に情報がリリースされています。
毎年恒例のティザームービー(予告動画)は例年に比べ遅い2022年3月28日に公開されており、“BE PREPEARED TO MOVE SKYWARDS”のメッセージから、空にまつわるコレクションの登場が連想されていました。
果たしてその結果はどうだったのか!?
今回は旧型モデルとの比較を交えながら、2022年新作ロレックスを紹介していきたいと思います。
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ついに発表された2022年新作ロレックス。まずは新作モデルの見どころと、入れ替わりに生産終了となったモデルについてご紹介していきます。
エアキング Ref.126900
2022年に登場したRef.126900
ここに注目 エアキング Ref.126900 新作モデルの見どころ
・型番がRef.116900→Ref.126900へ
・りゅうずガード付きの新型ケース採用
・搭載ムーブメントがcal.3131→cal.3230に。パワーリザーブが70時間に延長
・3.6.9インデックスに夜光塗料が塗布
・「5」のインデックス表記が「05」に変更
・オイスターロッククラスプの初採用
2022年新作ロレックスの最有力と見込まれていたエアキングは、その予想通り新世代にバトンタッチ。型番はRef.116900→Ref.126900へアップデートされています。ロレックス プロフェッショナル ウォッチの中でもひときわ個性を放つ文字盤は踏襲されているものの、細部がモディファイされました。
最も大きな変更点はりゅうずガードが装着された新型ケース。ポリッシュベゼル(スムースベゼル)にりゅうずガードが装着されたのは、今回のエアキングが初めてになります※。
※これまでロレックスのりゅうずガードは「回転ベゼル」「タキメーターベゼル」など特殊なベゼルを持つケースにのみ装着が許されていた。
りゅうずガードの装着はりゅうず本体が大きくなったことが一番の要因と思われますが、このフォルムを得たことによりプロフェッショナルウォッチらしい精悍さを手に入れたといえるでしょう。
心臓部であるムーブメントには2021年に登場したエクスプローラー Ref.124270と同一のcal.3230が新たに搭載されています。ちなみに旧型エアキングはミルガウスと同じcal.3131が搭載されており、強力な耐磁性能が備わっていましたが、新作ではオミットされているようです。
このムーブメントの載せ替えによりパワーリザーブが48時間から70時間へ伸長され、ケースがスリム化したことで、よりスタイリッシュでバランスのとれた外観へとアップデートされました。
文字盤のデザインは3.6.9インデックスにクロマライト夜光が塗布されたほか、インデックスの「5」が「05」に変更され、ミニッツスケールが全て2桁表記になりました。
また、今回のアップデートでエアキングにも5mmの延長が可能なイージーリンクとセーフティキャッチの付いたオイスターロッククラスプが初採用され、スポーツモデルとしての堅牢性や操作性の向上が図られています。
左:エアキング Ref.126900、右:エアキング Ref.116900
文字盤カラーは従来通りブラックですが、太陽光の下で見るとRef.126900はより深い色調であることが分かります。時刻の読み取りを向上させるため変更が加えられたのでしょう。
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GMTマスターII Ref.126720VTNR
左側りゅうず(レフティ)はロレックス初採用
ここに注目 GMTマスターII Ref.126720VTNR 新作モデルの見どころ
・左側りゅうず(レフティ)、左側の日付表示
・ブラック/グリーンのセラミック製ベゼル
・グリーンの24時間針が復活
2021年新作モデルとしてRef.126710BLRO、Ref.126710BLNRにそれぞれ3連オイスターブレスレットが加わったことで、2022年新作モデルとしてはノーマークであったGMTマスターII。
ロレックス愛好家の予想として取り上げられていたのが初代GMTマスターIIに採用されていたブラック/レッドの通称コークベゼルですが、ロレックスはその予想を大きく裏切るニューモデルを発表しました。
衝撃の2022年新作GMTマスターIIはなんとりゅうずと日付表示が左側に装着されたレフティ仕様!一部の顧客に特別オーダーとしてレフティモデルが生産された話はあるものの、約120年に及ぶロレックスの歴史において、カタログモデルとしてレフティ仕様が登場するのは今回が初めてです。
さらに専用となるブラック/グリーンのセラミック製ベゼルもスペシャルモデルらしい雰囲気が満載!「コーク」や「ルートビア」などの炭酸ドリンクシリーズを踏襲して、すでに「スプライト(SPRITE)」という愛称があちらこちらで囁かれています。
24時間針にはRef.116710LNに搭載されていたグリーンが復活し、統一感のある仕上がりに。
ちなみにブレスレットは3連オイスターブレスレット、5連ジュビリーブレスレットの両方がラインアップされています。
2022年新作ロレックスで最も話題性の高いモデルといえるでしょう。
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ヨットマスター 42 Ref.226658
18Kイエローゴールドケースがラグジュアリーな雰囲気を強調する、Ref.226658
ここに注目 ヨットマスター42 Ref.226658/Ref.226659 新作モデルの見どころ
・ヨットマスター42初の18Kイエローゴールドケースが登場
・既存のホワイトゴールドモデルに“ファルコンズアイ”ダイヤルが追加
1992年にラグジュアリースポーツモデルとして誕生したヨットマスターの30周年を記念したニューモデルが登場!2019年にラインアップに加わったヨットマスター42に18Kイエローゴールドケースが追加されています。
「YACHT-MASTER」のロゴをホワイトレターにすることで、レッドまたはブルーで表記されるヨットマスター37/ヨットマスター40とは異なるシックな雰囲気に。
メーカー定価は18Kホワイトゴールドモデルに比べ、約10万円ほどリーズナブルな価格に設定されています。
既存の18Kホワイトゴールドモデルにも新たな文字盤が追加されました。その名も“ファルコンズアイ”ダイヤル。
ファルコンズアイ(ホークズアイ)はパワーストーンでおなじみのタイガーズアイに近しい鉱物で、和名を青虎眼石・鷹目石といいます。深い藍色に表われる独特の模様が幻想的な雰囲気を演出してくれます。
ロレックスの得意とする天然石ダイヤルでは初採用となるファルコンズアイ、早くも人気が出そうな良い雰囲気です。こちらは通常のブラック文字盤に比べ、約30万円ほど高く設定されています。
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ヨットマスター 40 Ref.116695SATS
2017年に生産された32個のサファイアと8個のグリーンツァボライトが装着されたジュエリーピースモデル
ここに注目 ヨットマスター 40 Ref.126679SABR 新作モデルの見どころ
・ヨットマスター40 ホワイトゴールドケースに新たなジュエリーピースが追加
ロレックスは毎年公式サイトに掲載しない豪華絢爛なジュエリーピースモデルをリリースしていますが、2022年に新たに登場したのがヨットマスター40 Ref.126679SABRです。
2017年に生産されたヨットマスター40 Ref.116695SATSは上記画像のようにベゼルに32個のサファイアと8個のグリーンツァボライトが装着され、通称“キャンディ”と呼ばれるカラフルなジュエリーピースでしたが、今回はそれを上回るラグジュアリーな仕様で登場しています。
ヨットマスター40としては初となる18Kホワイトゴールドケースをベースに、ピンクサファイア、ライトブルーサファイア、ダイヤモンド、パープルサファイア、ダークブルーサファイアが交互に埋め込まれた回転ベゼルを装着。オーロラをイメージした優しい色合いで、とても上品な印象です。
さらにラグやりゅうずのサイドにもダイヤモンドがセットされており、マニア垂涎の贅を尽くしたジュエリーピースといえるでしょう。
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シードゥエラー ディープシー Dブルー Ref.126660
2018年に誕生したRef.126660ですが、Ref.136660とのデザイン上の相違点は少ない
ここに注目 シードゥエラー ディープシー Ref.136660 新作モデルの見どころ
・型番がRef.126660からRef.136660に変更
・外装からは前モデルとの相違点がわからない
先述しているエアキング、GMTマスターIIのように大々的に2022年新作モデルが披露されているモデルもあれば、さりげなくモデルチェンジを果たしているパターンもあります。こちらのシードゥエラー ディープシーは後者に該当するものといえるでしょう。
型番が従来のRef.126660からRef.136660に変更されていますが、画像からはその違いは判別できません。裏ぶたの素材が変更された、日付表示が拡大されたといった情報が流布されていますが、今のところその真偽は不明です。
こちらは判明次第追記していきたいと思います。
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デイデイト40 Ref.228206
プラチナ素材をケース&ブレスレットに採用した最上位の風格を備えるデイデイト40
ここに注目 デイデイト40 Ref.228206 新作モデルの見どころ
・プラチナ素材のフルーテッドベゼルが初登場
2022年新作ロレックスのティザームービー(予告動画)にて鉱石とフルーテッドベゼルが映りましたが、その解答がデイデイト40のプラチナ仕様です。
デイデイト40のプラチナモデルはすでにラインアップされていましたが、フルーテッドベゼルは初登場となります。加工が困難であるため実現が難しいとされていたプラチナ素材のフルーテッドベゼルがついに完成しました。
デイデイトのプラチナモデルにロレックスのシンボルであるフルーテッドベゼルが登場したことで最も注目されるのは、プラチナモデルのみにラインアップされているアイスブルーダイヤルでしょう。
一見しただけでは差が分からないホワイトゴールドモデルとプラチナモデルですが、アイスブルーダイヤルだけはイコールプラチナモデルであることが一目で判別できるからです。
これまでスムースベゼルかダイヤモンドベゼルのどちらかだったアイスブルーダイヤルに、新登場のフルーテッドベゼルの組み合わせはプレミア化必至!
もちろん、プラチナ製フルーテッドベゼルのデイデイトはアイスブルー以外にも各カラーがラインアップされています。
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デイトジャスト31 Ref.278278
ゴールドモデルにラインアップされている蝶をモチーフとした斬新な文字盤が美しいデイトジャスト31
ここに注目 ロレックス デイトジャスト31 Ref.278274/Ref.278288/Ref.278381 新作モデルの見どころ
・デイトジャスト31に新文字盤が追加
・レディデイトジャストの18Kホワイトゴールドモデルに文字盤レパートリーが追加
デイデイト40と同様に2022年新作ロレックスのティザームービー(予告動画)に大きく映った「花」と「ダイヤモンド」のアップ。それはフローラルモチーフを文字盤全面にあしらったデイトジャスト31の新文字盤を示唆したものでした。
今までもフラワーや上記画像のような蝶をモチーフとした文字盤が生産されていますが、今回は24輪の花を文字盤に敷き詰め、それぞれの花の表面にサンレイ、グレイン、マット仕上げを施すことで立体感が強調されています。さらに花の中心にダイヤモンドが埋め込まれた華やかな仕上げが特徴です。
ホワイトゴールドコンビ(ホワイトロレゾール)モデルにはアズーロブルー、イエローゴールド(無垢またはイエローロレゾール)モデルにはオリーブグリーン、そしてエバーローズゴールド(無垢またはピンクロレゾール)モデルにはシルバーのダイヤルカラーがラインアップされています。
さらにレディデイトジャストの18Kホワイトゴールド×ダイヤモンドベゼルにも、ピンクオパールダイヤルをはじめとする文字盤レパートリーが多数が追加されました。
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ロレックス レディース 一覧
オイスター パーペチュアル 41 Ref.124300
2020年新作モデルとしてラインアップされたイエロー文字盤は約2年で生産終了
オイスター パーペチュアル 36 Ref.126000
イエローと同様に生産終了したコーラルレッド文字盤
華々しくデビューを飾った2022年新作モデルの裏側でひっそりと姿を消すモデルも存在します。現時点で判明しているのがオイスターパーペチュアル41、オイスターパーペチュアル36にラインアップされていたイエローとコーラルレッド文字盤です。
2020年新作モデルとしてラインアップされた5つのラッカーダイヤルのうちの2つですが、ロレックス公式サイトから消えています。わずか2年の短い生産期間であったことから、中古相場の動きに注目が集まります。
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ロレックス オイスター パーペチュアル 一覧
多くのファンやマニアが独自の予想を披露するのが風物詩となっているロレックスの新作発表ですが、当店ジャックロードのブログにおいても『
2022年新作ロレックスを大胆予想!
』の記事をリリースし、大きな反響をいただきました。
予想した内容については記事をご覧いただくとして、結果としてはエアキングのニューモデルの予想は当たりましたがそれ以外は空振りでした。
2021年の新作モデルではエクスプローラー コンビが登場して話題を呼び、2022年はGMTマスターIIのレフティモデルがセンセーショナルなデビューを果たしました。
ロレックス愛好家の予想を超越したニューモデルは今後も登場するのでしょうか?
ミルガウス Ref.116400GV
2007年に登場したミルガウス。2023年は新型モデルにスイッチされるのでしょうか!?
2021年、2022年とロレックス新作モデル登場にはある規則性が見られました。1つがムーブメントの新世代移行、そしてもう1つが想定外のモデルの登場です。
2021年はエクスプローラー、オイスターパーペチュアルが新世代ムーブメントに移行、想定外のモデルとしてエクスプローラー コンビが誕生しています。そして2022年はエアキングが新世代ムーブメントに移行、想定外のモデルとしてGMTマスターII レフティが誕生しました。
2015年からスタートしている新世代ムーブメント「cal.32系」への移行は、残すところミルガウスとチェリーニだけになりました。両コレクションが廃止にならなければ、遅くとも2023年に新型モデルへとスイッチされるでしょう。
コーポレートカラーを使用したロレックス デイトナのグリーン文字盤仕様。※画像加工によるイメージ
そして想定外のモデルとして考えられるのがデイトナの新作です。2023年はデイトナが登場してから60年目であることから、何らかの動きが想定できます。上記のようなスペシャルエディションの登場を期待したいところ。
チューダー ヘリテージ ブラックベイ セラミック Ref.79210CNU
チューダー初のマスタークロノメーター ムーブメント搭載モデル
デイトナ以外で考えられるのが、2021年にチューダーからもリリースされたマスタークロノメーター ムーブメント搭載モデルです。
マスタークロノメーターは2015年に制定されたスイス連邦計量・認定局(METAS)の検定基準。時計メーカーの中ではオメガがいち早くこの厳しい基準をクリアし、各コレクションにマスタークロノメーターモデルを導入しています。
ロレックスにおいても極めて厳しい自社基準を設けていますが、性能を客観的に評価するマスタークロノメーター基準をクリアすることはロレックスにとってメリットがあるもの。チューダーに続いてロレックスからもマスタークロノメーターモデルが登場する可能性はゼロではありません。
他にもチタニウム素材のモデルやコンプリケーションなど、今までのロレックスでは想起できなかったモデルが登場する可能性もあります。2023年は果たしてどのようなモデルが誕生するのでしょうか。
いかがでしたか?
今回は先日発表された2022年新作ロレックスについてまとめてみました。まだ当社に入荷がないので実物を基にした情報をお伝えできないのが残念ですが、入荷次第、改めてご紹介いたしますのでぜひともご期待ください。
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